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サッカー応援を音から科学してみる その3 応援に使用している楽器類の紹介

さてさて3回目。まだやるんかいと思う人もいるでしょうが、お付き合いください。

そしてお気づきだとは思いますがもはやノウハウをテキスト化して残すことに目的が変わっており、全く科学していませんw
タイトルの付け方を誤りました。笑

応援やってみよー!と思っても、どういう楽器使っていいのか、また、他チームの方がどういう楽器使っているか、気になりますよね。

ということで、今回は僕が応援に使用していた楽器をご紹介します〜!ちなみに楽器類の総重量は30kg以上。アウェイ遠征時の荷物の総重量は二人分で45kgありました。笑
45kgのうち25kgくらいが応援グッズです。後は山グッズと着替えです。

スティック

VATER VHT1/2 HICKORY

ヒッコリー材のパーカッションスティック。ドラムを叩く時はPromark TXR5BWを使っていますが、応援においてはスティックのチップ形状による細かい音のニュアンスの違いがあまり意味を成さないので、ティンバレスも叩くことからチップの無いパーカッションスティックを使っています。

ちなみに1年で3~4セット使います。雨に降られると使い物にならなくなります。

Promark TXR5BWの方が重くて太いので、人数が少なくて音量を上げたい時にTXR5BWを使うことがあります。

あとはナイター勝利後専用で光るスティックも持っています。

光るスティックはプラスチック製でしなってしまうので、普通の演奏時は打感が変わってしまってあまり使えません。完全に演出用です。

スネア

Porkpie Percussion PIG LITE SNARE ACRYLIC 14"x4"
ヘッド(バターサイド):REMO CLEAR CONTROLLED SOUND PINSTRIPE
ヘッド(スネアサイド):REMO SNARE SIDE AMBASSADOR  

イケベ楽器ドラムステーションさんで一目惚れして中古で購入。いやだって、中古の緑のアクリルシェルのスネアに出会うことってなかなかないですからね。楽器は出会いです。
後から調べたところではProkpie Percussionはアメリカのカスタムドラムメーカーで、日本では流通量少なめ。珍しいです。

サッカー応援の場合は屋外、晴れでも雨でも台風でも叩きますので、全天候型かつ錆びないカビないという理由でアクリルシェルを選びました。それでも雨の後は分解して拭き上げ、増し締めするようにしています。

ヘッドは耐久性を重視したいのでEMPERRORなどの厚いヘッドが良いでしょう。個人的にはREMO CLEAR CONTROLLED SOUND PINSTRIPEが今まで使った中では最も扱いやすい印象です。チューニングが落ち着くのが早く、多少チューニングが落ちても綺麗な響きをキープできます。音にこだわるならCONTROLLED SOUND、耐久性重視ならEMPERRORですかね。

今まで使ったヘッド
・REMO COATED EMPERROR:結構良かったです。見栄え的に引退。
・REMO CLEAR AMBASSADOR:無難ですが、耐久性はやはりEMPERRORに劣ります。
ちなみに1年に1枚〜2枚破れますので、必ず予備を持ってます。ハーフタイムに張り替えたこともあります。

破れるとこんな感じ↑です。スネアのヘッドは概ね2プライと言って二層構造なので、短時間でしたらこの状態のまま叩けます。試合中の交換は時間的に困難でしょう。

破れたら共に戦った記念でサインを頂く計画。

能活さーーーん!!
サッカー人生の中でスネアのヘッドにサインしたことがあるかお伺いするのを忘れました、、、「書いていいんですか?」と聞かれました。苦笑
このヘッドは家に家宝として飾ってあります。

ティンバレス

PLAYTECH DTM1314
ヘッド:REMO COATED AMBASSADOR 13”&14”

スネアが1人増えるかもという話があったのと、スネアだけだと音のバリエーションが寂しいなと思いたどり着いた結論。驚きの価格だったので即買い。笑

ティンバレスだけでラテン的なリズムを打つこともありますし、スネアと組み合わせてタム的な使い方をすることもあります。

ヘッドはCOATED AMBASSADORを使っていますが、ティンバレス専用ヘッドの方が良さそうです。タム用のヘッドだと厚すぎて音がティンバレスっぽくないです。

手軽にラテン感を出せるのでおすすめです。

シンバル

シンバルは色々あります。最新バージョンはこちら。

PLAYTECH PLC12 (12” China)
PLAYTECH ZFX8 (8” Splash)

これまで使ったシンバルは以下の通りです。全て割れたので引退。

PLAYTECH ZCL14 (14” China)
PLAYTECH ZCC8 (8” Splah)
PLAYTECH ZCB8 (8” Splah)
SABIAN Thin Crash 16"改 ロクタゴン

クラッシュをメインにするのが定番ではありますが、研究の結果、応援においてはチャイナやスプラッシュなどの余韻が短いシンバルの方が使いやすいです。

いずれにせよ遠くまでは飛びません。ゴール裏盛り上げ用の楽器です。

現在は12”チャイナですが、音程、余韻の面からはやはり14”チャイナの方が良かったなという印象。普通の18”/20”くらいのチャイナでも良いと思いますが、アウェイ対策でスネアケースに入れたいという理由から14”以下を使っています。

ちなみにロクタゴンは割れたクラッシュをサポーターT氏、K氏の工房(通称SC相模原鉄工所)にてカットしてもらったワンオフ品です。チームのエンブレムも六角形。気に入っていたのですが、割れてしまいました。

シンバルスタンドはこちら。

PLAYTECH DBS6000
PLAYTECH DCA1000
SC相模原鉄工所ワンオフ スネア直付けシンバルスタンド

ダブルレッグのシンバルスタンドと、スプラッシュ用のアームです。以前はシングルレッグを使っていましたが倒れやすいので重さのあるダブルレッグにしました。特に風の強い日はシングルレッグだとすぐ倒れてしまうので、ダブルレッグ必須です。DBS6000はストレートに見えますがブームスタンドです。Double legs Boom StandでDBSではないかと。ただし重量があるので、アウェイ行きの飛行機の重量制限には要注意です。

ワンオフ品はこちら。

ものすごい精度で作られているためちょっとでも錆びると全く動かなくなります。シンバルスタンドを省略できるので、アウェイでは重宝しました。ありがとうございました!

タム

タムは僕が叩いているわけではないのですが、ご紹介。

16インチメイプルシェルのフロアタムです。ヘッドはREMO CLEAR PINSTRIPE。ミュートはタオマフで微妙にミュート。底側ヘッドはアウェイ遠征時にタム内に荷物を入れるので張っていないことが多いです。

叩くものはスティックではなくマレット。紐を付けられるように改造してあります。

ケース

毎週出動なので運搬方法もかなり重要な要素ですよね。ということでご紹介。

K&M 18846

シンバルスタンド等のハードウェアケース。シンバルスタンド、シンバルアーム、スネアスタンド、ティンバレススタンド、スティックケース、カウベル、タオマフ3本、ギオン様タオルケット、その他応援グッズがもろもろ入ります。素材も厚めで耐久性あって良い感じです。

PLAYTECH DTG14

ティンバレスケース。タム用のケースですが、13”/14”のティンバレスにピッタリです。

PLAYTECH DFG16

16”タム用ケース。マレットも入ります。

全部集めるとこんな感じです。

え?乗るのかって?

乗るんですよこの車に。全部。MR2なめたらアカンです。笑

その他

まずはカウベル。

PLAYTECH DCO45
PLAYTECH DCO55

ふつーのカウベルです。高低あるとアゴゴのように使うこともできるのでおすすめです。

アゴゴ。

PLAYTECH DAG1
PLAYTECH DAG2

DAG1は手持ち、DAG2はスタンド取り付け可能タイプです。DAG2はどちらの用途にも使えるので、スタンド立てる人はDAG2が良いかと。カウベルが高低揃ってからはほとんど出番ありませんでした。

その他便利グッズ。

TAMA QC8

ワンタッチで脱着できるシンバルネジ。準備、片付けが早くなります。つけてから普通にネジを回すこともできます。

サッカー応援の独自進化

ということで以上、応援用楽器セットの紹介でした。

何を使っているか?というのは、やっていれば当然気になると思います。僕もかなり他チーム応援の動画や写真を見て研究しました。思ったのは、応援の世界独特のノウハウや楽器が継承されており、独自の文化を作り上げているというところ。

タムの片面ヘッド+めっちゃミュート+片手マレット+もう片方の手でミュート

なんかはものすごく独自文化だなと感じて興味深かったです。

一方で、FC岐阜さんやツエーゲン金沢さんの応援の方はガッツリドラムセットを組んで、僕ではとても出せないグルーヴのある応援をされています。

やってみて思ったのは、基本的には音楽の世界のノウハウが投入できるということです。迷ったら音楽のセオリー通りやってみれば良いと思います。

独特のノウハウが必要な部分は、「常に大音量で、かつ大音量が必要であり、長時間演奏でありながらもダイナミクス変化が少ない」という点。音楽の演奏表現で必要なダイナミクスを10段階必要だとすれば、1-6くらいまでは応援ではやっても誰も気づいてくれないんですよね。

とはいうものの、サッカー応援を観察しているとダイナミクスが10しかない応援がよくあります。これはこれで独自文化として面白いし、パワフルでカッコいいのですが、僕が追いかけてきたのは7-10のダイナミクスを持った、「初めてゴール裏に来た人の体を動かせる応援」でした。

そういう7-10のダイナミクスを持った応援をしたい!と思う方がいれば、紹介したような楽器構成が役に立つと思います。同じようなことを考える人の参考になれば幸いです。

ではまた次回!

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