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50時間かけて売上はガリガリ君一個分?!それでも複業を続けた理由

複業研究家の西村です。

HARES COMMUNITYに所属している複業家たちが複業にまつわるストーリーを語る「HARESな人たち」

第1週目のテーマは #私と複業 というテーマで、想い想いに複業について語っていただきました。

僕自身が複業をはじめたのは、かれこれ5年前。

僕の複業のスタートは、ブログでした。

「副業=稼ぐためにやるもの」というイメージがまだまだ強いですが、2013年5月からはじめ、5~7月の3ヶ月でブログ執筆に費やした時間は約50時間。

50時間かけて、いったいいくら稼げたと思いますか?

時給1000円だとしても、最低5万円くらいはほしいですよね…!

はい、なんと62円です。

「ガリガリ君」とありますが、厳密に言うと62円ではガリガリ君すら買えないですよね。

時給にしたら、約1.2円。ブラック労働もいいところですよ。

でも、僕はブログを更新するのを辞めませんでした。

なぜなら「短期的にお金を稼ぐため」にやっていたのではなく、「本業だけでは得られないスキル・経験・知識を得て、本業をキャリアアップするため」にやっていたから。

そもそも、複業の目的が違っていたのです。

上記のブログでも書いていた通り、

2011年に今の会社に新卒で入社をして、
今年の4月から社会人3年目に突入した訳です。
1年目はひたすら新規開拓でもがき、
2年目からは大手企業を担当させて頂くようになって、
今までの仕事のやり方が通用せずにもがき、
気づいたら3年目になっていた訳ですが、
「このまま去年と同じ働き方をしていたら、成長が止まるな。」
と思ったのです。

じゃあ、どうするの?
と考えたときに、
・アウトプット(発信する、人に伝える)する力をもっとつけたい。
・インプットをより強固なものにするために、アウトプットをしたい。
(自分が何かを覚えるには、人に教える=アウトプットすることが一番だ、
というのは学生時代に体験的に学んだことでした。)
ということで、ブログを書くことにしたのでした。

というのが目的だったので、お金を稼ぐのは二の次の三の次で、ドメイン代+サーバ代(トータルで月々数百円)をまかなえるくらいの収益が出ればいいかな、くらいにしか考えていなかったので、

「ちぇ、62円かよ」

とは全く思わず、

「おおおお!!!僕のブログが62円稼いだぞ!!!やった!!
ガリガリ君買えるぞ!!!」(買えないけど)

と狂喜乱舞して、興奮気味に妻に報告したことを覚えています。
(妻には「たった62円で何言ってるの?」と呆れられたことは言うまでもありません)

「複業家に贈る5か条」でも書いていますが、大切なのは「先義後利」です。

先義後利とは、読んで字の如く「道義を優先させ、利益を後回しにすること」を指します。

道義を優先させ」をもう少し具体的に言うと、「自分ではない誰かに価値提供/価値貢献することを優先させる」ということです。

「先義後利栄 好富施其徳」という近江商人に伝わる経営哲学にもある通り、ビジネスの原理原則だと思ってます。

会社員として毎月決まった給料を受け取る生活をしていると忘れがちですが、「稼ぎたい、儲けたい」という気持ちはわかりますが、まずは「どうやって誰かの役に立つか?」ということから考えないといけない、ということですね。

当然、誰もが複業を初めてすぐに誰かからお金を頂けるほど、高い価値貢献が出来るわけではありません。

最初は、「50時間やっても、ガリガリ君1本分しか稼げない」かもしれませんが、複業を通じて、本業だけでは得られない知識・スキル・経験が得られて、長い目で見て自分のキャリアアップ・市場価値アップ・収入アップにつなげることができればいいのでは?と思ってます。

「ガリガリ君」の後日談ですが、翌月の8月には360円(ハーゲンダッツ!!)、さらに翌月9月には30000円(ジョエル・ロブション!?)に収益がアップして、収益以上に「自分のブログが誰かの役に立っている感」も得られて、自信につながりました。

「50時間かけて、たったの62円」でも心折れることなく続けてよかったな、と心から思っています。


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