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認知症の人がお風呂を嫌がる理由:温活クラブ

 介護施設で介護をしていると、お風呂に入るのを嫌がるお年寄りの方が多いです。あれほど綺麗好きだったお母さんがなぜ?と不思議がるご家族。

 認知症の方に、この傾向が強いように思えます。接していて感じるのは 何らからの不安を感じているということ
・入浴そのものが理解できなくて不安になる
・自分では上手く入浴ができないので怖いと感じる
・裸にされるのが嫌だから
・密室空間が苦手
・お湯は熱いと思い込んでいる

 それが証拠に、散々苦労して湯船に浸かると、ケロッとして鼻歌を歌っていいだす、さっきでの抵抗は一体なんだったでしょう?名調子のおばあちゃん、気持ちいいならこの状況を頼むから覚えておいてね!

楽しさを伝わる言葉で伝えてください



 高濃度炭酸泉を導入された現場を見学させてもらう機会がありました。

 そこである住居者さんに対して介護士さんが、”◯◯さん今日もシュワシュワしようか?”と声をかけて入居者さんを浴室に招いていました。この施設では入浴を”シュワシュワする”と呼ぶようです。

 実はこの施設に炭酸泉をご紹介したのは私で、彼女は私が介護士経験があるかなど知りません、単なる炭酸泉を紹介した存在です。

 介護の教えでは入居者に対して子供扱いするような言葉は使ってはいけないのですが、入浴を嫌がる人に楽しい雰囲気を作り、ポジティブな感情を持ってもらうことは悪いことではないと思います。

 2025年には65歳以上の5人に一人は認知症であると言われています。健康のために入浴による温活を推奨する私にとって、入浴を痛がる高齢者を増やしてはならない使命感があります。

 全国の介護士さん、ぜひ入浴が楽しいことだと伝わる言葉で伝えて、笑顔を忘れていない高齢者をサポートしてください。


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