見出し画像

結果とクロスレビュー|ウインターリーグ2020第2節 AIDOLL-CONNECT

結果

アイドール(赤)37点
コネクト(白)21点

レビュー by KEI

今回の試合では、攻める側の4回の攻撃を5分以内を終わらせなければならないものとなっておりました。
そのため、攻める側は制限時間を気にしつつ、戦略を練り、多くの点数を獲得していく必要がありました。
そうなると、攻め手の戦略は単純なものになりがちですが、今回の試合では多様な攻撃が見られ、とても良い試合となっておりました。

ただ、戦略に集中するあまり捕球ミスが目立っていたのが勿体無く感じられました。捕球ミスを無くしていくことにより、更に良い試合展開になると感じられます。

ディフェンスでは、攻め手にプレッシャーを与えるとともに、2人が連携して相手の動きを押さえているのがよかったと思います。
ただ、ディフェンスの際に、前方にばかり気をとられてしまい、ロングパスを許してしまう展開が何度かありました。
そのため、今後は、後方にいる選手をどのように注意していくのかが課題になるのではないかと思います。

今回の試合では、ナイスプレイが多く、良い試合展開となっていました。また、各選手の成長が見受けられるものとなっていました。
次回の試合も楽しみです。

レビュー by KATSUYUKI

「おお!こういう工夫をしてくるか!」と客席で太鼓判を押したくなるシーンが何度もあった。長短織り交ぜたパスやランなど展開のバリエーションが豊かで、観戦しながらとても楽しめた。

aidollは前回の試合の反省を生かして、ショートパスやランの選択肢を増やしてDFを撹乱。手前を警戒したところで裏のスペースを狙うなど緩急が非常に効果的だった。

今節から新加入のユカちゃんも高さとキャッチ力のあるスーパールーキー。オフェンスではロングパスのターゲット、ディフェンスでは最終防壁戦線としてポテンシャルを発揮した。

守ってはイリポンとマリンちゃんのスピードと集中力が光る。ランやショートパスに対する迅速な対応は見事。また敵チーム、ヒロカちゃんへのパスが弾かれたところを地面スレスレでインターセプトしたナナコちゃんの功績は大きい。前回の試合よりも連携が深まり、プレーの成功率が高まったのがわかる。

connectはこれがウィンターリーグの初戦。
手始めに1点ゾーン以内のパスやランを展開。安全なプレーを選択することで堅実に得点を稼ぐ。第2ドライブでマサキちゃんのショートパスを受け取ったアヤちゃんが、サクラちゃんとヒロカちゃんのブロックを生かしながら左右に大きく揺さぶり、反応の良い守備を見せるマリンちゃんとナナコちゃんを振り切ってタッチダウンを見せたのは個人的に今ゲームのベストプレー。

前回の試合でPOMになったサキちゃんのランプレーは、敵の動きを読んでクイックネスで抜けていくのに対して、アヤちゃんのランは左右に相手を揺さぶりながら空いたスペースを自ら作って抜けていくように見える。過去のスポーツ経験に由来するものだろうか、違ったランのスタイルが垣間見えて面白い。

結果はaidollの勝利となったが、やはり勝敗を決したのはロングパスの成功だろう。connectは細かなパスを繋ぐことに成功し、パスの成功率だけで言えばaidollを上回っただろう。しかし3点ゾーン以上のパスは全て残り僅かのところで成功しなかった。
ロングパスはQBとレシーバーの連携が必要不可欠なので、これから息を合わせていきたいところだ。

そして惜しむらくは「自滅」とも呼べるような細かな失敗がお互いのチームに見受けられた点。ボールをキャッチして、走る。味方のブロックを見て、走る。など全ての動きを丁寧に行わなければならない。より前に進もうというアグレッシブな姿勢は素晴らしいが、焦っていては結果は付いてこない。敵と味方のいる位置を俯瞰的に捉えて、一つ一つの動きに集中してトライすることが大切だ。
プレーの手数や作戦は回を追うたびに工夫が見られる。また次節に期待したい。

レビュー by ISSY

ゲームは、積極的な個人守備を見せたアイドールが優位に進め、ナナのインターセプトで引き離しました。POMは攻撃のタッチダウンキャッチと守備では果敢な動きを見せたマリンでした。

アイドールは、前に上がるディフェンスの判断がよく、効果的なブロックをさせなかったところがよかったです。
こまめに作戦を入れて、ディフェンスの縦分け横分けなども選手に合わせて工夫していたように見えます。
新加入のユカは、強肩と反射力にみどころがあります。

初戦だったコネクトは、
・よく考えてブロックがうまい、サクラ
・勘よく動いて支える、ヒロカ
・スピードとキャッチもある、アヤ
・全方位にガッツのある、マナカ
と、しっかりしたチームです。まとまった集団戦術が上手そうです。

両チームとも、だんだんオフェンスの作戦が緻密になってきました。
3人のレシーバーのコースが工夫されていたり、合理的な組み合わせも見られるようになってきました。感心しています。
それぞれチームでの話し合いがうまくいっているのでしょう。

この試合で一番「アツかった」シーンは、ナナのインターセプトです。オフェンスがティップしたボールを滑り込んで確保。直感的なポジショニングが優れていると思います。

一方、一番「素晴らしかった」のは、果敢なディフェンスの上がりです。
常にブロッカーが数的優位の状況ですから、ここぞという判断で、前に飛び出さないと、いいタッチが入りません。
「スパッ」と入るタッチは、タッチフットの華です。

お互いにディフェンスの前後の動きもよくなってきました。そのため長いパスも完全なフリーになりにくく、短いパスやランも簡単に抜けません。

あとはキャッチに慣れてくれば、どんどん得点できると思います。

レビュー by MOTOMU

第2節となり、作戦のバリエーションが増えたことで各チームの色が現れ、とても見応えがあるゲームだった。
ショートパスからのランやバックパス、ランフェイクからのロングパスなど考えた足あとが見えるプレーが随所にあり関心させられた。

だからこそ一つ一つのプレー「成功率」が低かったことが両チームともに課題だった。
・取りやすいパスを投げること
・確実にキャッチすること
・フリーになり走ること
これらの基本的なプレー精度が上がると作戦がもっと力を持ってくる。これらはキャッチボールやパス練でどこまでこだわるかがゲームに直結するのだ。ぜひ普段から心がけてみよう。

一方で、ディフェンスの対応力が上がりオフェンスにプレッシャーをかけたことでミスを誘発させたという見方もできる。オフェンスでQBとしてパスを投げる、WRとしてパスを受ける回数よりもディフェンスでそれらに対応する回数の方が多い。みんなの経験値が積み上がってきた結果がディフェンス現れてきている。

この点をふまえ、僕の選ぶベストプレーは、ななこちゃんが決めた相手のファンブルを見逃さなかったインターセプト。集中力が光ったディフェンスのビッグプレーだった。

第3節からは、全チームが2試合目を消化することとなる。
更に強くなるだろうディフェンスのプレッシャーに負けないオフェンスの精度の高いプレーに期待したい。

↓↓↓第1節の結果はこちら。


マイクロスポーツを幸福にカッコよくするための学びを発信します。