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具沢山ドレッシングの魅力が広がる。

文・撮影/長尾謙一 
料理/横田渉 

キユーピー 具沢山ドレッシングねぎ塩 
(素材のちから第37号より)

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玉ねぎ、長ねぎ、ごまをたっぷりと配合した具材感あるドレッシング。玉ねぎのシャキシャキした食感と、香ばしくまろやかなごま油の風味は、サラダだけでなく温めてタレやソースとしても使えその用途は広い。

具沢山ドレッシングと丼がおいしい関係をつくり出す。
丼にご飯を盛り、豚バラ肉を炒め、さらにタレを加えて香ばしく仕上げ上にのせる。どこにでもあるメニューに見えるがタレが違う。〝ドレッシング〟を使うのだ。ご飯ものにドレッシングとは珍しい。〝具沢山ドレッシング〟は新しい可能性を見せはじめた。

〝具沢山ドレッシング〟が、これほど人気になるとは驚きだ

毎年新商品が発売される〝具沢山ドレッシング〟

今年の2月、「キユーピー 具沢山ドレッシングねぎ塩」が新たに発売された。それにしても、こうして毎年新商品が発売される様子をみると、〝具沢山ドレッシング〟の人気の高さには驚かされる。

サラダに風味を添えるドレッシングの役割に加えて、手づくり感や食感を加える〝具沢山ドレッシング〟はその圧倒的な具材感が人気で、2018年に「具沢山ドレッシングオニオン」、「具沢山ドレッシング和風」が発売され、2019年には「具沢山ドレッシングトマト」と「具沢山ドレッシング黒胡椒」が次々に発売されている。

こうして5つものアイテムがシリーズとして販売されるにいたっては、ドレッシングに〝具沢山〟というカテゴリーができあがったと言えよう。

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新発売の「具沢山ドレッシングねぎ塩」は、醤油を使っていない。醤油を使うと風味の方向性はしっかりと決まってくるが、それだけに汎用性には限りがあるように思う。「具沢山ドレッシングねぎ塩」は汎用性のある〝塩味〟を選ぶことによってメニューの裾野を大きく広げたいという意図が強くみられる。

まず、具材の割合はドレッシング全体の39%(乾燥玉ねぎ・乾燥長ねぎの水戻しの換算)で刻んだ玉ねぎと長ねぎがたっぷりだ。

具沢山ドレッシングねぎ塩

次に〝ごまの香り〟には相当なこだわりを持っているようだ。すりごまと粒状のごまを併用することによって、すりごまの持つ風味と、粒状のごまを噛んだ時に弾けるように放たれる香りとが楽しめる。

さらに、ごま油はしっかりと香りを引き出す特殊な焙煎方法で仕上げたものを使用している。香りと味わいは芳醇で深いコクを持つ。

最後の大きな特長は酸味がやわらかなことだ。酢の中でも酸味を感じにくい五穀酢をブレンドし、通常のドレッシングに比べて酸味をあえて抑えてある。これは今までドレッシングがあまり使われなかったご飯ものや麺のメニューへも幅広く用途を広げることを考えてのことだ。試作した〝豚バラ丼〟を食べてみると、まさにその狙いは的中していると言える。炒めた豚肉の甘い脂をやさしい酸味がすっきりとまとめ、そのおいしさは上品だ。

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きっと「具沢山ドレッシングねぎ塩」の汎用性はこれにとどまらないだろう。早速他のメニューも試作してみたい。

【そのまま】〝具沢山〟をそのままたっぷり使う

いつものメニューがひと手間加えた料理に仕上がる

加熱するとごまの香ばしさが立ち上がり、玉ねぎと長ねぎのほのかな甘さが広がる

〝豚バラ丼〟では「具沢山ドレッシングねぎ塩」をタレとして、炒めた豚バラ肉に絡め加熱した。熱によってごまの香りが立ち上がり、やわらかな甘酢タレのように適度な酸味が豚バラの脂をさっぱりと上品な味わいに仕上げた。どうやら「具沢山ドレッシングねぎ塩」は炒め物に適しているようだ。

そこで、焼きそばをつくってみることにする。豚肉、野菜、中華麺と加えながら炒め、最後に「具沢山ドレッシングねぎ塩」で仕上げた。ごまの香りをたっぷりとまとった〝ねぎ塩焼きそば〟はとても香ばしく、ほのかに甘い。

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このほのかな甘さは何かと口の中で味をたどってみると、どうやらドレッシングにたっぷりと入っている玉ねぎと長ねぎが加熱されたものだと気づいた。ここにやわらかな酸味も加わってできあがる、今まで食べたことのない焼きそばの味わいに感心した。とてもおいしい。

こうしたメニューが「具沢山ドレッシングねぎ塩」を加えるだけで、まるで前もって合わせ調味料を準備しておいたように簡単にできてしまうのだから便利だ。おまけにたっぷりと入ったドレッシングの具は、薬味の代わりをしている。

マリネやトッピングソースとしても〝具沢山〟のちからを発揮する

次に、小麦粉をはたいてフライパンで焼いた熱々のイワシとエリンギに「具沢山ドレッシングねぎ塩」をかけてみた。

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醤油やみりんを使わないねぎ塩味はさっぱりとしている。イワシにもエリンギにも下味はしない。こんがりと焼けた皮の上には玉ねぎ、長ねぎ、ごまがたっぷりとのり、香ばしいごまの風味が溢れさっぱりとしている。これこそ〝具沢山〟のちからだ。

さらに揚げナスをマリネにしてみた。どのドレッシングでもマリネできるだろうが、豚バラ肉の脂を上手に扱い上品な丼に仕上げる「具沢山ドレッシングねぎ塩」なら、油を含みやすいナスをきっと上手にマリネすると考えた。

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ドレッシングのほどよい酸味はナスの甘みを引き立て、油感はまったくない。揚げたナスはとろけるようで、シャキシャキとした玉ねぎが食感のアクセントになっている。

今度は唐揚げのソースとして使ってみる。油淋鶏のねぎ塩版と考えれば皆さんも容易に想像できると思う。

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醤油を使わないねぎ塩の風味は、ソースの味で鶏肉を楽しむというよりも鶏肉の旨みそのものを楽しむようで、圧倒的なごまの風味がこれをフォローする。炒めて添えたキュウリの食感が新鮮だ。「具沢山ドレッシングねぎ塩」はサラダのドレッシングとして使うことはもとより、ソースやタレとして幅広く使える可能性を持っている。

【アレンジ】〝具沢山〟と素材を組み合わせて使う

意外な組み合わせがメニューの汎用性を広げる

「具沢山ドレッシングねぎ塩」は常に挑戦できるドレッシング
ここからは「具沢山ドレッシングねぎ塩」に何かを足してアレンジする使い方を考えてみたい。

まずは、わさびを加えて食べやすい大きさに切ったアボカドと和えてサラダにしてみた。これはもう、アボカドが嫌いか、わさびが苦手な人以外は皆さんおいしいと言うに違いない。

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ドレッシングの絡みも申し分なく、とろりとしたアボカドとシャキシャキとした玉ねぎの食感がおもしろいくらいに合っている。アボカドを刺身メニューとして醤油とわさびで食べたことはあったが、ねぎ塩味は初めてだ。アボカドに甘みも感じる。

同じように「具沢山ドレッシングねぎ塩」にアクセントを足してアレンジするなら、生姜や辛子もいいだろう。焼いた肉や魚に添えるのはもちろん、冷たいそうめんやうどんなど麺類の薬味やトッピングとしても使える。他のドレッシングではできない、〝具沢山〟ならではの汎用性と言えよう。

次は、ねぎ塩風味の生クリームソースはいかがだろうか。「具沢山ドレッシングねぎ塩」に生クリームを1対1で合わせ、軽く詰めてハンバーグに添えた。

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突拍子もない組み合わせだと思うかもしれないが、クリームシチューを思い出して欲しい。生クリームのコクとねぎ塩の風味は意外にも合うのだ。旨みたっぷりのジューシーなハンバーグの肉汁とねぎ塩風味の生クリームソースは、絶妙なバランスを生み出す。

さらに試作を続けよう。今度は「具沢山ドレッシングねぎ塩」とモッツァレラチーズをピザ生地の上で組み合わせて焼いてみた。その他のトッピングは水菜としらすだ。以前から和風ピザを見るたびに、何かアクセントになる素材はないものかと考えていたが、その答えが突然見つかった。

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「具沢山ドレッシングねぎ塩」とチーズとの組み合わせは実に秀逸と言える。ごまの香りが立ち上がり、玉ねぎの食感と甘みは香ばしく焼けたピザ生地にはのっていないアクセントだ。パリパリに焼けたしらすとともに「具沢山ドレッシングねぎ塩」がチーズと重なって、一気に和風テイストを増す。

最後に「具沢山ドレッシングねぎ塩」を刻んだパクチーと合わせ、鯛のカルパッチョのソースとして敷いた。

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ねぎ塩の風味を加えることでパクチー独特の風味は食べやすく変化し、ライムを絞って食べる鯛のカルパッチョは印象的な料理へとグレードを上げる。「具沢山ドレッシングねぎ塩」はソースのベースにもなるのだ。

さて、今回はオーソドックスなサラダメニューの試作はしなかった。「具沢山ドレッシングねぎ塩」の汎用性を確認するためだ。これはどうだろうと皆さんの頭に浮かぶメニューがすでにあるのではないだろうか。あとはバトンタッチしたい。


協力/お問い合わせ:キユーピー株式会社

(2020年3月31日発行「素材のちから」第37号掲載記事)

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