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Meg JayのTED Talksを聞いた方が良い理由

今回はMeg JayのTED Talks【30歳は昔の20歳ではありません】は聞いた方が良いって理由をいくつか理学療法士の視点でお話したいと思います。今現在若手の理学療法士や学生さんご参考になれば幸いです。

先にTED Talksをご覧になってもらっても良いですし、後からご覧になっていただいても良いです。正直、聞くだけで十分です。

はじめに

私がMeg JayのTED Talksと出会ったのはちょうど30歳の頃だったと記憶してます。前職場を退職し新しい職場で働き始めた頃でしょうか。そう、あの頃はいろんな人の話に飢えていた頃でもありました。

話の大枠はこうです👇

人生は20代で決まる

私はこのなんとも残酷な結論を30歳で聞きました。「20代で聞いとけば良かったー」とも思いましたけど、話の端々に何歳からでも活かせる重要な提言が散りばめられていました。

そこで今働く20代の理学療法士やこれから理学療法士を目指す学生さんが知ってても損はしないMeg Jayの提言をご紹介したいと思います。


人生を決めてしまうような出来事の80%が35歳までに起こる

キャリアの最初の10年間がその後稼ぐであろう金額に指数関数的に影響する

これまた残酷な事実。確かにそうなんでしょうね。大卒で理学療法士になったとして22歳、そこからの10年間なんで32歳までの期間がその先のキャリア形成、稼ぐお金に大きく影響するんですね。理学療法士でいうと、おそらく給料水準はこの先上がっていかないでしょう。それはもう受け入れるしかないんです。でもライフステージが変化するにつれて働き方やお金への価値観は変化していくものだと思います。私はそうでした。理学療法士のキャリアを始めた頃はとにかく理学療法士として早く一人前になりたい、患者さんのために自分の時間は惜しみなく使う、休日も勉強じゃーって感じで土日も各種セミナーに行ってました。

しかし考えてみればキャリア最初の10年間をどう過ごすか?これは非常に難しい問題です。特にこれからはがむしゃらに頑張るだけではダメだと思ってます。いろんな意味で頭をしっかり働かせて、10年後以降のキャリアプランも考えて最初から行動していく必要があるからです。10年後の未来なんて誰にも分からないですよね。だから誰かにアドバイスを求めてもその人のバイアスがめちゃくちゃ入ってます。参考になるかも知れませんが、それを実践するとまではいかないでしょう。では何をとっかかりに考えて行動すべきなんでしょうか?私が思うことは、「なぜ理学療法士になりたかったのか?」を若い時から突き詰めて考え、自分なりの答えを出すことだと思います。経験を重ねるにつれてその答えが変わっていっても構いません。つまり考え続けることが大事です。なぜか?日々の生活に忙殺されると初心を見失ってしまうからです。「あれ?おれなんで理学療法士になったんやろ?」ってふとした瞬間に訪れる自分自身との会話。その時パッと答えが思いつけるように日々考えておくことが大事です。「なぜ理学療法士になりたかったのか?」、この問いは企業理念のようなものです。迷った時や壁にぶち当たったときに立ち返るもの。それが理念です。人は理念がないとぶれてしまいます。自分が本当にしたかったことは何なのか?自分が心の底から楽しいと感じてやっていることって何なのかな?その答えを探す出発点に理念があると思います。

つまり、キャリア最初の10年間ですべきことは10年後の未来を見据えて「自分が本当にやりたいこと、やってて楽しいこと、楽しいからやり続けられること、やってると時間を忘れること」そんな何か没頭できることを見つけて、自分のキャリアに繋がる行動をすることです。見つけられる期間は短い方が良いです。焦りながら自分を奮い立たせながらその何かを見つけ行動してください。

レオナルド・バーンスタイン「偉業を成し遂げるには計画と焦りが必要」

人生とは残酷です。キャリアの最初の10年間がその後稼ぐであろう金額に指数関数的に影響するんです。お金を稼ぐことの意味も変わってくると思います。理念とお金を稼ぐことは切っても切り離せない関係なんです。20代の皆さんには時間はありませんよ、これはほんと、30代半ばのおじさんがお伝えしたいことです。だから必死で自分なりの理念を探し行動してみてください。

アイデンティティ・キャピタルを築く

自分の価値を高めるようなことをするという意味。自分の将来の理想像に近づくために自分への投資になる何かをすること。

アイデンティティ・キャピタルはアイデンティティ・キャピタルをどんどん呼び込むそうです。自己投資をすればさらにいろんなチャンスや出会いがあり、そこでまた自分の価値を上げる行動へと繋がっていくはずです。これは本当にそうです。

皆さんはご存知でしょうか?理学療法士の需給バランスが完全に狂っていることを。需要に対して供給が上回ってます。理学療法士が多すぎる時代がやってきます。そのときに生き残れる理学療法士になっているのか、それとも淘汰される理学療法士になっているのか?それは20代の過ごし方にかかっているんです。私の周りの若手セラピストはそれが分かっていない者がほとんどです。はっきり言って理学療法の勉強を一生懸命やっているだけだと全然ダメです。話になりません。なぜならそんな理学療法士も山ほどいるからです。

なので自分の価値を高める自己投資をするのは当たり前で、どんなことで自分の価値を上げるのか?そのために何に自己投資するのか?それをどのように選択するのかが重要な鍵を握っています。どのように見つければ良いのでしょうか?それは誰もやっていないこと、誰も目をつけいていないこと、潜在的需要があること、困っている人がたくさんいることを自分で社会と向き合い探さなければなりません。自己投資の方向性もしっかりと考えて決めるべきです。そのために自分の核となる理念と向き合いましょう。

マーケットインプロダクトアウトの考えを身につけておきましょう。自分のスキルをどのように社会に還元できるか?(プロダクトアウト)ではなく、社会が求めているスキルは何なのか?(マーケットイン)から身につけるべきスキルを選択するのが良いかと思います


ゆるい繋がりを作る

新しく自分の資本になるものや新しい交際相手は必ずと言って良いほど内輪の外にある。新たな物事は友人の友人の友人のような、いわゆるゆるい繋がりからやってくる。

理学療法士こそ”ゆるい繋がり”を作る必要があります。理学療法士になり病院や施設、訪問看護ステーションなど一つの組織に属し、毎日働く訳です。休日は疲れて家でダラダラする。そんな生活を20代から行っていてはダメです。一つの組織に属すること、特に病院などの医療機関というのは特殊な社会です。さらに病院ごとに文化があります。何年も何年もそこで働き、そこで働く人たちとだけ付き合っているととても良くないです。その病院の独自の理学療法をまるで宗教のように行っている病院も少なくはないでしょう。でも何年もその環境にいると疑問に思わなくなるんです。

では他の病院の理学療法士と積極的に関わることが良いか?それも悪くないと思います。でも所詮、理学療法士です。全然関係のない仕事の友達を作ったりする方が価値があると思います。多様な価値観に触れられるからです。今はSNS全盛期時代です。顔も知らない異業種の方と知り合うハードルはものすごく低くなってます。さらにYouTubeなどのプラットフォームにより様々な人の考え方にも触れる機会は自らが望めばいくらでもあります。ぜひゆるい繋がりを積極的に作る行動を取ってください。


結婚に備えるのに最適なタイミングは適した相手に会う前

結婚に備えるのに最適なタイミングは適した相手に会う前です。仕事と同様に恋愛に対しても意識して行うべき。

結婚に備えるのに最適なタイミングは適した相手に会う前、つまり20代なんですね。将来、誰とどのようなものを望むのか意識して選ぶことだそうです。

私は2年前に結婚しました。20代の頃にはこのような考えは持っていなかったです。なので結婚の時期が遅くなってしまいました。結婚観は個人個人で違うと思うので、ご自身で判断してください。


まとめ

Meg Jay の TED Talksから20代の理学療法士、理学療法の学生さんに向けて私なりの解釈も踏まえてお話させていただきました。

人生は20代で決まります

ぜひ今から自分の未来を見据えて頑張ってください。


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