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ペルー、アンデス地方でフィンカ運営にチャレンジする その10

アンデス山岳地域でのコーヒー栽培ではブラジルの比較的低地の大農園栽培のやり方はあまり参考にならず、やはりコロンビアを参考にすべきだと思います。ペルーのコーヒーに関するYouTubeはプロモーションも兼ねて結構な数の動画はあるようですが、再生回数は多くて千回台くらいです。ペルー国内のコーヒー栽培地域は、大きく2箇所にあり南部のクスコ州と北部はカハマルカ、アマゾナス、サン・マルティンそれぞれ州に分散してあるようです。ところがペルー人の旅行系Youtuberが世界で最も美味しいコーヒーの産地としてフニン州のChanchamayo県のVilla Rica農園とコーヒー生産所を紹介していました。焙煎したコーヒー豆を挽いたものを袋詰めして販売していました。そのYoutuber曰く、「リマでは手に入らない、ここでしか買えない」と。確かにペルー国内の物流はとても貧弱でアンデス山脈の太平洋側に面して無くアマゾンに面した場所からの輸送は、峠越えを含むため結構大変な輸送になり、コスト的にも合わないのかも知れません。しかし、世界で最も美味しいとか言われると試したくなります。

フニン州の州都はワンカイヨ(Huancayo)でリマから高山鉄道での移動や長距離バスは頻繁に出ているところです。しかし、そこからチャンチャマヨへ移動してその先のVilla Ricaがどうやらコーヒー農園のようですからほぼ地の果てってな感じの所だと思います。典型的な山に囲まれた谷間の街です。やはり農園の場所は作物であるコーヒーの育成条件にあったいることは必須ですが、1)物流のルートや方法がしっかりしていること、2)極端な山の斜面ではなく丘陵地に身の丈ほどのコーヒーの木が立ち並ぶ畑(コロンビアのような)であること、3)インカ或いはプレ・インカの遺跡の近くであるなどの条件が整っているところがビジネス的には良いです。特に3)は、単にコーヒー農園と言うだけではなく観光地としての価値やインカの人たちの知らぜざる知恵が隠されていると思います。遺跡があることは農業に向いている筈です。

確かにチャンチャマヨのコーヒーは世界最高かも知れませんが、流通しなければ何も発展して雇用を増やしたり産業競争力を付けることはできないので、まだまだ改善されるべきだと思います。ただビデオで見る限りチャンチャマヨでは焙煎までしているところを見ると北部の零細農家の天日で乾した生豆の販売とは付加価値が全く違うと思います。この目で見て味わって見たいので何とかコロナが沈静化して移動できるようになってもらいたい。

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