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[#002]理転を決意するきっかけとなった「高校での出会い」

こんにちは、ちーがくんと申します。

今回は「ド文系ちーがくんが理転して理学博士になる旅」の第2回になります。

前回の連載では、僕が地学に出会って理転を決意した背景をお話ししましたが、今回は「なぜ理転したのか」について詳しくお話ししたいと思います。

理転ってなんぞや?

そもそも、理転という言葉に馴染みがない方も多いかと思います。

「理転」とは文系コースから理系コースに移ることを指します。

逆に、理系コースから文系コースに移ること「文転」と呼びます。

文転は比較的一般的で、周りでも数学などの科目が難しくなるにつれて文転する人は多くいます。

しかし、理転というのは珍しく、多くの人に驚かれました。

当時の私の数学の苦手度を知る先生からは「身の程知らず」と言われましたが、それでも理転を貫いて本当によかったと感じています。

高校入学から文系コース選択まで

高校1年生の半ばに行われる進路選択時、僕は迷いなく文系コースを選びました。

その理由は単純で、高校に入ってから数学の授業についていけなかったからです。

元々中学の段階から数学が得意だったというわけでもありませんでしたが、高校に入ってからは特に苦手意識が強まりました。

数学の試験の点数も低く、毎回のように補習に呼ばれていました。

数学の先生が少し高圧的だったこともあり、数学への苦手意識はますます高まり、数式を見るのも嫌になってしまいました。

そのため、文系・理系のコース選択があった時には、迷いなく文系コースを選びました。

高校2年生での「地学基礎」との出会い

しかし、高校2年生になった時に、文系コースにいたことで出会えたのが「地学基礎」でした。

詳しくは「【自己紹介】人生を懸けて地学教育を広めたい理由」の記事で書いたのですが、当時は地学という括りではなかったものの、幼少期から僕は地学的なことに興味を持っていました。

そんな僕にとって、地学基礎の教科書を開いた時の衝撃は今でも忘れられません。

これまで興味を持ってきた岩石や地震、宇宙のことがすべて地学に集約されていることを知り、地学という科目がこんなにも楽しいものだと感じました。

それまでは特にやりたいこともなく、数学が苦手という理由だけで文系コースを選んでいましたが、地学基礎に出会ったことで初めて「大学で極めたい」と思える学問を見つけました。これが僕が理転を決意した1つ目の理由です。

地学コーナー、これだけ!?

2つ目の理由としては、地学教育の現状を知ったことです。

地学基礎の授業は毎回感動がありました。

学んでいく中で、身の回りの疑問が解き明かされていく喜びと、まだまだ謎に包まれているワクワク感。

初めて、勉強を楽しいと感じた瞬間だったかもしれません。

しかし、学びを深めようと本屋に行ってみると、物理や化学、生物の参考書は豊富にあるのに対し、地学の参考書はたったの3種類

地学の参考書が少ないことについて疑問を感じて調べてみると、地学がほとんど学ばれていない現状や、大学受験で選択できる大学が限られていること、そもそも地学を学べる大学が少ないということを知りました。

そこで僕は、強烈な違和感を感じました。

地学は災害大国に住む私たちにとって非常に重要な学問で、地震や火山噴火、豪雨災害など毎年のように発生する国地学教育がここまで空洞化していることに驚きました。

このような現状を知ることで、地学を多くの人に広めることで、災害での被害を減らし、悲しむ人を少なくできるのではないかと感じました。

この思いから、人生をかけて地学教育を広めたい、そのために大学でまずは自ら地学を学ぼうと決心しました。これが理転した理由の2つ目です。

このような経緯で高校3年生から理系コースへ理転、大学入試に向かっていくことになります。

理転後の大学入試についてはまた次回以降ご紹介いただければと思います。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

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暑い日が続きますので、みなさま体調にはお気をつけください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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