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【簡単】どうしても小説の続きが書けないときにやるべきたったひとつの行動

 こんにちは、山本清流です。


 今回は、「どうしても書けないときにやるべき、たったひとつの行動」

 こういったテーマでお話ししていきたいと思います。


 シンプルに結論を言うと、こちらのとおり。

 執筆途中の小説の続きに、主人公の名前を書く。

 これだけ。

 ということで、さようなら~。


 とお別れしてもいいのですが、せっかくなので、深掘りします。


 【書けないときの精神状態】

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 小説が書けないときの精神状態について、考えてみましょう。

 いまから僕が、小説を書くなくなっている人の心の声を演じます。


 以下のとおり。

 ああ、嫌だなぁ。書きたくないなぁ。疲れるし、大変だし、考えるだけで頭痛くなるしなぁ……。
 そもそも、この小説、そんなに面白くなくような気がしてきたなぁ。評価されなかったら、どうしよう。こんなの、書いたって、誰も喜ばせられないよなぁ……。
 こんな作品が新人賞で受賞できるわけないよなぁ。全然、面白くないし、文章だって、汚いしなぁ。こんなの、最後まで書いたって、無駄だよなぁ……。
 ああ、辛い、辛い。辛くて、死にそう。この小説で新人賞受賞して、ベストセラーになって、人生逃げ切るつもりだったのになぁ。このままじゃ、人並みにぜぇぜぇ言いながら頑張らないといけないなぁ。っていうか、そもそも、ベストセラーになるとか、ただの夢物語だもんなぁ……。


 こんな感じですね。

 じゃあ、いまから、こういう考えに対する僕のフィードバックをしたいと思います。

 それで、なにが大変なの?

 以上です。


 【なにが言いたいのか】

 ネガティブな考えをバカにしたいわけじゃないです。

 僕も、メンタル弱いので、たびたびネガティブモードになります。


 でも、結局のところ、そういう考えって無意味ですよね。


 ごちゃごちゃ考えたって、なにも解決しません。

 やるべきなのは、書くことだけ。


 【小説を書くことは大変か?】

 大きな誤解だと思います。

 小説を書くのは大変じゃないです。


 なにが大変かっていうと……

 「面白くしたい」「見返したい」「評価されたい」「新人賞を受賞したい」「傑作にしたい」とかいう、そういう欲望が大変なのです。


 欲望に振り回され、目の前の作業から遠く離れていくのが苦痛なのです。

「早く読ませたい」「称賛されたい」「一秒でも早く完成させたい」そういう気持ちが、ちょっとした作業を邪魔しているのです。


 一般論みたいに述べちゃいましたが、

 あくまで僕個人の意見であると、あらためて強調しておきます。


 【実際には、小説を書くとはどんな行為か】

 じゃあ、実際には、小説を書くとは、どういう行為でしょうか?

 以下のとおり。


 脳が「〇〇と書け」と命令し、その指令が筋肉に伝わり、指が動き、キーボードを叩いて、文字を打ち込む。

 これが、小説を書くということです。


 これって、つまり、床に落ちているゴミを拾うのと同じです。

 テレビのリモコンのボタンをぽちっと押すのと同じです。


 もちろん、「なにを書こうか」と考えているぶん、小説を書くことのほうが大変ではありますが、それほど大差ないのです。


【それなのに、なぜ、大変に感じるのか】

 繰りかえすようですが。

 大差ない行為を大変にしているのは、無駄な思考です。


 脳の一部が「〇〇を書け」と指令しているのに、脳の他の部位が「でも、こんなの面白くないしなぁ」と口出しして、指令を止めている状態。


 その邪魔する思考がなくなれば、執筆が再開できるはずです。

 そのためには、どうすればいいのでしょうか?


 【書き出せば、徐々に、邪魔な思考は抜けていく】

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 とにかく書き出せばいいのです。

 なにを書き出すのか。あらかじめ決めておくといいです。


 邪魔な思考が入ってきたら、テレビのリモコンを押す感覚で、〇〇と書く。

 そうやって決まっていると、気楽に執筆できます。


 【小説の中で、いちばん登場する言葉は?】

 主人公の名前です。

 だから、書けないときは、とにかく主人公の名前を書くのがいい。


 そのあと、どうするかは、脳が決めてくれます。

 主人公が、なにをしたのか。脳が考え出すはずです。


 手が止まるたびに、主人公の名前を書く。

 そうすれば、「小説を書くという単純な作業に埋没できる」かもです。


 【小説が完成するまでは、作品を評価しない】

 ついでに、思考法についてお話ししますが。

 よく考えてみてください。


 途中まで読んだだけの小説を「全然、面白くない」って放り投げたりしますか?

 多くの人は、しないと思います。


 「もしかしたら、最後で面白くなるかも」ってどこかで考えますよね。

 それと同じです。


 「もしかしたら、最後で面白くなるかも」っていう前向きな思考でいいんです。

 完成していない作品を評価するって、作者自身であれ、ひどいです。


 【集中しているときは、なにも考えていない】 

 今回は、これくらいで。

 僕は思うのですが。


 集中してるときって、集中する対象のことしか考えてないですよね。

 ほかのことは意識の外です。


 それって、つまり、「ゴミを拾おう」と脳が指令して、すぐにゴミへと手を伸ばす。そういう状態です。

 なにも考えていないんです。


 それでいいと思います。そういう状態を維持するのが大切です。

 そのとき、いちいち、「あのゴミは毒物ではないか」とか、「善良な人を演じようとしていると思われたら、どうしよう」とか、「手が臭くなるんじゃないか」とか考えてたら、集中力は途切れちゃいます。


 集中してるときより、集中してないときのほうが、疲れます。

 ということで、なにも考えずに書きましょう。


 以上。山本清流の勝手なお話しでした。背中を押せていれば、幸いです。読んでいただき、ありがとうございました。