苦痛の白波は幾度となく

どこで間違ったかなんて考えたくもないけどふと暇になった時に浮かぶのがこういうことなのだ。なぜ、なぜ自分が?原因は自分?悪いのは、自分?みんなは本気で友達が少ないだのテスト勉強が忙しいだの大学に行きたいだの悩んでると思う。彼らは彼らなりに苦労してるんだろう。でも、自分はどうしてそんな幼いころは当たり前に体験するであろうと思っていたことで悩めないのだろう。高校受験のために勉強し、合格し、入学して勉強や部活や友達作りに励むなんでもないこのただ過ぎ去るだけの日常も、どうして私は手に入れることができなかったのだろう。自分が怠惰だっただけだろうか。それならそれでいいさ。自業自得なんだから。でも、あの時はなぜ学校が嫌になったからって勉強もやめたのだろう。結局好きでもないことは続かない、自分のためにがんばることなんてできないと気づけたいい機会だったが。じゃあ今まで勉強してそこそこの成績をとってみんなに期待されていた自分はなんだったんだ?どうせいつか崩壊してしまう自分ならば私のすべてが嘘偽りに過ぎないじゃないか。嘘にまみれた人生で、つきたくもない嘘をついて、自分に何かを当てはめてまた意図せず嘘をついて、嘘が嫌いな私の人生は嘘だらけ。今まではなんだった?なに…?復讐?バカみたいないじめをする同級生やクソみたいな大人たちを見返すための人生はどこに消えた。曲がりなりにも人として社会に生きる人として生きていた私という人間はすべてすべてすべてすべてが!消えた!死んだ!水の泡になった!原因は一つじゃない。それは分かっている。自分だけのせいでも誰かだけのせいでもない。でも、慰めだけは苦しくて仕方がない。なぜ、不登校だからって50点ごときで褒められなければならないのか。あんな小学生みたいな勉強をさせられるのか。ほら。また私が見えなくなっていく。あれだけ、あれだけ一ミリでも分かってほしかった心はまたアクリルパネルの壁に阻まれて覆い隠されていく。もう何もかも暴いてほしい。見透かしてほしい。こんな自分を。年下に兄貴面しながらも実は自分が一番甘えたくて依存している姿を。親しい人を無視してしまう傲慢さも。普通を軽蔑しながらも普通をうらやむ愚かさを。子供のような厄介な無邪気さと老人のような達観した考え方が同居している自分を。全てすべて何もかも、表も裏も。情けなくて醜い姿まで全部分かって知ってそのうえで誰か、誰か私を脳裏の片隅に留めておいてくれ。私を、私として。壊れてしまっても一貫していなくても存在させてくれよ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?