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ミスチルとスピッツ、ふたつのバンドと私の関係性

Mr.Childrenことミスチルと、スピッツは私にとって自分にとって心の中のかなり深いところにいるバンドです。子供のころから既に人気があり、様々なところで曲を聴く機会がありました。

好きになってみれば「あの流行っていたドラマの主題歌だったの?」ということが何回かありました。けれども、私はオタクでもあったので、音楽の好きな友達をなかなか作ることができませんでした。

以前とあるSNSで友達を作ろうと思って、ミスチルとスピッツのグループに入ったことがありました。そのうちの何人かとメッセージのやりとりもしていました。実際に会おうという話になった人もいます。


ファンの様相

ミスチルのファンはいろんなタイプのひとがいて、大抵は好きな曲から入ってプライベートな好みへと話を続けていきました。要するに入口がミスチルというだけの話なのです。音楽の話をしたかった私はなんだかあっさりとしているなと思いました。

一方スピッツのファンはとても熱心なひとが多かったです。やり取りを始めるとほとんどのひとに「(ライブに)参戦しますか?」と訊かれるのです。私はここではじめて「実際にライブに行っているひとたち」と接することになり、とても衝撃を受けました。

幸運にも教えてくれるファンの方に出会うことができ、いろいろと勉強させてもらいました。何しろ、どうやってライブに行くのかすらわかっていなかったころです。せいぜい音楽番組の公開収録に当たるか当たらないか、というくらいしか知りませんでした。

また最初に好きな曲を一通り教えあうと、系統が違うと思われるのか途中で返事が来なくなってしまうひとが多かったです。これはのちに他のSNSで話しても同じような現象が見られました。私にはなんだかよくわかりませんでした。


深いか浅いか

この話を弟にしたところ「それって浅いと思われたんじゃない?」と言われました。ファン歴が浅いのかと思ったらそういう意味ではなく、深くはまっていない人のことを言いたいのではないかとのこと。今でいうにわかというものでしょうか。

ライブに行くほどの熱量があるのか、アルバムまで聴いているファンかどうかを知りかったのかもしれません。思えば、私はあのころはまだ「魚が好き」とか「夜を駆けるが好き」とは言っていなかった気がします。

元々はスピッツのベストアルバムから入ったので、そんなに曲を知らないほうだと思います。そう考えてみれば、あの言葉はスピッツファンとしての熟練度の振り分けのようなものだったともとれます。

けれども、その考え方はミスチルファンにも実は存在しているらしく「『HANABIが好き』というひとと、『Heavenly kissが好き』というひとにはすごい壁がある」と言っている人を見掛けたこともあります。

ファンとなったあかつきには、よりコアなアルバム曲やカップリング曲にまで足を運びたくなります。ファン同士の共有があればあるほどに、絆は深まっていくのではないかと思っています。


ライブで知る

よく考えてみれば、ライブに参加しているとシングル曲でない曲に出会う確率は高いです。これはミスチルもスピッツも同じなのですが、アルバム曲やカップリング曲であるのにもかかわらず、ライブで何度もセットリストに選ばれて演奏される曲もあります。それどころかモンスター的な人気を博する曲も存在しています。

私のHNの由来のひとつである「スピカ」も両A面の曲でありながら、ベストアルバムには入っていない曲だったりします。ある意味カップリング曲のような存在なのにもかかわらず、かなりの人気曲です。ちなみにもうひとつの曲がかの有名な「楓」なのですから恐ろしいです。

「幸せは途切れながらも続くのです」という歌詞が、人生の辛いときにとても心に沁みると人気です。私も何度も折れそうになったときに励まされてきました。いつもありがとうございます、草野マサムネさん。


そしてライブに行くといろんな意味でバンドに対しての見方が変わります。今まで聴いてきた曲をアレンジしたものを聴くことができたり、歌詞を変えてファンに向けて歌ってくれるというボーカリストも存在します。

音楽番組など姿を見られる機会であっても、楽器を演奏する姿くらいしか見えてこなかったメンバーたちがどういうキャラクターなのかがわかったりします。MCでファンに対するメッセージが聞けたり、ライブ映像ではわからないリアルならではの魅力があります。


アレンジとは

ちなみに最近私がかなり入れ込んでいるのがこの動画です。

「天頂バス」という曲はミスチルのシフクノオトというアルバムに収録されています。この動画は公式から配信されたものなのですが、実際に19年前のライブで披露されたアレンジバージョンの映像となっています。

私は自分の座右の銘を「望んでいればいつまででも成長期」という歌詞にしていたくらいに元々この曲が好きです。けれどもこの動画を発見して以来、アレンジバージョンにすっかり心を奪われてしまいました。

もっとラフな印象であったりする曲が、ライブ時だけのアレンジによって一気に心に迫ってくるものになったりします。熱いパフォーマンスで気分が上がります。この動画ではステージ上を縦横無尽に駆け巡りながら歌う、アグレッシブな印象の桜井和寿さんを見ることができます。


感謝するのみ

今思えばスピッツのファンのひとがしきりに「参戦しますか?」とライブに行くかどうかを訊いてきたのは、ライブでの高揚感を誰よりも知っていたからだったのかもしれません。

ライブに行ったことで変わったと感じることはたくさんあります。あの熱気を感じられることがとても大きいです。演奏中の一体感がすごいですし、会場に響く重低音が帰ってからも恋しくなるのです。

ミスチルのSUPERMARKET FANTASYという初参加で行った東京ドームでのライブで私もそう思うようになるのですから、ライブに興味を持たせてくれたスピッツのファンの方には感謝しています。できたらスピッツのライブにも足を運んでみたかったです。

あまり回数は行けませんでしたが、ライブの思い出は宝物です。


ここまで読んで下さってありがとうございました。




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