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ジョージアでのワインの話★Memory of vine in Georgia★

ジョージアって(私にとっては)本当に不思議な国で、実はよくわかってないんだなあと感じながらnoteなんかも書いている。

ワイン発祥の地と言われているジョージア。ここ最近の流行りで今年はもっと流行るだろうオレンジワインは、元はジョージアワインのこと。オレンジを発酵させたわけではなくて、色がオレンジ系だからそう呼ばれている。伝統製法とかナチュラル系のイメージなのかな。そしてただ今、ジョージアワインはワイン業界でもブームらしいので、たぶん、ここから上がっていくのだろう。数年で大阪などにも専門店ができていたしね。今日はジョージアで飲んだワインのことを少し。

首都トビリシではいたるところでワインを見かけた。観光客向けというのもあるだろうけれど、スーパーにもワインは当たり前にどーんと並んでいて、大衆的な銘柄がすごく手頃な価格で売っているし、ペットボトルに詰めた自家製ワインもいろんなところで売っている。ビールも手頃だ。軽い飲み口で美味しい。ワインを蒸留したチャチャというアルコール度数の高いお酒も美味しかった。旅行者向けには酒飲み天国みたいに言われることもあるジョージアだけど、確かにそうだな、と思う。でも南フランスに住んでいた人が私にしきりと南フランスへの旅を勧めてくれていた時、『南フランスって道を歩いているとワインくれるような場所なんだよ(←ほんとかな、と今でも思ってるけど)。パンとチーズとワインだけですごく美味しくて幸せで。猫三ちゃんには向いてると思う』と言っていたので、そういう感覚ってジョージアだけってわけでもないんだとは思うけど。

私の見た、トビリシのちゃんとしたワイン屋さんはすごくオシャレなところも多かった。まるでバーみたいな雰囲気のところも少なくなくて、気になるものがあると自由に試飲させてくれる。チーズやドライフルーツを出していたところも。

★たとえばこんな感じ。最初は普通に飲み屋さんかと思った★

今回は持ち帰ることのできるワインの量が決まっていたのであまり試飲はしなかったけれど、グラスもちゃんとしているし、説明も丁寧。ちなみにここはワイナリーが直接やっていたと思う。できることなら大人買いしたい、と思わせる雰囲気。

★観光客向けのオシャレな雑貨屋のワインコーナー。隣に試飲スペース有★

都会と田舎では生活の環境がかなり違うのは、移動しながら車窓を眺めていて実感したし、話を聞いてもそうなんだな、と思ったので、こんな場所でワインを買う人は地元ではそう多くはないのかもしれないけれど、とにかくワインがそここにあるので、こういうお店もたくさんあるんだなあと思いながら眺めていた。

そんなトビリシでは2回、乾杯をご馳走になった。一回目はクリスマスマーケットでかわいい女の子の写真を撮らせてもらったら、そのパパがご馳走してくれたチャチャで。

★このパパ。こんなに小さくても『女の子』感が溢れてた★

パパと二人なのか、テーブルに座ってなにかをおねだりしていた彼女。すごく可愛かったので、座っているのを幸い、写真を撮らせてもらってもいい?と聞いたら、このパパが『チャチャは飲んだ?』と聞いてきた。まだなの、と答えたら、じゃあ、と言って後ろのブースでチャチャを買って、私とはなちゃんにご馳走してくれた。

後ろのブースは自家製酒のお店で、ワインやチャチャのほか、ウイスキーやブランデーなんかも全部、お手製だと言っていた。ここのチャチャはとても香り高くて美味しかったので、お土産はここで買いたい!と思ったけれど、なんとなく言いにくくて買えず、でもここのがおいしかったので、結局、他で買う気にならずに見送ってしまった。次回行った時はどこかでよさそうなチャチャを買ってくるつもり。蒸留酒には蒸留酒の美味しさがある。

★このガイたちが製造しているらしい。人気のお店だった★

ご馳走してくれたパパは乾杯して一気にチャチャをあおると、じゃあね、と言って愛娘を抱きあげて行ってしまった。うーん、ナイス!!ちなみに私たちはとても一気にあおりきることはできず、パパと一緒に一口飲んだ後はちびちびそれをなめながらブースを見て回り、結局、半分くらいで断念したのだけど、ジョージアの人の気持ち良さが香り高い乾杯だった。

知らない場所で知らない人になにかをいただく、というのはけっこう大変なことで、神経を使う行為だ。と常々思っているのだけれど、私は自分もちょっと知り合った人に小さな贈り物をするのが好きだ。だから、似たようなことをしたい人の気持ちやタイミングを感じることがある。羽目を外したいわけでも、何かを期待しているわけでもなくて、そういう流れになったな、という感じ。危なくないかどうかは話しながらよく考えているのだけど、受取るにしろ断るにしろ、相手に対しても自分に対しても信頼が必要だから、起こっていることの何倍も密なコミュニケーションをしている気がする。

このパパは飲んだら本当にサッと行ってしまって、この時のシュチュエーションだと、それはとてもセンスあるやり方だなあと思った。もしも似たような機会があれば、私はきっと彼のマネをするだろう。センスやタイミングの勘は、抜群でなくていいなら、マネすることで身に着けることはできる。こういう引き出しが増えるのもまた、旅の効用かも。ふだん会わない人に会うって、いろんな意味で刺激がある。

ワインをはさんでジョージアでの出来事。3週間も前の話なんて実感ないけど(笑)

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