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担当現場(木造)の木材が不足している

今週数回に渡り、メールと電話で「輸入材と一部の木材製品が入手できない」という報告がありました。

私がチェックしていたニュースよりも事態は悪化しているようです。この記事は、あくまで私の現場での話ですので、日本国内の状況をすべて把握しているわけではないので、事例として参考にしてください。

提携先と知人建築士の報告

現在、不足或いは欠品している主な木材・木製品は、垂木(角材)の「米松」「米杉」「欧州松材」「ラワン合板5.5ミリ」です。

米松は「梁・柱」などの構造材に使用するので最も影響が大きく、国産材で代替するしか無いです。ラワン合板5.5ミリは、シナ合板で代用します。むしろ、私の設計ではシナ合板の使用量が多いです。

これに伴い、国産の角材や構造用合板の値段がかなり値上がりしています。3m角材が4m角材の単価より高くなっています。短いのに高くなっている。品不足のためです。

今後、他の製品や資材にも拡大していくのではないかと懸念されています。

国産材と私の推奨材

国産材は、建築業界や国の施策などの問題により、地域ごとの事業者や流通システムが弱体化しており、深刻な後継者不足の状況です。

提携先の建築会社は独自のルートで、無垢材の問屋・製材所などと直接取り引きしています。遠方の現地に買い付けに行きます。そうしないと、優良材は確保できません。私の推奨する針葉樹無垢材がそうです。

それから、私が昔から国内の間伐材や廃材を利用した「軟質シージングボード」「ウッドファイバー」を推奨していましたが、あるメーカーで製品化されています。私の取引先にプライベートブランド化を持ちかけたのですが、うまく行きませんでした。私の推奨品は他社に先に製品化されたのです。

私に資金力があれば、本業の防音材の開発も出来るのですが、実現しませんでした。取引先の特注品と上記の既製品を組合せて音響・防音設計をしています。でも、一応想定していた製品は揃いました。

ですが、今回の木材不足のように、受注生産品などが途切れることもあるでしょう。臨機応変に対処するしかないと思います。

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