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洗濯機動いている?

数年前に実家に帰省した日。

数日間過ごして、帰ろうとした時だった。

「あ!洗濯の忘れ物がある」と思い、動いている洗濯機の蓋を開けた。

とても、想像できない光景が広がっていた。

私自身、初めての光景だったので、うまく言葉にして伝えることが出来なかった。

実家にいる父に「洗濯機が、回っていないのだけれど」と言った気がする。

回っていない気がする。そう。運転はしているが回っていないのだ。

父が「そんなはずはない。動いている音がする」と言ったのだけれど、やはり言葉は難しい。

動いているのだが、回っていないのだ。
浴槽をみると、洗濯機の音はするが回っていない。

イメージ、振動で浴槽に溜まった水が少し動いている位だった。

二人で、浴槽を眺めていた。とても不思議な光景だった。

恐ろしい事実として、いつこの状態が始まったのかわからないのだ。

いわゆる、洗濯物が「浸かっている」状態なのだ。
じっと見ていると、弟も帰宅してきた。

そして、同じ会話。
回っていない。洗濯機が。

でも昨日まで回っていたと言いはる父と弟。
けれど、現実は回っていないのだ。

その会話を挟んでいると、洗濯が脱水モードへ突入した。

そうか、脱水はしてくれるのだ。
もし、脱水機能も壊れていたらそこで気づけたはず。
ここで分かったことが一つあった。

洗濯モードは下の円盤みたいな物が回って、あの瀬戸内海の様な渦潮を発生させてくれるのだ。

私の実家は、この渦潮発生器がどうゆう訳か稼働しなくなったのだ。

それではと言うので、洗濯機を買おうということになった。

今までの経験上、洗濯機はそうそう壊れる物ではない。
なので、何を基準して購入していいのかわからないのが会話の中心であった。

そして、とても偶然な出来事が発生した。

先週、洗濯機を購入した者がいた。私である。
洗濯機を選ぶ時の知識は先週蓄えたので、まだまだ鮮明である。

家電量販店の販売員さん並みの話し方で、父と弟に話をする。
洗濯機を買う時の基準。

調べれば調べるほど迷いの森入ってしまう。
容量、形、乾燥機付き、自動洗剤投入式(最近知った)などなど。

挙げればきりがなく、挙げなくても迷ってしまう。

そこで、私の新鮮な知識の出番である。

洗濯機は毎日使う物。ということは、同じく電気も使うということである。
なので、父と弟に話をした。

少しだけ値段が高くても消費電力が低い物を買うようにと。
これを選べば少しでも電気代を節約できるよと使えた。

実際、洗濯機売り場に行って頂けると洗濯機の前に貼ってあるのだ。
低価格の洗濯機は、この消費電力が結構大きい。
本体の値段が高くなるにつれて、消費電力が低くなっていくのだ。

なるほど。さすが店員さん。すべてを網羅している。

この会話を私流にアレンジし、父と弟に伝え、私は自宅に戻った。

1つだけ思い出したことがある。
何処からか聞いたのだが、ある国で洗濯機が保証期間内ですぐに、壊れてしまうケースがあったらしい。

そこに家電メーカーさんが調査に行って分かったことがあった。
実は、洗濯機で野菜をまる洗いしていたのだった。これは家電メーカーさんも想定外だったらしい。
この事実を社に持ち帰り、取扱いに説明書に記したという。「この洗濯機で野菜を洗わないでください」

人間十人いれば十通りの使い方がある。機械の取り扱いはとても難しいと思った。

数日経過し実家から連絡があった。
色々、迷った挙句、どんな感じの洗濯機にしたか聞いてみると、私の全く同じメーカー洗濯機にしたらしい。

メーカー名など何も伝えなかったのに。
さすが、親子と思ってしまった。

何処かで何か通ずるものがあるのかもしれない。

そして、今日も洗濯機は休むことなく動いてくれている。恐らく、あと数年は持ってくれると信じて。

 最後までお読み頂きありがとうございました。
 突然の購入する確率が高い大物家電。洗濯機。選ぶ際の参考にして頂けると嬉しいです。

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