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SDGs・探究への招待 #010~ほぼ間違いなく面接で聞かれるコロナに関して、備えておくべき観点2つ + 差をつけるネタ1つ~その5

それでは、前回の続きをいきたいと思います。次の展開は、

3 コミュニケーションとは何か?

です。
 ここでいったん原点回帰のそもそも論を展開します。必要ないのではないかと思うみなさんもいるかもしれませんが、むしろなくてはならないパートです。なぜなら、定義した「コミュニケーション」の定義は、その後の主張を根拠づけるのに必要です。主張を支える土台になります。例えばオンラインコミュニケーションについて是か非かを述べるにしても、あるいは全く新しいアイディアを提案するにしても、そもそも「コミュニケーション」って何なんだという点に触れていないままだと「そんな主張、どうとでも言えるじゃん」とか、「でもそれってコミュニケーションって言えるんですか?」といった突っ込みを入れられやすくなります。しかもその突っ込みは論を根底から崩しかねません。
 「コミュニケーション」の定義はGoogle先生でもSiriでも答えてくれると思います。それを引用するのはかまいませんが(もちろん引用元を明らかにするのは鉄則です)、以上終了ではわざわざ章立てした意味がありません。
 みなさん自身が思う「コミュニケーション」とはどういうものなのか、何をもって「コミュニケーション」と呼ぶのかを述べる必要があります。
 そのためにはまずここで言うところの「コミュニケーション」は、必ず「人と人とのコミュニケーション」だということを前提にしましょう。
 そして、「人と人とのコミュニケーション」に必要な条件をウェビングマップを使って洗い出していきます。
 または、ノートの見開きを使って、左右ページにそれぞれ「人」と書いて、いっぽん線で結んでみます。そこから縦横無尽に枝を伸ばしながら「人」と「人」との間に浮かぶ言葉を書いていってもいいと思います。例えば「笑顔」とか、「言葉」とか、「楽しい」とかです。
 最後に、このようにウェビングマップやイメージ化して出てきた言葉たちと向き合います。具体的には、似た意味を持つもの同士をグルーピングしてまとめていきます。
 さらにまとめたグループごとに一つの言葉に絞り切ります。最後まで残ったいくつかの言葉を組み合わせて、自分自身の「コミュニケーション観」を言語化します。

 僕の方で「コミュニケーションというのはこういうことです」と論じてもいいのですが、それでは思考のためのヒントを提案するという本稿の趣旨に反するのでやめておきます。

4 これからのコミュニケーションのあり方

 いよいよ最後の段階です。これはもう「3 コミュニケーションとは何か?」と、「2 オンラインコミュニケーションの特質」をすり合わせて照合していくことで、是非論に持っていっても自ずと結論を導き出せますし、新しい可能性を浮き彫りにする方向に持っていっても面白い内容に仕上がると思います。

 以上です。でも、「何のことだ?」「こんなじゃ何もわからないよ」といらだった方のために、例えば、ということで、2つ、観点をご紹介します。
 1つは「SNSにおける匿名性」という観点からオンラインコミュニケーションのあり方を述べるものです。自分の経験談を挙げてもいいですし、昨今の匿名のネット民による攻撃を絡めても論じやすいと思います。
 もう1つはオンラインコミュニケーションとリアルコミュニケーションの比較をして、オンラインコミュニケーションにあってリアルコミュニケーションにないもの、また、その逆のものを挙げながら、主に是非論を論じていくというものです。
 その際キィワードとして有効なワードは何と言っても「読み取り」です。表情、視線、口角の上げ下げ、眉間の動き、息づかい、身振り手振り、目の輝き、姿勢の変化、匂い、声のトーン、これらはオンラインコミュニケーションではお互いほぼ読み取れないものです。だからリアルが大事だと持っていってもいいと思いますし、逆にそこに全く新しいコミュニケーションの可能性を見出してもかまいません。

5 おわりに

 長々とお付き合いいただきありがとうございました。ちょうど今ぐらいから動き出すみなさんも多いと思います。今から準備すれば、試験までに間に合います。

 進路実現のために努力を惜しまずがんばりましょう!
 応援しています!


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