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起業なんてするつもりなんてなかったのに。

2016年12月末にリクルートキャリアを退職して、かれこれ3年が経とうとしている。

学生時代に結婚をして、社会人1年目にして2児の父で、「超安定志向」だった僕にとって、3年前に会社員を辞め、いまこうして独立していることなんて想像すらできなかった。

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いま振り返っても、リクルートは本当に恵まれた環境だった。常にやりがいのある仕事にチャレンジさせてもらえるし、上司も先輩も尊敬できる人ばかりだったし、一方で家族との時間もしっかり確保できる会社だった。さらには複業も認められていて、会社ではできない「やりたいこと」を社外で挑戦することも許されていた。

だからこそ、会社員を辞めるべき理由なんて一つもなかった。

それにもかかわらず、結果的に独立することになったのは、ほんの些細な出来事がきっかけになっている。

それは、僕が大好きなTwitterで深夜にこんな呟きをしたことだ。

正直、起業なんてするつもりはさらさらなかった。深夜のツイートなんて、だいたいがポエムだが、僕のツイートもそのご多分に漏れなかった。

はずだった。

深夜にもかかわらず、このツイートに対して「秒」でリプライをくれた人物がいる。

つい先日、マザーズへの上場承認が公表されたfreeeの前村さんだ。

よくよく見れば、「笑」って入っているし、前村さんも本気ではなかったのかもしれない。

ところが、あろうことかこのツイートで僕は「あとにはひけない…!」と覚悟を感じたのと同時に、「会社員やりながら、自分の会社を設立するって、なんかいいかも」と思ってしまったのだ。

実はちょうどその頃、freeeさんで会社設立の煩雑な手続きを5分で済ませられる「会社設立freee」という新サービスの開発をウラで進められていて、「そのモニターとして、このサービスを使って会社設立をしてみてほしい」というオチがあったわけだが、どういうわけか「面白そうじゃん」と思ってしまったわけだ。

その結果、こうなった。

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後に、全然辞めるつもりがなかった会社を、娘の誕生をきっかけに退職・独立することを決断するわけだが、もしこの時、「起業しよう」なんてことをつぶやいていなければ会社をつくることもなかったわけで、当然独立なんてあり得なかった。

人生は、ほんの少しの「気まぐれ」と「つながり」から、いともたやすく激変してしまうのだ、ということを痛感した出来事だ。

独立してからわずか1年後、地獄を見ることになるのだが、この時の僕はそれを知る由もない。

#一駅ぶんのおどろき

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