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明日から使える英語でのプレゼンTIPS 基本編

英語でのプレゼンテーションでは通常、情報以上に考えや想いを伝える「メッセージ」が大切になります。情報共有やちょっとした示唆はレポートや報告書を通じて行われることが多く、プレゼンテーションは企画や提案・ピッチなどの場となります。すなわち、メッセージを磨くことが良い英語のプレゼンとパッとしない英語のプレゼンの差になります。ということでそのメッセージをどう磨くかを「英語でのプレゼンTIPS基本編」として紹介させていただきます。

メッセージは簡単に言うと「何らかのアクションにつながる主張」です。例:We believe in XYZ so we need to prepare for ABC (XYZと考えられるのでABCに対応する必要があります)。

英語でのプレゼンテーションの場ではこの主張が重要なので、情報だけ羅列して最後に少し付け加えるくらいではメッセージ力が足りません。プレゼンの場を使ってリスナーに何を伝えてどんなアクションを起こすのかを検討した上で、一文でメッセージを言える必要があります。

記事のヘッドラインのように開始早々、簡潔に述べる

重要なメッセージが作成できたらプレゼンテーションではそれを開始早々伝えましょう。

プレゼンの意図が明確になることでリスナーはその後の情報により興味を引き、意図に対して適切な情報かどうかの判断をすることができます。メッセージを先に伝えることで、最初からアクションを促し、リスナーもすぐに検討を開始できます。

開口一番メッセージに入る必要はありませんが、メッセージにたどり着くまでに5分もかかってしまうと相手が集中力を切らしてしまうかもしれません。

メッセージを複数回、プレゼンテーション中に復唱する

メッセージはいくら力強いものであっても一回言って終わりだとインパクトに欠けてしまいます。

ヘルマン・エビングハウスなど多くの研究者が記憶における復唱の重要性を示し、これらの研究をもとにビジネス界でもマーケティングではメッセージを繰り返し消費者に伝えることは購買意欲を高める一般的な手段となっております (スティーブ・ジョブス氏も有名なスタンフォード大学での卒業式スピーチで ”Stay Hungry, Stay Foolish”というメッセージを複数回主張していました)。

メッセージをプレゼン中に繰り返すコツとしては、最初に一度伝えたあと、それをサポートする情報を共有した都度メッセージにつなげることです。例:Research shows xx, supporting our belief in XYZ and thus we should prepare for ABC (研究結果がxxを示して我々の考えを裏付けており、やはりABCに対応する必要があります)。

メッセージさえできていればあとは繰り返すだけなので、すぐにでも活用できるテクニックです!

メッセージを伝える時は毎回前後に間を置く

これは音を上手くコントロールすることでメッセージを引き立たせる技術です。あるリズムで物事を話している中で突然「間」を入れることによりリスナーの注意を引くことができます。

そのあとにメッセージが来ることでしっかり伝えることができますし、「今のはプレゼンテーションの重要な部分」ということを明示できます。メッセージ後に間を開けるのは内容がリスナーに浸透するように時間を作るためです。

この「間」を作る方法は至ってシンプルで、大きく息を吸うことでちょうどいい間が作れます(メッセージは吸った息を吐きながら伝え、後の間はまた息を吸うのに使うとスムーズに流れが作れます)。


以上、すごくシンプルですがメッセージをより強化するために明日から使えるプレゼンTIPSを紹介しました。コミュニケーションは習うより慣れろですので、ぜひ実際に練習してみてご自身のプレゼンテーションスキルのレベルアップにご活用ください!


Written by Takuma Nakamoto
SparkDojoの上級者プログラムBROWN BELT とBLACK BELT の開発を担当。ディレクターも務める。 経歴:米国ブラウン大学卒業後、デロイトトーマツコンサルティングで自動車産業を中心に海外市場参入戦略、グローバルM&A・PMI など幅広いプロジェクトを担当。その後、フランス系メーカーValeoに入社。日本市場・日系OEMを対象とした企画・戦略や、日米中・ASEANを対象としたプロジェクトマネージャーを担当。


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