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【社内活動】感動体験で登山ファンを増やす!登山部部長が登山部で達成したいこと

今回は、スペースキー社内の部活動についてご報告します。社内ではアウトドアやそうでないもの、いろいろな部活動が盛んに行われています。その中のひとつ「登山部」では、登山を愛するメンバーが集まり、月1~2回のペースで登山を楽しんでいます。部活といえどもその活動は本格的!活動内容をはじめ、目的や意義など、『YAMA HACK』の編集長であり登山部部長を務める青柳 喬さんにいろいろと語っていただきました。

※本記事は、2018年10月に取材・執筆したものです。


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青柳喬(登山部部長) 登山Webメディア『YAMA HACK』編集長。高校~大学で山岳部、ワンダーフォーゲル部に所属。大学1年の夏、南アルプス・農鳥岳からの景色(3000m級から見下ろす雲海、日の出)がきっかけで登山にのめり込む。山の中でキャンプして、翌朝早朝に出発し、少しずつ空が明るくなる時間が一番好き。


今回の登山の目的

9月29日に、那須岳(茶臼岳)に登ってきました。当初の予定は木曽駒ヶ岳だったのですが、台風の影響で急遽変更することに。台風の影響が少なく、かつ初心者メンバーにも登りやすい山として那須岳を選びました。

今回は登山初心者のメンバーもいたので、「また登りたい!」と言ってもらえるような体験を提供したいと考え企画しました。入門編だと「高尾山」などをイメージすることが多いですが、登山にハマるポイントには「感動体験」がカギとなります。せっかくなら、私自身がそうだったようにある程度の標高がある場所がいいと思い、メンバーに無理のない範囲でこの山を選びました。また、登山経験者でも「テント泊登山」は未体験というメンバーもいたので、テント泊をするのも目的のひとつに入れました。ただ、台風の影響を鑑み、最終的に今回は延期することに。「山頂からの雲海・紅葉を眺め、感動体験をする」を今回の登山で実現することを目標にしました。

登山開始

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当日は早朝から登山を開始。台風の影響もありましたが、「日の出を見たい」「山頂からの雲海を見たい」という目的を達成するために、夜明け前から登山を開始しました。しかし、当日はものすごい霧。数m先も見えないほどの濃霧で、「これは最悪の天候かも…」と危惧しましたね(笑)雲海どころか紅葉も見れないかもしれない。初心者メンバーは登山を楽しんでもらえるか、かなり不安でした。

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ただ登り始めてみると、足元の小さな自然に目が留まりました。天候がよいと遠くの山並みや雄大な景色に目を奪われますが、登山道に咲く花や苔むした岩肌など、普段は気づきにくい風情ある風景を楽しむことができました。また、道中は霧こそすごかったのですが雨には降られなかったのも不幸中の幸いでしたね。途中で一瞬霧も晴れ、紅葉も見ることができました。恐らく、今シーズンで最初の紅葉だったのではないでしょうか。諦めていたので、一瞬でも見ることができたのが嬉しかったですね!

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今回の登山は点数をつけるならば、60点くらいでしょうか。日の出は見られなかったし頂上は視界0、紅葉や雲海もほんの少しだったので…。でも、登山経験者が少ない中、各メンバーが率先して役割を見つけて動いてくれたのが(個人的には)とても助かりました。すべてにおいて頼られてしまうと、こちらも厳しいので…。目標としていた感動体験が満足できるレベルでできなかったのは今後の課題ですね。せっかく早起きして登山をしたので、メンバーに絶景を見せてあげたかったなと。何年経っても鮮明に心に残るような絶景を、いつかメンバーと一緒に見てみたいです!

仲間で登山することの楽しさ

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普段はなかなか話をする機会がないメンバーともじっくり話ができるのが、仲間で登山をする楽しさのひとつではないかと思います。何でもない他愛のないことでも、気兼ねなく話すことができる。キャンプでいうところの「焚火トーク」に近いのかなと感じています。メンバー同士で発見した自然の感想を言い合ったり、仕事の話をしたり…。そんな話をしながら登っていたんですが、ひとりも「しんどい」「辛くて登れない」という人がいなかったのがよかったなと思っています。会話を楽しみながら登れるペースを保てたのも、初心者にはちょうど良かったのかな。

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また、一緒に何かをするということだけで思い出に残るんですね。「あの時こうだったよね」という体験は、結構先になっても覚えているものです。今回も「霧が凄かったよね」「雲海見れなかったね」という登山体験が、みんなで一緒にすることで「でも楽しかったな」という思い出になったらいいなと思っています。

登山部で大切にしていること

私は山岳部出身。現在は登山Webメディア『YAMA HACK』で編集長も担当しており、登山に関しては知識があるほうだと自負しています。登山部のメンバーは登山経験者もいますが初心者も半数を占めています。登山はまだまだ知られていないんですが、結構ルールが厳しいんですね。例えば「ごみを出してはいけない」とか「スープなどの飲み残しを捨ててはいけない」とか。ルールを守って楽しんでもらえるように、登山のイロハを部活を通じて身につけてもらうことを目的としています。

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もちろん、登山のルールは『YAMA HACK』でも発信しています。初心者向けノウハウだけでなく、遭難や滑落など、登山を始めたいと考える人にぜひ読んでもらいたいことを伝えています。この登山部では、『YAMA HACK』のコンテンツを実践する場としての役割も持たせていきたいですね。実際にいろいろなレベルのメンバーと登山することで、私自身も様々な気づきを得ることができます。登山をする人には常識でも、しない人には全く知らないこともたくさんあります。登山へのハードルを少しでも下げるために、自分の言葉で、現場で直に伝えられる登山部の活動は今後もぜひ続けていきたいです!

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こちらもチェックしてね!登山Webメディア『YAMA HACK

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