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「カレーを食べる」をきっかけにつながる、考える。

カレーの人、になったきっかけ。
2015年の6月に、本気で瀬戸に会社をつくろうとしました。
企画書を作って、東京から精鋭7人引き連れて、瀬戸へ行って。瀬戸に住む方、30人ぐらい集まっていただいて、事業計画発表会を開きました。
瀬戸に遊びに来ている、のではなく、何か瀬戸と関わりたい。
そのとき、何かを実現した訳ではありませんが、その5ヶ月後ぐらいに「カレーやろう!」と言い出しました。

それは、2015年12月。
「銀座通り商店街を盛り上げたい」と相談してくださったことがきっかけ。
ちょうどカレーを始めた時期と重なり、カレーを食べることをきっかけに、この商店街を知ってもらい、商店街をどうしたらいいのか考える会を開催しました。
そこから、瀬戸でのカレーイベントが始まります。

東京でのカレーイベントを皮切りに、瀬戸で始まり、そこから1年間で20地域ほどで開催するようになりましたが、そもそも始めたときには、こんなことになるとは想定はしていませんでした。

そんなきっかけがふたつ。
ひとつが、東京から山形にUターンで戻る友達がいたこと。地元に知り合いがいない、友だちをつくりたい、さみしい、と聞いていたことで、カレーのイベントを地元で開催して、たくさんの人を呼んで、つながりをつくれないかな?と話が出て、山形でイベントをすることにしました。

そうは決めたものの、イベント自体を開いたこともなかったので、Facebookで山形でイベントができるスペースを持っている方、知り合いの方いませんか?と聞いてみました。
すると、コワーキングスペースを運営している「co-ba kesennuma」の店主杉浦恵一君が、運営者のつながりから山形県米沢市にあるコワーキング「スタジオ八百萬」を運営している山田茂義さんを紹介してもらい、つないでもらいました。
誰だかわからないやつが、カレーのイベントをやりたい、とクリスマスに現れた。

その方が、とても親切で、「めちゃくちゃおもしろい農家さんがいる」という話を聞き、お米農家の中川吉右衛門さんと、そば農家の千葉陽平さんを紹介してもらいました。
ふたりは、とても男気があり、自然栽培で作物をつくっている農家さんのすごいパワーに圧倒されました。
彼らと会った瞬間に、イベントは具体的にいつやるのか、という話に移り、あっという間に2016年2月15日に米沢での開催が決まりました。
それは、他の地域の食材も。米沢に持って行き、カレーをつくって食べるというイベント。

広がったきっかけは、中川さんのYoutube番組の生配信に出演したこと。
それは「中川さんがが呼んだおもしろい人、○○の変態」という切り口でトークセッションをする番組。急に山形に現れて、カレーのイベントがやりたいと言い出した「カレーの変態」として。
それを見ているのは、中川さんのファンや自然栽培をしている方で、「なんでカレーなの?」と聞かれ、新井家の食卓の話をしました。「愛」や「家族団らん」という言葉が、響いたんです。この番組をきっかけに、全国各地で見てくださった農家さんから、イベントをやってもらいたい、と声をかけてもらったがきっかけでした。

地方創生とか、地域活性化とか、そんな言葉はあまり好きじゃない。
山形でのカレーのイベントも、農家さんを応援したいと始まったわけではなく、一番の目的は「友だちの輪を広げたい」。
偶然の出会いが、農家さんにつながっていきました。

アマチュアカレーグランプリの話。
今は名前を引き継いで、スパイスカレー研究部が主催をしていますが、もともと「アマチュアカレーグランプリ」は、株式会社TAMが運営していました。
「しゃかいか」という工場見学のメディアの編集長と仕事で2015年10月に出会ったことがきっかけ。(ここはメンバーみんながカレー大好きで、カレーに関する取材に関しては力を入れていくという方針。)
カレー女と名乗っている女性がいたり、プロじゃないけれど、カレーにこだわっている人たちが一同に集まって1月に大会がありました。それぞれが好きなカレーをつくり、約70名が会場に集まって実食。そして、自分が美味しいと思ったカレーに投票する。

カレーをつくる内容は任されていました。一平ちゃんカレーが他の人と違ったのは、農家さんの名前が出てきたこと。

12月に中川さんと出会って、2月に米沢でイベントが開催される間に、アマチュアカレーグランプリがあったんです。なので、中川さんに「こんな大会があるので、お米を使わせてください!」とお願いし、「俺のコメを使うなら負けるなよ!」といわれたので、超がんばったというのがあります。結果的に、グランプリになったことも拍車がかかって、ますます広がっていきました。

一番最初は、穴山大輔さんのうつわにカレーを盛り付けて、カレーをみんなで食べてもらって、うつわを紹介することから始まりました。
シェアハウスという10人くらいの閉ざされたコミュニティでカレーを食べるだけでもよかったんです。
それでもイベントをやろうと思ったのは、ツクリテさんを応援したい!という思いがきっかけになりました。ツクリテさんのうつわを広めるためには、閉ざされたコミュニティから一歩、外へ出て、少しだけ広げて、多くの人に参加してもらいたい。
出会ったツクリテの皆さんは、陶芸家さんも、米農家さんも、野菜農家さんも、応援したくなる人たちばかり。
外へ広めたい、と思わせてくれたきっかけになった穴山さんのうつわとの出会いは大きかったです。
東京以外に地方とのつながりはありませんでしたが、仕事を皮切りにたくさんの出会いがあり、地元と東京以外に友だちみたいなものができた場所が瀬戸。
自分なりにどう関わっていけるかを考えたときに、カレーをつくってみんなで食べることが好きだった。自分ができることで瀬戸を知ってもらいたい。第2の故郷と思っています。


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