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未来は僕らの手の中(4)「どのように○○か?」という問い 〜SDGs・探究への招待 #070 ~

 大切なことは、自分がどのようなことを実現したいか、そしてそのためにどのような知識が必要か、を考える力です。

「知っている/知らない」ではなく、
「どうしたらできる/できない」に、価値基準が移行しつつあります。

 また、あらゆることが地球規模で行き詰まっていることに誰もが気づいているからこそ、
「できない!」
「ムリ!」ばかり言う人よりも、
「(できるだけ)やってみる!」
「(わずかでも)できる!」
と言う人が、やたらと求められているわけです。

 「コミュニケーション能力」が「求められる人物像」の第1位になった2002年ごろは、ひきこもりの碇シンジくん(『エヴァンゲリオン』)が大ブレイクした後、『ONE PIECE』が大大ブレイクして、やたらと「仲間」「絆」という言葉が巷にあふれ始めたころでした。

 あるいはバブル絶頂期に、拝金主義と物欲の極みの中で、インチキ自己啓発セミナーや、インチキスピリチュアル講座や、エセ宗教や、『一杯のかけそば』なんていうくだらないお話に人々は涙を流してまで本気で夢中になりました。
 その時一番失われているものを一番欲しがる。その辺は人間ってわかりやすくていいですね。愛すべき存在だと思います。

 こういう背景があって、今、先進国の間で争われ始めているSociety5.0の実現のために求められる力は、
「○○とは何か?」の問いに答える力ではなく、
「どのように○○か?」の問いに答える力です。

明日も続きますので、ぜひ読んでください。

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