【5代血統表の見方がわかれば当たり馬がわかる】社台・サンデー、G12020募集
(1)はじめに
いよいよ、2020年の社台・サンデー、G1の各サラブレッドクラブの1口馬主募集時期が近づいてきて、みなさんの熱が日に日にヒートアップしてきているのを肌で感じている今日この頃です。
私は今年から、noteブログとアメーバブログで有料記事を書いて、1口馬主の情報発信に努めることにしました。
でも、ネットは原則フリーな情報媒体であるべきだと思っています。
だから、良質の無料記事の配信にも力を注いでいこうと考えています。
無料でこれだけクオリティが高いのだから、有料ならばもっと期待できる内容なのではないか。
ユーザーの皆様にそう思っていただければ、嬉しい限りです。
(はい。有料記事はもっと期待できます(゜д゜)ノシ()
(2)クイズ「次の血統表を見て活用法を語れ」
「5代血統表の有効な活用法を解説するよ。」
そう言われて、大半の中堅~ベテランの競馬ファンならこう反論するかもしれません。
「やかましいワ。オノレに言わられへんせやけど、そんなモン知っとるワイ」
(謎の関西弁が登場しましたが、なぜ大阪弁なのかは、追及しないでください)
でも、みなさんは本当に5代血統表を活用しきっているでしょうか?
今回は5代血統表の新しい使い方を知ることによって、当たり馬を探す方法をお伝えします。
それでは、さっそく例題です。
次の馬(ラバヤデールの2018)の5代血統表を見て、あなたはどのような情報を読み取ればいいでしょうか?
(3)ラバヤデールの2018の血統評価
「なんやこれ。どうせオノレはヌレイエフのクロスが好きやから、クロスに注目しなはれ、とでも言いたいのやろう」
残念。クロスに注目はいいのですが、ちょっと直球すぎました。
もちろん、河内のオッサンの言うように、
(誰が河内のオッサンや)
この5代血統表でクロスは大切です。当然、ヌレイエフの(Nureyev)の5 x 3(15.63%)というクロスを持っていることは、この馬の大きな評価ポイントになるかと思います。
(なら、正解やろ)
しかし、もっと頭を働かせてください。行動を起こしましょう。アクションです。
(アクションって、オノレ風邪ひいたか)
この母のラバヤデールに注目してください。
netkeibaiba.comの5代血統表を見るときには、その馬の母系をさかのぼっていくのです。
(4)ラバヤデールの血統評価
それでは、ラバヤデールの5代血統表をクリックしますね。
はい。これがラバヤデールの5代血統表です。この表をどうやって活用しましょう?
「やはりクロスがあるみたいやね。ノーザンダンサーと、もう1つ。Almahmoud?? ワシにはよう読めんワ」
このAlmahmoud(アルマームード)の父はmahmoud(マームード)で、エプソムダービーの勝ち馬になります。
Almahmoud(アルマームード)はノーザンダンサーやヘイローの祖母として知られており、アメリカや日本の競馬の源流となる繁殖牝馬といっていいでしょう。この馬なくしてサンデーサイレンスは語れないといってもいい。
Almahmoud(アルマームード)は知る人ぞ知る、偉大な牝馬です。
5代血統表でクロス、特に牝馬のクロスが現れたら要注意です。
ましてや、あのAlmahmoud(アルマームード)のクロスとなると、これは「めっけもん」です。
サンデーサイレンス産駒にはこのAlmahmoud(アルマームード)のクロスを持つ活躍馬が多数います。
ダイワメジャー、ダンスパートナー、マーベラスサンデー、エアシェイディ、リミットレスビッド、バブルガムフェロー、ダンスインザムード、デュランダル、ゴールドアリュールなどなど
ちなみにダイワメジャーの5代血統表を以下に掲げます。
こうしてラバヤデールとダイワメジャーの5代血統表を並べてみると、この2頭の血統構成がよく似ていることに気が付きます。
共通点として、ともに父がサンデーサイレンスということ。母父はラバヤデールがヌレイエフの(Nureyev)、ダイワメジャーがノーザンテーストで、ともにノーザンダンサー(Northern Dancer)の直仔になります。
ラバヤデールとダイワメジャーとは62.5%同血ということになります。
そうなると、ラバヤデールに俄然、期待が持てます。ラバヤデールはサンデーサラブレッドクラブから2001年に1口75万円(総額3,000万円)で募集されました。生涯成績が24戦3勝 [3-2-3-16] で獲得賞金が3,611万円 。
額面的には元を取っている形ですが、維持費などを含めると出資者は赤字になりました。それでも牝馬で3勝はこの馬をほめてあげてもいいかと思います。
このような牝馬のクロス、とりわけAlmahmoud(アルマームード)のような超がつくほどの優秀な繁殖牝馬のクロスを持つ本馬(ラバヤデール)のような牝馬は、現役の競走馬としては、重賞優勝のような活躍ができなくても、繁殖牝馬としての期待が持てます。
産駒が毎年出るたびに注意を払う必要があります。
事実、ラバヤデールに産駒からG3マーチステークスを優勝したソロル (牡馬、20年生まれ、父シンボリクリスエス)が現れました。
「そうなると、Almahmoud?? この読めん馬に注目したワシは着眼点が鋭いということになるワな」
はい。そういうことになりますが、これでもまだ80点です。
「なんや。これでも正解やないのか」
ラバヤデールだけで満足しないでください。さらにラバヤデールの母(ニキーヤ)にさかのぼるのです。
(5)ニキーヤの血統評価
それでは、ニキーヤの5代血統表をクリックしますね。
「おお、父がヌレイエフ。ラスボスの登場や。ほれ、オノレが大好きなヌレイエフの直仔だぞい。嬉しいか。泣いて喜べや。」
はい。嬉しいです。枕を涙で濡らします(ちょっと違うか)。
このニキーヤは社台・サンデーの1口馬主クラブに多大な貢献をした繁殖牝馬で、いまさら私がドヤ顔でこの馬の解説をするのは、まことにおこがましい限りです。
先輩がたには失礼を承知で、僭越ながら少し話をさせてください。
話すことはいろいろありますが、ここでは、私が一番注目している点だけを簡潔に言います。
ニキーヤのポイントは、おっさんの言われるように、ヌレイエフの直仔ということと、もう1点。Northern Dancerの2 × 4(31.25%)という、極めて濃いクロスを持っている点にあります。
私がブログ『相馬の梁山泊』の「濃い血は名馬を産む」の3回シリーズで強調したように、このような濃いインブリードを持つ馬は繁殖牝馬として種牡馬として、子孫の馬たちに多大な影響を与えるということを声を大にして言いたいと思います。
そして、このような馬の子孫に対して常に目を光らせておく必要があります。
もし、ニキーヤの子孫が募集名簿にリストアップされていたら、いの一番にチェックしておくことが、当たり馬を引く上で大切な心構えとなります。実際、ニキーヤの子孫からはゴールドアリュール、ゴールスキー、ソロル、ペルシアンナイトと4頭のG1馬や重賞馬が出ています。
「オノレに言われんでも、ニキーヤの子孫はみんなチェックしとるよ。」
ですから、今回はわかりやすい例として有名なニキーヤを題材にしましたが、ほかにもこのような濃いクロスの馬を5代血統表の牝系に見つけたら、その子孫を追いかけてみる。これが1口馬主のグランドセオリーの1つになるかと思います。
「グランドセオリーとは、よくもたいそうな名前をつけとるが、とりあえずはわかった。気ィつけてみるワ」
(6)まとめ/5代血統表の有効な活用法
最後にまとめます。
5代血統表は母系(牝系)を追いかけてみよう。
5代血統表のボトムライン(母←母とさかのぼる流れで、下の5代血統表ので赤のアンダーラインをつけている流れです。血統表の一番下にくるからボトムラインと呼ばれています)の馬の血統を調べていって、濃いクロス(3×3、3×2、2×3、2×4、4×2、2×2)を持つ牝馬がいたら、この子孫から当たり馬が出る確率が高まる。
このことを指摘しておきたいと思います。
「上の5代血統表を示したラバヤデールの2018はなんちゅう名前の馬や」
すいません、さんざん引っ張って、競走馬名を明かさずに。
この馬はG1サラブレッドクラブから2019年に1口125万円(総額5,000万円)で募集された2歳馬のルコルセールです。
募集時からその馬体の良さと血統背景から注目されていて、最終発表で第一希望数が75通、全体で6位の人気馬でした。
おそらくこの馬に投票された75人の会員のみなさんの多くは、ここまで私が書いたことなど先刻承知されていて、行かれた方々ばかりかと想像されます。
ともあれ、ルコルセールは父が種牡馬リーディング2位のロードカナロアですし、G1サラブレッドクラブ所属の2歳馬で最も期待が持てる1頭です。
POGの方はチェックしておいても損はないですよ。
ということで、長文を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
文中でなんちゃって関西弁(大阪弁)を使っていますが、これは決して関西の方、大阪出身の人をばかにしているわけではないです。
もし、不快に思われたのなら、すいません。謝罪します。
かけあい漫才のノリで書けたら(成功しているかどうかは自信がありませんが)という意図でこのような設定を取ったまでで他意はないことを強調させてください。
最後に、今回の5代血統表の有効な活用法の応用問題として、moteの有料記事に「【バラダセールの2019】サンデーサラブレッドクラブ2020募集馬レビュー」を書かせていただきました。
ご購読くだされば、感謝、感謝で、大変うれしく思います。
どうか、よろしくお願いします。
このおっさんの顔、見れば見るほど愛着がわいてきました。
これからも、登場してもらうことになるかもしれません。
どうか、よろしくお願いします。
愛称があるといいかな。もし何かいい名前があれば、コメント欄でお教えください。
以上、トンボのめがねでした!
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