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コロナの影響で新しい形の卒業式 動画鑑賞&配信


世界中を混乱させている新型コロナウイルスの影響で卒業式ができないことになり、中3教師陣はなんとかしてあげられないかと検討を続けていました。

いつもネット利用やICT教育にも意欲的な学年主任は「ホールで一部生徒だけ集めて卒業式をやり、その様子をネットで中継してみんなは教室で見るとかできないかな」と提案。

基本的に「できない理由ではなく、どうしたらできるか」を考える中3教師陣のやりとりはこんな感じ。

A「なるほど、それなら保護者も見れるかもしれないし、いいねいいね」

B「ネット中継となると、YouTubeとかustreamとか使えばいいのかな?ネット中継したことある人いる?」

全員「ないっすね」

C「LINE通話ならいけません?LINEはみんな馴染みがあるから使いやすいし。ホールで卒業式をやって、その様子をスマホでLINE通話状態で撮る。各教室のプロジェクターに担任のスマホ繋いでLINEの画面映せばいけそう。」

A「いいね。」

B「いい感じだね。ただ保護者とLINE交換するわけにいかないし、何人と同時接続できるかも課題だね。」

C「そっすね。じゃあもう保護者はリアルタイムじゃなくて録画した動画データをネットで共有はどうですか?保護者は来校できないのでリアルタイムで見る必要はないですよね」

A「なるほど、いいじゃん。」

B「そうね。ところで一部生徒だけホールで卒業式やってる様子を中継すると、その一部生徒がみんなといられなくて寂しくない?」

C「じゃあもう午前中に卒業式の撮影して、それをみんなで教室で見るってのはどうです?」

A「それで行こう!」

B「よし、じゃあ午前中にiPadで撮影して、担任たちのノートPCに移そう。保護者配信はGoogleドライブで共有しよう。

学年主任「そんな感じでやりましょう。どうせだから、校長・教頭にも出演してもらうことにしますね。そして、ネットに上がってしまうから動画に出る生徒&保護者に了解を得ましょう。」

A「いいじゃん♪」

最初は「教室で担任が卒業証書を渡して終わり」という形でしたが、なんとかしてあげられないかという気持ちから「卒業式動画のみんなで鑑賞&配信」という形で、卒業の雰囲気を少しでも味わってもらうことができました。


卒業生の言葉で代表生徒が

「中学生生活は楽しい思い出ばかりではなかった。でも、悩み苦しんだその経験が将来の自分のためになるはずだ」

と自分自身に、また学年の生徒全員に訴えていました。

コロナの影響で、多くの人にとって困難な状況、予期していない状況があると思います。しかし、それが将来の自分を作るために必要なものだったのだと思えるよう、この状況でも精一杯できることをしなければいけませんね。

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