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特別な人になることは、特別でない自分を知ることから始まる FirE♯587

結論:
努力できない人は、「自分は大丈夫」「自分は特別」と潜在意識=無意識で思っている。

それは顕在意識ではないため、「そんなこと思っていない!」と否定する人が多いでしょう。

しかし、意識できないから潜在意識なのです。

どんな考え方も、潜在意識にあるうちは、自らそれを意識することはできません。潜在意識は無意識領域だからです。

しかし、人間の行動の90%はこの潜在意識からによるものです。

「努力できない人」は、潜在意識に「自分は大丈夫」「自分は特別」という思考が存在しています。

それが、確かに「存在している」と思えたときに、潜在意識から顕在意識へその思考を引き上げることができます。



【 努力が必要 】 他人が見るのは「結果」だけ

仕事について考えてみましょう。

仕事とは、スピードとクオリティを満たし、他者の役に立つことです。

それには、「努力」の積立が必要になります。

「努力」していなさそうな人は、今そう見えるだけで、それまでに「努力」をしてきた人です。
そういった人に限って、過去の「努力」の話はしないものです。
「これだけ頑張ったんだ」と、騒ぐ人に限って、その努力の結果が現在に活きていないように感じます。
それは努力の積立が足りていない証拠でしょう。

努力とは、その過程は評価されません。

その努力の結果、達成した目標や、仕事が評価されます。

と、いうよりも、それしか評価でできないのです。

他人がどれだけ努力したのかは計れません。その努力の数値は「主観」でしかありません。

「スノーボードの経験年数10年です。年に一回、正月休みに2日間やってます。」
10年やっても、20回です。

これを、10年やってきた!!と表現する人もいるのです。

どれだけやってきたのかは、評価に値しないのは、こういうことがあるからです。

他人が見るのは、「結果」だけ。



【 努力しない人 】

私の経験上、努力しない人の特徴は一つです。

「自分を特別だと思っている人」

です。

それは、”潜在意識で” です。

表面上(顕在意識)は、「自分に自信がない」という人も、潜在意識のどこかでは、
「なんとかなる」「自分は大丈夫」と思っているものです。

特に、「自分は大丈夫」と思っていることは多々あるのものです。

自分は大病にかからないと思っている。
自分の住んでいる地域に大地震は起こらないと思っている。
自分は明日も生きていると思っている。

人間が生きていく上で、希望的観測は必要な心理ですが、これはあくまでも生物として生きていく上でのことです。

社会の中で生きていく人間にとっては、このような希望的観測は、邪魔になることが多いのです。

仕事において「自分は大丈夫なんてことはない」と思えていれば、それをカバーするための努力をしたくなるものです。

特に若い頃は、根拠のない自信を持っている場合が多い。
その自信は経験に裏打ちされたものであれば良いのですが、そうではなく、極端に言えば、「髪色を奇抜にした」だけで、自信満々に街を歩ける状態です。

それは、ブランド物のスーツを着ているだけで、「仕事ができる」人になったような錯覚に陥るのと同様に。

この錯覚を一度、ぶち壊した破片で、0からの努力の積立を開始するための、土台が完成します。地に足がつくとはこのことです。

努力ができない状態にあるのであれば、自分の中の「自分は大丈夫」という潜在意識を見つけることが大切です。



【 心配性と努力家 】

努力できる人は、ある種の「心配性」です。

不安を消すために、努力をします。このような人が、経験の重ねて、成果を得ることが真の成功体験です。
たまたまうまくいったのではない、努力に裏打ちされた成功です。
この成功経験が、自信へとつながり、努力と経験に裏打ちされた自信になるのです。

世の自信満々に見える、経営者も、話を聞くと、心配性な人が多いものです。心配になるということは、それだけ注視している証拠です。
誰もが「大丈夫だろう」と流す細部を、カバーできる可能性があるわけです。

このように、心配性であるがゆえに、努力をすることができます。

つまり、努力できない人は、ある種の楽観主義者になります。


【 運のいい人 】

楽観主義は悪いことではありません。

しかし、悪い楽観主義があります。それは、運のいい人を見て、自分のそうなるんだと、一発逆転を信じている人です。

流れ星を見る確率の高い人は、毎日夜が明けるまで、夜空を眺める人です。

たまたま見上げた夜空に、流れる星はありません。

しかし、他人は、「あいつはたまたま流れ星を見た」と思うものです。

誰も、毎晩、朝まで夜空を眺めたことなど知らないのです。
これは、当然のことです。
先ほども書いたように、努力は評価されないのです。
評価されるのは、「流れ星を見た」という結果
です。

そして、その結果だけを知り、たまに夜空を見上げることを「努力」と称して、「自分は頑張っているのに流れ星が見えない!あいつは運が良かっただけだ!」と、主張するのです。

なぜなら、「自分は特別」だと潜在意識で思っているからです。

毎晩見上げなくても、「自分は大丈夫」だ。
そのうち見られると思っています。

それで本当にたまたま見られたとしても、その成功は、瞬時に終わるもの。


運がいい人は、必ず努力をしています。
しかし、努力をした人が運がいいという訳ではない。

その努力の積立が、どれだけの量を、どれだけ長期で継続されているのかで結果が変わります。



【 めんどくさいの肯定のため 】

努力できない人は、はっきり言って「努力したくないだけ」の人です。

先ほど、潜在意識で「自分は大丈夫」と思っていると書きましたが、
「自分は大丈夫」と思うことで、面倒くさい「努力」から逃げることを正当化しています。

「自信がある」というポジティブな表現は、
「めんどくさいからやらない」を肯定する言葉
でもあるのです。

自分を突き詰めていけば、すぐに辿り着くはずです。

行動しないことの原因は「めんどくさい」からだと。

「めんどくさい」を肯定するために、
「それはもう飽きた」
「今は忙しい」
「それをやっても意味がない」
「なんとかなるから大丈夫」
などの、言葉を使うのです。

努力しなかったその理由として繕った言葉は全て、「めんどくさい」を言い換えたものです。



【 最後に 】

努力できない人について書きました。

自分の心理を追跡していけば、すぐにわかります。

「それ、めんどくさいだけやん」

この言葉に出会えたら、顕在意識に上がった証拠です。

これで、やっと改善ができます。

何事も、潜在意識にあるうちは、制御できません。

「めんどくさい」は、「忙しい」「飽きた」「疲れてる」に変換されます。

これこそ、人間の行動の90%が潜在意識で決定されている証拠です。

認めたくない自分を、顕在意識でしっかりと意識しましょう。

あなたも、わたしも、「特別な人間」ではないし、「自分は大丈夫
なわけがないのです。

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