宝物の出会い
大人になってからできた友達。
前職が同じ職場で、苦楽を共にした仲間。
職場にいた頃より、辞めてからの方が仲が深まってる気がしている。
恐竜が好きなとこ、好きな犬種、兄が2人いること、心配性な母がいること、ぴぃと同い年の子供がいること、気づけば彼女はフリーで、私はある意味フリーの在宅勤務になっていて、もう会社という組織には属したくないと思っていること、など、共通していることが多い。
性格も、持っている得意不得意も全然違うのに、波長も合うし、心許し合える関係。
唯一、私から会いたいと言えて、私から誘うことができる友達。
昨日は久しぶりに彼女とドライブデートをした。
調子の悪いぴぃをパパに1日任せることに気が引けたけど、何かあれば、優しく抱きしめてあげてほしいとだけお願いして出た。
延期も考えたけど、彼女と会いたい、今だからこそ会わなければと言う必要を感じた。
私は彼女の前では強がったり、取り繕ったり、我慢したりする必要がなく、ありのままの等身大でいられる。
その心地よさを会うたびに感じている。
ぴぃが不登校になった話を初めてした時、経験者でもないはずの彼女の言葉は力強かった。
私は当初、学校に行けなくなってしまったことを受け止め切れず、どうすれば学校に戻れるのかということばかりで頭がいっぱいだった。
でも彼女は、学校に行くこと自体はそんなに重要なことじゃない。
学びの場所は家でもいいし、そもそも勉強自体はいくつになってもできるから、遅れを気にしたり、焦る必要はないと言ってくれていた。
強迫性障害についても、ぴぃのできないを見つけてしまう私に、それでもここはぴぃの成長だと思うと、私が盲点になってる部分をしっかり見つけてくれる。
彼女はいつも向上心と野心を持っていて、芯も強いから、私の方が年上なのに、憧れちゃうほど聡明な人。
口調も柔らかくて優しくて押し付けがない。
彼女に言われると、なんだか本当にそうなんだと思えた。
彼女と一緒に働いていた職場から、彼女が一足先に辞めることになった時、
私は寂しくて寂しくて年甲斐もなく朝から泣いていた。
苦しい時に、手を取り合って支え合ってきた存在だから、彼女がいなくなることが、片腕が無くなるとかではなく、両足が無くなってしまうような、どうやって歩いていけばいいかわからないくらいの喪失感があった。
だから今も私はきっと彼女を求めてしまうんだと思う。
歩きたい、前に進みたいから、昨日はどうしても彼女に会いたかった。
長いドライブの間、私の話の中から、ぴぃの成長をたくさん見つけてくれた。
私の親としての苦しみも、下手に励ますのではなく、自分の親としての反省点と重ね、特別なことじゃないと一緒に悩んでくれる。
私が孤独を感じないように寄り添ってくれているのを感じた。
気分軽やかに帰宅すると、比較的ぴぃの症状は落ち着いていたという。
私がいなければいないでなんとかなるんだよな。
やっぱ母親っていろんな意味で特権なんだよな。
まいっか。1日楽しめたし。
それに、改めて感じたこと、
大人になっても宝物になる出会いはある。
だから、これもぴぃにとっての希望の一つとして持っておこう。
ぴぃにも素敵な出会いがあることを祈って。
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