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✴︎ぼくの世界

ドコン、ドコン、と太鼓みたいな音がずっと鳴っていて、

今いるここは、その音に合わせてゆらゆらと揺れている。

ぼくは一粒の光となって、

体が溶けてなくなっていくのかと思ったら

そういうわけではなさそうだ。


「よ、久しぶり。元気か?」


「うわ!星の欠片!ぼく、ものすごく聞きたいことだらけ!

 ここは一体どこなの?ぼくは今どうなってるの?」


「キミは今お母さんの腹の中で、人の体に生まれ変わっているとこだ。

 十月十日かけて体とタマシイが一つになって

 やっと地球に誕生できるって事さ。」


「ねえ、つぎ聞いていい? ぼくが地球に着いてから

    女の人とばちっと目が合って、頭に直接話しかけられたんだ。」


「ほほう、その人はおそらくナビゲーターだな。

  地球上で私やキミのようなエネルギー体と会話ができる

     稀有な存在さ。」

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