「アクセルとブレーキを同時に踏む」HSS型HSPさんは、自分とどう付き合う?
こんにちは、HSPのサステナワークプログラム「そういう個と。」の深山です。
繊細、敏感という表現をされるHSPですが、その中で一部に外向性を併せ持つ方がいることをご存じでしょうか?
その方達をHSS型HSPと言います。
このタイプは、外へ向かうエネルギーが強いこともあって、内向型のHSPさんに比べると、自分自身の敏感さ、繊細さに気づかなかったということもあるようです。(私自身もHSS型HSPなのですが、まさにそうでした。)
ということで、今日はHSS型HSPについて、その特徴と、お悩みの傾向、そしてこの特性とどう付き合っていくか? 私なりに考えていることをお伝えしてみます。
HSS型HSPである方はもちろん、身近にHSS型HSPさんがいるよという方にとって、参考の一つになればうれしいです。
◆HSS型HSPとは
人口の20%とされるHSPの中に、HSS(High Sensation Seeking、刺激追求型)という資質を併せ持つ人が3割います。
人口全体の割合で考えると、6%を占めることになりますね。
HSSを併せ持つHSP、つまりHSS型HSPは、HSPの繊細さを持ちながら、
・行動的・安全だと感じれば、新しい人や物事にすぐに関わっていける・型通りの行動が苦手
といった、HSPとは逆の「刺激を求める」性質を持ちます。
*HSP提唱者・アーロン博士による「刺激追求型(HSS)のセルフチェック」は以下からどうぞ!
両極の資質を持つHSS型HSPは、言ってみれば「アクセルとブレーキを同時に踏んでいる」状態であり、新しい刺激を求める一方で、その状況に途中で疲弊されてしまうということがしばしば起こります。
仕事の中であれば、
「みんなと同じようにがんばっているつもりなのに、自分だけダウンしちゃう・・・」
「チームで働いていて、途中で自分だけが用心深さが出ちゃう・・・」
といったお悩みの形もあるかもしれませんね。
自分の中に両極のものが存在しているのがHSS型HSPさん。
では、そんな二極を併せ持つ自分とどう付き合っていったらいいのでしょうか?
◆HSPの「疲れやすい体」であることを忘れない
HSS型HSPさんは、HSPであることをつい忘れて暴走したくなっちゃう(実際にしちゃう!)ということをたびたびやりがちですよね。
予定を詰め込み過ぎて、後から後悔したなんて方も多いのではないでしょうか?
もちろん、私も(笑)
しかし、覚えておきたいのは、
「(HSS型)HSPの体は、刺激を過度に受けやすく、疲れやすい」「赤ちゃんレベルの体である」
ということ。
非HSPさんがアンテナを10本立てているところに、HSPは何千本ものアンテナを立てている、と表現されることもあるくらい、HSPは微細な刺激を受け取っています。
そう考えれば、疲れやすいという性質にも当然ですね。
猛烈な量の情報処理をしているわけですから。
だから、
「しっかり体を休めること」「睡眠時間もたっぷり取ること」
ちなみに、アーロン博士の著書では「9時間は目を閉じてベッドに・・・」と記述がありますから、私たちはきっと思っている以上に休んでいいし、逆に思っているよりずっと疲れているのですね。
余談ですが、ロングスリーパーな私は、この記述を見て、長年のショートスリーパーへの憧れをやめ(笑)、長く寝る自分に許可することができました。今では休日朝寝坊することに幸せを感じるほどです。
◆休息時間を取ることを「許可」しよう
さて、前述したように、疲れやすく、たっぷり休養を取る必要があるというHSPの性質は理解しているよ、という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、外へ向かうエネルギーも強いHSS型は、ここからがより課題かなと私は思います。
つまり、休養することを自分に「許可」できるか? ということです。
例えば、私の場合。
予定を詰め過ぎた週末を越えた、月曜の午前中。
どうにも体が動かなくて、ボーッとしてしまう・・・そんなことがあります。
以前は、そんな自分に、「あ~無駄な時間を過ごしてしまった・・・」「自分を律せられなくて、なんてだらしない人間なんだろう!」と嘆き、責め、後悔するばかりでした。
HSS型の側面を持つ人は、外へ外へと意識が向きますから、「何かしていなければ!」という思考になる方も多いのではないでしょうか?
私自身も、いつも何かしていることが必要で、自分のために休息することよりも、行動し成果を出すことの方が優先順位が高くて、「休息時間=悪」みたいなところがありました。休んだら負ける!みたいな(笑)
しかし、自分がHSS型HSPであると知り、思った以上に刺激を受けている体だということを理解したら、疲れてボーッとしてしまう月曜の朝も「そりゃそうだ!」となりました。
私はそういう性質なのね!と、自分に対する視点が変わったのです。
HSPにとっては、自分を振り返り体と心を休めるいわゆる【ダウンタイム】が必要。
必要以上に疲れないようになるべくコントロールしていきたいけれど、仕事が立て込んでいたり、家族で出かけたり、何かイベントがあったりする場合は、どうしても避けられないこともあります。
そういう時は、その後のダウンタイムを許可する。
HSS本来の力強さを取り戻し、より活かすためにも、一旦休憩する。それをOKにしてあげる。
これが本当に必要だと痛感しています。
ダウンタイムの方法は人によって様々なので、自分にとって安らぐ時間になればなんでもOK!寝るもよしですね!
◆「スピードを緩める」を許可しよう
・疲れやすい体であることを理解する
・ダウンタイムを許可する
ここまでわかってきた上で、私自身が最も難しいと考えているのは、「スピードを緩めるのを許可すること」と感じています。
全てのHSS型HSPさんがそうではないと思いますが、私自身はかつて、どんどん動いて、成果・結果を出していく世界を正としていました。
止まることはいけないこととすら思っていました。
そういえば、昔、マグロに例えられたことがあるなあ(笑)止まったら死んじゃいそうって(笑)
最速・最短が素晴らしいという世界観で生きていたので、いつも「早くどうにかしたい」がモチベーションでした。
でも、これは、HSPの一面も持つHSS型HSPには、しんどい世界観なのですよね。
同じHSS型であっても、HSS型の非HSPさんのように、猛スピードで走り続けることはできない。
残念ながら、これが事実。
だから、物事を進められるスピードが緩やかであることを許可すること。
猛スピードでアクセル踏む
↓
急ブレーキ&一旦休止
↓
猛スピードでアクセル踏む
↓
急ブレーキ&一旦休止
・
・
・
というジェットコースターみたいな日々は終わりにして、ゆったりと、心地よいスピードで、走り続けられる世界へ。
これが1番難しいかもしれないけれど、心折れずに、継続していける方法と確信しています。
・HSSの側面を活かした猛スピードで結果を出す世界への憧れを捨てる。
・早いスピードで進んでいける自分を理想像として求めない。
・HSSの外へ向かうエネルギーで行動しつつも、そのペースはHSPとしての心地よさを基準にする。
厳しいですが、こうしたことを理解し実践することが、HSS型HSPが本来の力を活かすことに繋がるのかなと、私自身は思っています。
HSS型という資質も与えられたHSS型HSPさん。
アクセル&ブレーキに疲弊する世界に別れを告げて、少し遅くても納得して進んでいける世界へと向かってみませんか?
◆「心地よく進めるペース」を知るために
自分にとっての心地よいペースをどうやって見つけて行ったいいのだろう?
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