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Google提供の行動履歴データが無償で開示されていることご存知ですか?〜世界から都道府県まで〜

 リモートワークが続く中で私にとってのストレス発散は「何かを調べる」ことであります。本を読むこと新聞やニュースをみること。様々なインプットはありますが、何か生に近いデータなどで調べることができるものはないかなと考えていた折、こちらのデータに出会いました。

Googleが提供するCOVID-19 Community Mobility Reportsです。

 何かというとGoogle Mapなどで得た位置情報、すなわち行動履歴をまとめ上げたものとのこと。いわゆるアンケートなどで取得する意識的なものではないデータです。故にこのデータの扱いについてはプライバシー保護の観点でも大きく問題・話題となっています。
 ただそちらを語るには私の勉強不足もありますし、趣旨とずれますので、今回はいったんそれには触れずに行こうと思います。(Googleとしてはデータ公開に社会的意義がるし、ポリシー遵守していると強調しています)

https://jp.techcrunch.com/2020/04/10/2020-04-03-google-is-now-publishing-coronavirus-mobility-reports-feeding-off-users-location-history/

 Googleとしてはこの情報を感染症対策に活用すると大義名分で提供しているのですが、このデータがやはり興味深いのです。

 まずGoogleはこのデータを大きく6つに区分けしています。

・娯楽関連施設(Retail & recreation)
・食料品店やドラッグストア(Grocery & pharmacy)
・公園(Parks)
・公共交通機関(Transit stations)
・職場(Workplaces)
・住宅(Residential)

 基準となるのは2020/1/3-2/6で、その増減率をこのレポートは教えてくれるのですが、さすがGoogle。これを世界各国のデータを無償で見ることができます。そして何より興味深いのは国よりもさらに細かなエリアにしているのです
 日本で言えば「都道府県別」にあたります。ということで4月20日現在で最新版データであった4月11日版をもとに増減率をそれぞれのカテゴリごとに表にしてみました。

※なお、この表にした目的というのは「都道府県別」で意識が低い高いなどを示したいわけではなく、プライバシーの問題はありますが、単純にこのようなデータが世の中に存在し、無料で閲覧が可能ということを発信することにあります

娯楽関連施設(Retail & recreation)

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まずは娯楽施設やショッピングモールになりますが、全国的に下がっていますが、東京など最初に非常事態宣言が出された7都府県は減少率がとても高い傾向にあるように見えます。これは報道などでも見ており実感があります

食料品店やドラッグストア(Grocery & pharmacy)

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続いて薬局や食料品店についてですが、個人的にはもっと増加率が高いのかと思いましたが、高い県で10%ほど。一方で沖縄が−6%となっているのは何か理由があるのでしょうか。ただ、この日の行動としては「お店に人が殺到している」とまではいえないのではないかと思います

公園(Parks)

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こちらは大変興味深く、そして地域差が出ています。今回のデータの11日が土曜であるためでしょうか?東北地方は公園の人出が大幅に増えています。一方で沖縄の減少が顕著なのは、これは観光地だからでしょうか。なお、この日の天気は全国的に曇りのようです…

公共交通機関(Transit stations)

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こちらも気になる方が多いデータかと思います。やはり都市部の減少が目立っています。一方で、大都市部のみならず全国的にも減少していることがわかります。住んでいる人は車移動かもしれませんが、これも観光客が減っているということも影響しているのでしょうか

職場(Workplaces)

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続いて職場の数値。こちらは最初に非常事態宣言対象エリアとなった7都府県がやはり数値が高く出ています。ただ全国的にも減少となっていることからリモートワークは都心部のみの話ではないのかもしれません。ですが都市部以外ではやはり業務内容的にシフトが難しいとも言えるのかもしれません

住宅(Residential)

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最後は住宅です。こちらは全国的に数値が増加しています。そして東京を筆頭に7都府県が目立っています。土曜にもかかわらず自宅にいた人が増えているということ。つまりStayHomeを実践している方が増えているということですね

考察ができていませんが

 先にも書かせていただきましたが、このポストの目的はCOVID−19に関わる個人的見解や対処法を述べるものではなく、このようなデータがあることを発信することを目的としております
 全体的に見ると、在宅率の増加は全国的みても高くなっていますし、職場は減っていることがわかります。逆に公園が非常に高くなっているエリアがあったことは興味深い点ともいえます
 こうしたデータが必要とする人に届き、一般の方でも意識を変えたり、自分の行動を省みるきっかけになればと、自分で感じたことも踏まえてまとめとさせていただきます

 ただ言い訳になりますが…考察と呼べる考察にもなっていないことは反省です。つきましては是非皆さんのご意見や仮説などを頂戴できればと思います
 そして、このようなデータは継続してみていかないと意味がないとも考えております。ということで、私のような「ど素人」でよろしければ、どなたかと一緒に数字を見て頂けないかなと淡い期待を持っております…

 ただのまとめただけとなってしまいましたが、ここまで読んでくださりましてありがとうございます。Twitterもやっておりますのでご意見などお気軽に下さいますと幸いです


なお、CSVファイルでダウンロードできるようになってる

 ちなみにCSVでデータがダウンロードできるようになったことです。私はその追記も読まずDLリンクにも気づかずPDFを必死に手打ちしてしまいました…この辺から効率の悪い素人というのがにじみ出ております

【 追記 】
日本時間 4 月 17 日 より、本レポートの CSV データを公開しています。Google コミュニティ モビリティ レポート サイト上の「Download global CSV」リンクからダウンロードして下さい。

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