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1人旅行はいいぞ。-鞍馬・貴船編-

友達がいると気を遣ってしまうのもあるので一人旅が大好物です。学生の身なので行けて年に一度ですがそれはそれはもう素晴らしい経験を与えてくれます。特に好きな場所は京都です。人が多いので早朝5時に活動を開始し人がいないうちに名所は回ってしまいます。毎回行きたい場所を詰め込んでご飯も食べず歩き回るのがいつも通りです。

Twitterでバーチャル旅行記なんてものが流行っているらしいのでフォルダを漁ってみました。方面ごとに分けてお伝えします。どうか気分だけでもそうだ,京都へ行こう。自粛期間の間にお金を貯めて今度は九州にいきたいなあ…


貴船・鞍馬

忘れもしない。あまり眠れないうちに起きる時間になって,若干二日酔いで向かった鞍馬寺。

午前5時。駅では天狗に迎えられました。誰1人として人の気配が感じられない中、無性にでかくてにこりともしない天狗にびびりました。

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朝早くなので当たり前ですがロープウェイさえ動いていません。雨模様です。若干来たことを後悔しましたが後戻りはもっと嫌です。傘を差して向かいます。

鞍馬寺です。

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さっきの後悔なんて忘れました。最高です。夢にみた景色が目の前に広がっていました。途中、掃除の方とすれ違いましたがそれ以外は誰もいません。写真です。シャッターチャンスです。ここぞとばかりに写真を撮り、山の空気を胸いっぱいに吸い込みます。

ワクワクしながら階段を登り奥へ奥へ進みます。

早朝6時。山登りの開始です。

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多分行ったことある人は分かると思うんですがこんなのが永遠続きます。入る前に夜遅い時間の散歩はやめておけと言われたのがよくわかる。自業自得とはいえ,雨の中山登りを決行したのは辛かった。誰もいない。自分一人。そりゃそうだそういう時間だもの。途中山登りガチ勢みたいな恰好をしている人とすれ違いましたがびっくりしていた記憶があります。あの時はごめんなさいおじいさん…。

駅に降り立った時は割と寒かったのに汗が出てきます。僅かに息も上がってきます。ですが止まったら多分人が来てしまいます。腰にきてまっ逆さまかもしれない。ですがここで死ぬわけにはいきません。それだけは嫌だ,人がいない場所を写真に収めたいんだ。

謎のプライドが二日酔いの身体を動かしていました。余談になりますが普段筋トレをしているのでわりかし体力には恵まれています。よかったよかった、筋肉は裏切らない。

途中「木の根道」という義経が少年期に跳躍の練習をしたと言われている有名なスポットがありました。こういった歴史のあるものを実際に見られるのは感動ですね。土と木のコントラストが綺麗でした。そしてここでようやく、駅に天狗が飾ってあった理由がわかりました。なるほど牛若丸ね…ちゃんと次から調べてこよう。歴史の苦手な自分にとってこういう学びは貴重です。

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さてどこまで続くか分からない道を上ったり下ったりしているうちに着きました。

貴船神社です。

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実は何度か京都へ行く機会はあったんですが,貴船鞍馬方面へ足を伸ばしたのはこの時が初めてで旅行のメインもここが目当てでした。わあ写真でしか見た事のない風景が広がっている。想像以上に鳥居の色がはっきりとしており,圧倒されていたのを覚えています。

着いてから知ったんですがここって絵馬の発祥の地らしいですね。あと縁結びとしても最強だとか。どこかで見たことのある馬の銅像が飾っていました。隣にはどう発祥していったか、みたいなものも書いてあって非常に興味深く観光できますよ。絵馬は季節毎に変わるらしく、私が行ったときは桜でしたが秋には紅葉になるみたいです。

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ここに着いたのがたしか午前8時前くらい…?西口を登り、旅行前に両替した5円玉で参拝を済ませ、無事に到着できたことのお礼を言いました。死ぬほどお腹が空いていたので自販機でミルクティーを買い,ゆっくり座りながら景色を楽しみます。普段はさっさと次へ行くのですが、折角遠くまで来たのでお参りだけでなくおみくじも引きたくなりました。

そんなとき、貴船神社には川に沿って3つの社があるということを地図で知りました。なんと、正しいお参りなんてものがあるらしいですね。時間もあるしここはそれに習いましょう。

「本宮」→「奥院」→「結社」の順で参拝です。ここは徒歩で片道15分くらいでした。特に結社は恋愛成就のパワースポットとして有名だそうです。平安時代の歌人、和泉式部が参拝して夫から再び愛されるようになったという逸話から復縁のパワースポットとしても知られています。

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縁に肖るべく課金して結び文を書きました。何を書いたかは忘れたけれど、いつか叶うと良いなぁ。そんなことをぼんやり考えながらゆっくり坂を下りました。

途中何人かとすれ違いましたがどうやら駐車場があるみたいです。そりゃそうか、普通は山登り早朝からしないもんな。

少し座って待っていると午前9時になりました。巫女さんがせっせと準備をしているのを横目に、御朱印を貰う列が出来ているのを眺めていました。私の目当ては水占いみくじなので違います。ゆっくり待っていれば良いのです。

人が少しひいてから巫女さんに訪ねると、少し離れたテントのような場所に用意してあると言われました。お金を入れて好きな紙を引き水に浮かべます。

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小吉でした。非常に現実的なものです。

水から引き上げ結んだ後、本堂に再び手を合わせました。その後お守りを買いました。私には兄がいるのですが、兄にだけ旅行の話をしていました。

「努力、とかどこにでもありそうなやつで良いからお土産買ってきてよ」

兄のチョイスは独特です。なぜ京都まで行ってそれを欲しがるのでしょうか。楽なのでそうしたいところですが、妹的にもう少しセンスのあるものをあげたいです。迷った末ここで交通安全のお守りを買いました。新車を買うからドライブ行こうと約束していたので丁度良いです。

余談になりますが最近このお守りの効果があるのかもしれない、と言われました。何があったのか聞くことはできませんでしたがさすが貴船神社さんです。頭があがりません。どうか今後も兄を守ってくださいませ。

鞄にお守りをつめた後、ゆっくり貴船口駅まで歩き電車に乗りました。

総括としては、赤と緑のコントラストが素晴らしい場所でした。行く前までは鳥居のイメージしかなかったのですが、想像以上に自然が豊かで歴史や和歌の存在を存分に感じられるものでした。

夏には川床でご飯を食べられたり、秋にはライトアップもやるそうですね。是非その時期にも行ってみたい、そう思わせる魅力が詰まっていました。今度はもう少し背景等を勉強してからいきたいっす。

さて、次は何編にしようかな。また1人旅行記をお楽しみくださいませ。



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