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目指している音

おはようございます。

今日は音のお話。

楽器を演奏されている方っていうのは、おそらく誰かの音に憧れて、やっている人って実際すごく多いかと思います。

僕も学生の頃はこの人のような音になりたい、こう吹きたい、そう思うこともたくさんありました。

僕は一応雅楽で三管吹く演奏家を現在やっているわけですが、実はぶっちゃけたことをいうと、ここ何年かは『誰かの音になりたい』とは全然思わなくなりました。

それは何故なのか??

『いやいや、目標がないのになんで雅楽やってるんだよ??』

とか言われるのがオチなんですが、

僕の自論、まあほぼ極論に近いのですが、『誰しも完璧な音なんて存在しない』と思っています。

いくら宮内庁の方であろうが、何十年も研鑽されていようが、音楽って恐らく総合的に1番は決めれても、全部が1番上手い人なんて絶対に存在しない、そう思うわけなんです。

偉大と言われた元宮内庁で昨年亡くなられた芝祐靖先生だって、全てが誰よりも上手い、というわけではなかったかと思います。
『総合的に1番人の鏡となる演奏や活動』だったからこそ、雅楽界でたくさんの方を魅了したのだと思います。

そう考えると、誰かを目標にするということはその人というスキル以上に到達することができないんじゃないか??と数年前から思うようになり、それ以降は僕が目指している龍笛の人、篳篥の人、笙の人って実はいないんです。

だからといって、先人さんが全然凄くないんだよとか、自分が1番上手いとか、独学かよとか、そういう話ではありません。

天理から離れてからフリーで様々なところで演奏にいったりすると、色んな吹き方をされる方とお会いすることができました。

そのように活動していくと。他の演奏家のいいところや、こうしたらいいなーと思うところも沢山みさせていただけることができました。

自分よりこういうところが優れているなとか、この音の出し方は自分では真似できないなとか、

音は自分の方が出てるけど、音の繊細さ、キレイさは負けてるなとか、
丁寧さ、拍のとり方、音の出し方、一つ一つを見ていくと全部が自分はこの人よりうまいなとか絶対思えないことの方が多いわけです。

多分どの演奏家さんも、自分より何かしら優れているところがあるのです。

天理若手雅楽会だってそう。
自分は指導したりすることもあれば、彼らから学ばせていただく方が多かったりします。
それは生徒さんや高校の講師に行った時だってそう。

今の高校生らってめっちゃ上手いんですよ!というより自分らが高校の時より素直且つ、よく練習をするんです。
よく今の高校生は…とか言う方もいますが、そんなことはない。将来的には続けたら絶対に化ける子が多いくらいです。自分らが学生してる頃より上手いですし😭笑

『やらないといけない』も思う子もいますが、『好奇心』でやっている子がいるのは本当に教えてる側も素晴らしいなと思います。

一人ひとりにええところがあるわけです。改善するところもあるにしても、本当につくづく感じさせていただきます。

自分より絶対優れている能力があるんです。

そう考えると、この人になりたいというより、『自分らしい音』を追求していくことへの楽しみの方が大きいわけです。

勿論、部分部分で、この人になりたいなと思うところはあります。
要はそんな人が多いから、この人になりたいという特定ができないというのが本音です。笑

その点からすれば、雅楽、音楽って本当に面白いなとつくづく思わせていただきます。

まだまだ追求できるところがある。楽しみがある。

コロナウィルスが蔓延して演奏活動ができていないわけですが、それでも自宅で出来ることはありますし、今は前向きに学べること、できることをやっていくことが先決だなと思うわけです。

この期間であれど、自分の演奏の音にはまだまだ限界はないですし、むしろこの2年で全ての楽器のレベルが徐々に上がってきております。自分でもわかるほどに。

だからといってまだまだ課題はありますし、自分自身も進化の手を緩めるつもりもありません。様々な吹き方、演奏の仕方、音に対しての追求をしていくからこそ、更なる演奏家としての自分の答えとなる『音』を作っていきたいと思う限りです。

今日はここまで!


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雅楽演奏家しております。現在は一つの団体には属しておらず、雅楽の自由な活動を展開しております。天理若手雅楽会主宰、うたまいのつかさ奏者、その他団体などで講師などもしています。
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