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ブライダルメディア編集長→起業7年目にして、SDGsのeラーニング事業を始めた3つの理由

初めまして。SoZo㈱で代表をやってます、あつみゆりかと申します。

初noteですので、簡単な自己紹介から始めたいと思います。社会に出たのは2000年のITバブル真っただ中。ITの営業職をしている最中、すぐに今の夫と出会い、2002年に長女を出産を機に一旦は専業主婦に。2004年に次女を出産し、2005年に夫が立ち上げたベンチャー「ベーシック」の3人目の社員として入社します。その後は以下のようなキャリアトピックスです。

2008年:ブライダルメディアを責任者として立上げ。その後2009年長男出産。2か月で復職
2012年:ブライダルメディアをマイナビに事業売却。マイナビにスタッフと共に入社。マイナビウェディングの初代編集長を務める
2015年:SoZo㈱創業。ITが苦手なブライダル業界のWEBマーケター育成を標榜し、スクール「ウェディングWEBカレッジ」/eラーニング「SOZO集客大学」を運営。現在に至る


ブライダル業界の3つの問題点はマーケティングDXで解決できる!

SDGsの話をする前に、まずはブライダル業界で私がやってきたことについて、お話しします。ブライダルメディア編集長時代にブライダル業界の問題点が大きく3つあることに気づきます。

❶プランナーの離職率の高さ

❷広告依存率の高さ(売上げの10%ほどをつぎ込む業界)

❸マーケティング部の不在


まず❶ウェディングプランナーの離職率の高さについて。多くの方はウェディングが大好きで憧れをもって、この業界に入社します。しかし大体3~4年で辞めてしまう。これは1つにずっとウェディングプランナーをやり続けるという業界慣習があると思います。かなりの激務で土日勤務。ワークライフバランスを考えたときに続けられないと思うプランナーが多かったのだと思います。

次に❷広告費の高さ。元編集長からするとありがたい状態ではあったのですが、とにかく広告メディアへの依存度が高く、常態化した経営課題です。しかし広告メディアなしで集客するノウハウもツールもない、という状態でここが長年解消できない企業が多く存在していました。

そして❸マーケティング部の不在。❷を考えたらマーケティング部を作ろうという話になってもよさそうで、事実、一部の会社ではありました。しかし会社の中では非営業部門として位置付けられ、「入力担当」と呼ばれるプランナーの中でも成績の悪い子が任命されている状態でした。多くの企業では花形のマーケティング職は会社のPLにも直結する部分なのに冷遇される状態たったんですね。

これらを1つの解で解決できる!と思って起業を決意しました。それがブライダル業界初!ブライダル専門のマーケティングスクール(通学型)「ウェディングWEBカレッジ」でした。

3年~5年目のウェディングプランナーが次に目指す職種として「マーケティング職」があって、そのノウハウを身に付けられる場がある。そして彼ら彼女らがマーケティン部の中枢となり、広告依存率を解決していける、そんな構図を描いたわけです。

しかし、これは平たく言えば失敗に終わります。

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『ウェディングWEBカレッジ』の失敗

まず1人70万円という金額設定(私は未だに高いとは思いませんが)により、企業はおおよそ1人を選抜します。その結果、彼らは企業に戻った後で、自分が学んだ時間の20分の1くらいでレポーティングしなくてはいけないことが多かったようです。しかし、長らくマーケティングスキルが低いブライダル企業内で、そんな時間のレポーティングでは社内を変革することはできない、大きな組織になればなるほど、そんな状態に陥っていました。

結果、彼らがせっかく学んだ知識が活かされず、「社内はわかってくれない」という情報格差を生んでしまうこともありました。

ブライダル専門の集客を学ぶeラーニング「SOZO集客大学」のPMF

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そこで次に作ったのが

eラーニング「SOZO集客大学」

です。これは大きな成果が生まれました。その場の理解度や習熟度はやはり対面でアウトプットができるスクールにはかないませんが、社内で同じ「教科書」が存在する。だから「共通言語」でWEBマーケティングに関するディスカッションが機会が増えていくのです。これは見事に当たり、ブライダル業界の様々な大手の会社で導入されました。

【前編】全エリアで取組み開始!T&Gが見据えるWEBマーケティング改革とはhttps://www.sozoinc.jp/school/e-learning/interview01

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そして、私が創業してから7年、今や、ブライダル業界でWEBマーケティング抜きに話を進める人はほとんどいなくなり、事業も一定PMFし、弊社の役割や成長も踊り場に来たかなという状態です。(※もちろん現在もSOZO集客大学は多くの企業にご利用いただいていますし、事業はどんどんブラッシュアップしていきます)

【SDGs事業をやる理由1】パラダダイムチェンジとしての「SDGs」

突然ですが、日本って、パラダイムチェンジに弱いですよね?

失われた10年が、20年になり、30年になろうとしている昨今。かつては製造業が中心となり、テレビ、自動車、様々な分野「ジャパン アズ ナンバーワン」と言われ世界を席巻していた時代がありました。

しかし、IT革命以降はどうでしょうか?多くの日本企業でFAXが最近まで主流だったり。自ら流れに乗り、イノベーションを起こせた企業がどれくらいいたでしょう?

さらに未だに「DX人材不足」が叫ばれ、いかにこの20年でこの分野への投資や教育が疎かだったかがわかります。私はまさにIT革命とITバブルの混乱を経験した2000年入社組。ITにおけるこの国の体たらくをとても憂いていて、この状態を2度と起こさせてはいけないと強く思うわけです。

今回のSDGsは正にIT革命以来、ヨーロッパ発でパラダイムチェンジを仕掛けてきた、と言えるもの。好きか嫌いか、賛成か反対か、そんな議論はどうでもよく、とにかく世界のルールが変わるぞ、という状態なわけです。その時にITと同じ轍を踏んではいけない!そのために行動を起こしたい!本気で思って事業化できる分野を探しました。

【SDGs事業をやる理由2】「ビジネス×SDGs」の教科書の不在

突然ですが、弊社のビジョンは「個人のスキルを社会のスキルに」です。特にビジネスパーソンの教育の体系化を得意としています。

実は

・メディアのCVアップのための教科書

・とある企業のBtoBマーケティングの教科書

を作ったりと、ビジョンに合致する受託のお仕事も行ってきました。そんな中でSDGsの事業を考えたときに当然ながらSDGsの教科書の存在は気になるポイントでした。そこで様々な書籍をそれこそ20冊以上読み漁り、様々な研修も受けてみました。そこで感じたのが

「SDGsって、ぶっちゃけ明日からの仕事と何が関係するの?」

この視点が極端に足りていないということ。例えば、SDGsを学ぶと必ず頻発する、世界で最も貧しい地域とされる「サブサハラ」。電気も使えない人が大勢います、食料も困っています、という話を聞かされても多くのビジネスパーソンは”大変なことだ””助けてあげたい”という気持ちは生まれても、具体的な行動変容にはつながらないと思うのです。

そう、私が「教科書作り」で最も大切にしているのはすぐに実行できるアクションへの接続です。これが明確に設計されている研修や教科書が世の中にまだないんだなぁと感じ、これはビジネスチャンスになる!と感じました。

【SDGs事業をやる理由3】ブライダル業界と全く同じ構造!SDGsネイティブが企業にいない問題

まずはまだ企画の粒度が荒い段階(2021年2月頃)で、プレヒアリングをかけていきました。この時は一部上場企業(現プライム市場)のところを中心にヒアリングさせていただきました。上場企業は市場変更に伴って気候変動のアジェンダを公開することを義務化されているため、最もSDGsに関心がある企業だと考えたからです。

しかし、多くの企業はまだまだ予測していた通りCSRの域でした。

CSRとSDGs経営

SDGs経営に行くために議論を開始した段階。そんな状態です。そうすると今後、起こりうる問題はブライダルの業界構造と似ていて、その分野の人材枯渇です。

人材不足

また仮に外部から人を連れてきたとしても、ブライダル業界でマーケの知識を付けた1人が組織でワーク出来なかったように、SDGsでも事業部を変革していく、組織を変革していく力にはなり得ないと思ったのです。

これはブライダル業界のマーケティングDXをやってきた経験が活きるぞ!

とワクワクしました。

新規事業はそのタイムリー性×社内の経験値・ノウハウ×競合優位性が大切になりますが、その全部が揃っているなと感じて迷わず突進した形となります。

サービス開始わずか2か月で1.6万人の受講を突破!勢いに乗る企業研修eラーニング「SDGsビジネスラーニング」

SDGsビジネスラーニング表紙

そんなこんなで、現在「SDGsビジネスラーニング」を2022年2月からスタートしています。

Sansan榮太郎飴總本舗など続々と大手企業様を中心に企業研修としての採用が進み、開始2か月で1.6万人の受講を突破しました。

この快進撃についてはまた別のnoteでお話ししたいと思います。

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