「試される俺の指筋力」元演劇部員による、文化祭の思い出。
ベネチアの劇場は、搬入口が水路らしい。
めっちゃベネチアでしか出来ねぇ体験じゃん!かっこ良!!!(´。✪ω✪。 ` )
って思った。
で、僕のそういう特別な体験ってなんだろう?って思って、文化祭のお話。
▂▂▂▂▂
うちの高校、今は知らんけど当時は舞台装置がめちゃくちゃ少なくて。
音響か照明か知らんけど、多分音響なんだけど、卓あっても接続するモノも無くてね。
照明は、レバー式の照明とスポットしかなくて。
ちなみに、俺はレバー式の照明はその母校でしか見たことがない。笑
アニメで見る、ブレーカーのレバーみたいなやつ。
ガッシャン!って。
3-4色。
そんだけ。
レバーひとつ上げると、1色つくの。
ガッシャン!て。
1個1個あげんじゃん?
全部つくじゃん?
で、それが明転。
1個1個消してくじゃん?
色が変わってくじゃん?
全部消えるじゃん。
ゆえに、よ?
暗転がさ。
どうやるのよっ!!!??
って話じゃん。笑
初めは焦った。
なんで暗転のない台本にしなかったんだよ俺!とさえ思った。
前日リハでいきなり暗転明転のない筋書きに書き換えるような経験も、それを部員に強いる強靭な精神も、ほぼど素人の高校生だった俺が持ち合わせているはずもなく。
で、俺は考えた。
すっげー考えた。
ほんの数秒が、何時間にも感じるぐらい。
病気かっ!?ってぐらい急激な脇汗びっしょりよ。
汁ダクは牛丼でお願いって感じよ。
人知れず舞台脇で俺の脇が汁ダクとか、ぜんっぜん美味くねぇのよ。
で、たどり着いたのが。
全レバーに指かけて、一斉に下げる!
っていう。
超絶手動!!!笑
いや、手動しかねぇのよ。
「ぅるぁ゛!!!」
ってするしか思いつかんのよ!
っていう思い出。
他の公演は卓操作だからさ。
あの学校でしか体験出来なかった経験だなー、と。
稀有な体験だったなーって。
ピアノオクターブでメゾピアノ弾くんかっつーぐらいの、裂けそう感と指筋み。
明転は平でいけるからまだいいのよ。
両手のひらで、グッと。
暗転明転のためだけに強靭な棒を用意してみたり。
滑って上手くいかないから、結果やっぱ指でやったよねw
そして文化祭の代休という平日休みのおかげで、レアチケ都心部開催の舞台を観劇に行けてたありがたみ。
って事で、俺の指筋が試される年1イベント。それが文化祭の思い出。
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