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青春の後ろ姿のその先63 〜島崎藤村〜

 『日本詩人全集 Ⅰ  島崎藤村』です。中学2年の頃に買ったものです。なぜ買ったかというと、藤村の誌の中でも有名な「初恋」という詩を読みたかったからです。これを買って「初恋」を頑張って覚えました。今でもそらで言えます。
 昔は現代文でも古典でも、有名な作品の冒頭などを有無を言わさず暗記させられて、覚えたかどうかのテストなどもありました。現代では思考力だ判断力だ表現力だというわけで、形から入って理屈はその後だというような論理は廃れてしまいました。また、なぜそれをやるのか、合理的な説明や、明確な理由を説明して、かつ納得してもらわないとなかなかできなくなりました。善くも悪くも頭ごなしに何かを押し付けるかのような学びは排除されるようになりました。半分正しいと思います。でも半分はきっと違うと思います。武道などはそうですが、意味がわからなくてもひたすら型を学ぶその果てに本質を体得する、という学びもあるのではないかなあと思います。


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