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【お料理】 白和え (調理時間:15分)

・心が安心する優しい美味しさ。
・お味噌を使っているので旨味が引き立つ。

これもまた家庭料理の定番「白和え」。
お豆腐で野菜を和えていくシンプルだけど奥深いお料理のひとつです。
「白和え作ってみたいけど、むつかしそう。」と言われますが、しっかり手順さえ覚えれば、簡単で美味しく、身体が喜ぶ白和えを作ることができます。

☆材料はこちら

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・お好きな野菜(今回はほうれん草)
・豆腐(絹でも木綿でも)
・ごま
・味噌
・みりん
・濃口醤油
・砂糖

以前、「白和えにお味噌を入れるって初めて知りました」と言われたことがあります。
入れなくても良いかもしれませんが、私の家ではお味噌が入っていました。お味噌が入ることで、旨味が引き立つし、なにより火を通さない生味噌をそのまま食べることになるのでお味噌の栄養がそのまま頂けます。

さらに白和えに合う食材は基本的に秋〜冬のものが多いです。
定番のほうれん草や柿を使った白和えもあります。実は、薬膳料理などの界隈では、ほうれん草も柿も「身体を冷やす食材」と言われています。豆腐もそうです。

そのように考えると、寒い時期に身体を冷やす食べ方をしている料理ということになってしまうわけです。そこで、身体を温める食材であるお味噌を使うというのは、理にかなった考え方なのかもしれません。(私はあまりそういうことを考えずに、単に美味しいから入れています)またここで使っている砂糖は、てんさい糖で、これも砂糖の中でも身体を温める食材として知られています。

さて、作っていきます。
まずはお豆腐の水切りです。これをしっかりやっておかないと、べちゃべちゃで残念な白和えになってしまいます。お豆腐にキッチンペーパーを3重くらい巻き、上から重しをします。

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この間に、お鍋に野菜を茹でるための水を張って沸かしておきます。
そしてすり鉢にごまを入れて、すりごまにしておきましょう。

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そうしていると、もうすでにお豆腐から水分がかなり出てきていることがわかります。

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ここで一度巻いていたペーパーを交換して、また重しをします。

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二回目の水切りをしているうちに、野菜を茹でておきます。
ご家族に歯が噛みにくい方がいらっしゃるご家庭は別として、基本的に白和えのお野菜は茹ですぎないことがコツです。ちょうどよい茹で加減を自分で見つけてください。

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私なりの目安として、ほうれん草であれば、茎の部分が半透明になってきたぐらいがちょうどよいと感じています。
ここで鍋からあげて、冷水で一気に冷やします。水気はしっかり絞っておきましょう。
手やペーパーで絞ると、葉の部分が千切れたり、意外としっかり水切りが出来なかったりするので、そんな時は、巻きすで巻いてきゅっと絞ると手早く上手に絞ることができます
絞った野菜は、適度な大きさに切っておきます。和え物ですので、少し細かく切っておくといいでしょう。

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おそらくこの頃には豆腐から水分がだいたい抜けています。(重しの重さにもよりますので、足らないと思ったらもう少し水抜きをしてください。)

すり鉢に水切りした豆腐を入れます。ちゃんと水抜きが出来ている豆腐は手で千切れます。

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まずはこの段階で豆腐をしっかりと潰してごまと和えていきます。
野菜にしっかり絡むようになめらかに仕上げることが美味しさの秘訣です。

豆腐がペースト状になったら、調味料を入れてさらに馴染ませていきます。この時、お醤油は味が濃くなりすぎないように、ほんの数滴。みりんも入れすぎるとアルコールが入っているので注意してください。

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調味料が馴染んできたら、野菜を入れます。

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スプーンで混ぜて、全体的に和えていけば出来上がりです。

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豆腐の水切りをしている間に野菜を茹でたり、というように、手順よく作ることが早く作るコツです。お料理をすることは、自身の段取り力を養うことにも繋がります。

また、これは私個人の考え方ですが、白和えは作り置きには向かないと思っています。
しっかり水切りしたとはいっても、やはり豆腐には水分が含まれていますし、野菜からも水分が出てきます。
白和えは、お豆腐とお味噌の風味、そして野菜の美味しさを楽しむお料理なので、出来立てを頂くのが一番だと思います。

料理の実演や「何食べたい?」と尋ねたときに、意外にもリクエストの多いこの白和え。
ちょっとお料理を頑張ってみようかな、という時にやってみてほしい定番の一品です。

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