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各種投稿サイト、比較してみた。/創作小ネタNo.003

 こんばんは。創作小ネタ第3弾にして、ゴールデンウィーク特別企画ラスト投稿サイトを比較してみる、というものになります。

 と、言ったはいいものの、基本的に自分の使っているサイト以外に関しては触れませんし、そもそもざっと触った感想しか書きません。
 はっきりと言っておきますが、サイトの特性などの細かい研究など知ったことではありません。
 あくまで「第一印象+α」としてどういう感想を抱くだろうか、という事をまとめております。ご了承ください。
 ちなみに順番は五十音順です。

1.note

 アルファベットをどこに置くのかはいつも考えてしまうのですが、今回は最初にしました。今この記事が公開されているここです。

 一応このnoteクリエイター向けというか、創作活動を行う人に向けているサイトということで、今回は一緒に取り扱ってみました。

【メリット】

URL個別に生成されるので、あらかじめ告知をしこむのに向いている。
文中画像を入れることが出来る。
各種サイトへのリンクも、ブログに近い形埋め込める。
記事売ることが出来る。

 まずメリット。大きいところだと画像類が用いれるのと、URLが個別生成される点でしょうか。

 前者はイラストも描く人間からすればかなりいい機能で、挿絵を入れることが可能になっています。他にはアルファポリスこの機能を持っておりますが、あちらよりも制約が厳しくないため、実用性は一番かなという感じ。

 それからURLの自動生成。これが結構便利。
 例えば予約投稿(これに関しては別途デメリットで語ります)をしておくと、その時点で個別記事のURL生成されます。
 従って、予約投稿を仕込んだ時間(24時なら24時)にTwitterでも更新告知がなされるように仕込んでおくことが可能になります。
 他のサイトだと「小説家になろう」が一応類似の機能を持ってはいますが、あちらはやや扱いづらい側面も持っているので、この機能はひとつnoteだけの利点じゃないかなと思いますね。

 後はリンク埋め込み形式で入れることが出来る、というもの。これに関しては実際にやってみた方が早いでしょう。例えばこんな感じ。

 ブログなどでもこういう埋め込み形式での挿入は出来ると思いますが、これが自動生成されるのは他の投稿サイトとは違う点ですね。
 小説の投稿に特化していないから、という理由もあったりはしますが、自分は結構重宝しています。視覚的に「何に対するリンクなのか」が分かりやすいですしね。

 残るひとつは記事の販売。この機能、自分は使ったことが無いのですが、結構自由に値段を設定して記事を売ることが出来ます。
 なんだったら返金あり/なし設定で選ぶことも可能なので、見てもらって、満足してもらったらそのままお金を払ってもらう、というシステムにすることも可能です。
 ただ、この手のシステムの弊害として、どうしても「1回金銭を払わないといけない」というハードルは出てしまいますけどね。
 自分はデータに金銭を支払わせるというスタイルが嫌いなので、現時点では使う予定はありません。あるとすれば一定期間だけ有料、とかでしょうかね。

【デメリット】

作品同士リンクはマガジンに頼らざるを得ず、不便。
フリガナ自動でふる機能付いていない。
予約投稿月額500円を支払わないと利用不可。

 続いてはデメリット。小説を書く、という場合に一番大きなハードルとなってくるのはやっぱり真ん中の「ふりがな機能がない」でしょうか。
 これ、「マジでないの?」と思って暫くやり方を検索したくらいなんですけど、無いみたいです。
 最近7周年を迎えて、クリエイター向けをうたっているのに、それくらいの機能が付いていないのは正直ちょっと怠慢かなと個人的には思っています。

 それから作品自体は一つの記事として更新をされるわけですが、そこから次の作品へと誘導する機能がありません。
 こちらは多目的なサイトである以上仕方がないのかなと思うのですが、作品を1話ごとに分けて記事にしていく場合、何らかの導線を、自分で用意する必要が出てきます。
 自分の場合だと、専用のマガジンを作ったうえで、下記のような「作品の目次」を作っています。

 ただ、これも逐一更新をかけていかなければならないということで、はっきり言って不便なのは間違いありません。

 それから、もうひとつ大きなデメリットとして「予約投稿が有料」といううのがあります。
 今現在自分は予約投稿を設定して更新を行っていますが、実はこれ、有料のプランに入らないといけないものだったりします。
 月額で500円なのでそんなにするものではないのですが、上記のようなデメリットもあるサイトなので、小説だけだとアキレス腱になる仕様だなと個人的には思っております(自分の場合はそれ以外の記事も多いので許容可能な範囲ではあるのですが……)。

2.アルファポリス

 2つ目に紹介するのがこれです。アルファポリス。ちなみにこのサイトに限らず、いくつかのサイトはそこまで積極的に使用していないので、あくまで表をさらった感想です。

【メリット】

・他サイトのURL登録が可能。
・漫画にも対応している。
・挿絵を挿入可能。
・広告を掲載し、収入を得られる機能有り。

 まずはメリット。アルファポリスの特色として挙げられるのは上2つでしょうか。
 サイトを登録する機能は、他の小説投稿サイトや、それ以外の個人サイトを登録しておけるため、わざわざ転載をしなくてもいいというメリットがあります
 ……と、言いたいところですが、個人的には小説だとそこまでのメリットではないと思っております。普通に更新した方がいいと思う。

 それからもう1つ。漫画にも対応しています。自分は一切使ったことが無くって、読んだこともないのですが、一応、という感じ。
 ぶっちゃけ土壌としてどうなんだろうという疑問はあるものの、一応他にはない機能ではあるのかな、と。

 それに関連して、挿絵の挿入にも対応しています。この機能使ったことが無かったんですよね……直感的に入れやすいのはnoteですが、こちらも対応はしています、という感じ。

 後は後述のカクヨムにもある機能ですが、広告収入を得られるようになっていたりします。
 最も、これをあてに出来るくらいなら、他にやりようがあるだろうという点で、強みかと言われると個人的には疑問符だったり。

【デメリット】

・シリーズ作品を一括でまとめる機能が無い。
・ユーザー数がどうなんだろう……。
・なろう関連の流行りを題材としたコンテストをやっているのはどうなんだ……。

 次はデメリット。実は目立ったデメリットは無いんですけど、ひとつ気になるとすればカクヨムにはある「シリーズ作品を一括でまとめる機能」がないことでしょうか。
 これが無いので、作品を分けると、その導線を作るのに苦労……というかどうやっても分かりづらくなります。これが一番のネックでしょうか。

 後はまあ、個人的な感想としてですが、ユーザー数がどれほどいるか、ですよね。
 これに関してはもうちょっとデータ的に調べる必要があるとは思いますけど、そんなにいるのか?という疑問は常に感じています。

 それと、ひとつきになるのは、これですね。コンテスト
 今やっているかどうかは分かりませんが、「小説家になろう」あたりで流行っている(と言われている)追放系だなんだというののコンテストをしていたのがちょっと気になりました。
 あくまで後発なので、出来れば独自色を出してほしいところなんですけどね……

3.カクヨム

 3つ目に紹介するのはカクヨムです。自分が小説投稿を行うにあたり、最初に使用したサイトがここになります。
 もう結構年数が経っていますが、自分が利用し始めたころはまだ出来て間もなかった気がしますね。

 そのカクヨム。まずはメリットから紹介。

【メリット】

ビジュアルの良さ
作品をシリーズとしてひとまとめに出来る機能有り。
広告を掲載し、収入を得られる機能有り
・比較的UIが分かりやすい。
レビュー、コメント以外応援方法がある。

 まずはメリットから。個人的にカクヨム一番の利点はその見やすさではないかと思っています。
 以前になろうが見やすくて、カクヨムは見にくいみたいな愚痴を見かけましたが、個人的にあれはただの「なろう信者」だと思っています。
 ちょいと検索をかけると分かりますが、このカクヨムははてなブログあたりとの関連性がある(細かいことは自分で調べてください。興味ないので)こともあって、そちらにある視認性の良さと……なんていったらいいんだろう、スタイリッシュさ?みたいなものが受け継がれてます。
 実際作品をひとつ作ったときに、一番見た目が嬉しいのはカクヨムじゃないかと思います。

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※作品はこちら

 他のサイトも見やすくまとまりますが、ここが一番「良い作品作った感」が出やすいと思っております。

 それからこちらは最近出来た機能ですが、コレクションという形で関連作品一括確認出来るように出来たりもします。

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※コレクションはこちら

 まあ、この機能があったから作品を分けても大丈夫かと言われると疑問符ですけどね。ただ、他だと余り無い機能(多分)なので、メリットに入れておきました。

 それから、広告収入
 これに関しては過去に一度記事にしてまとめたことがあるのですが、その時の期待感ほどのものではなくなってしまったかな、というのが現状です。ただ、まあないよりはいいので、取り合えずメリットに入れておきました。

 後はこれ。他のサイトについて書きながら気が付いたのですが、分かりやすい応援(ハートマークなんですけど)をする機能があるんですよ。
 これ、結構いい機能だと個人的には思っております。自分は「読みました」くらいの気持ちで入れてるんですけど、結構使われてないイメージなんですよね。そのくせ付き合いで☆を入れたりするんでしょう?

【デメリット】

予約投稿があまり先まで設定できない。
リワード機能は正直あってないようなもの。
差し込む形で更新をすると、反映されない。

 次はデメリット。とは言っても、実はそんなに多くは無かったりします。まあそもそも、そこまで期待をしていない、というのがあるとは思うのですが……

 その中で大きいのはやっぱり一番上。これ、結構痛いんですよね。
 今ちょっと確認してみたところ5月24日までしか設定できませんでした。つまり、1か月も設定出来ないという事になります。
 これが最大のネックで、アキレス腱かなぁ……なんで出来ないのかが割と理解出来ないんだけど、アホなんだろうか。
 普通、連載ともなればストックは作っておくもので、それを先まで設定できないというのは相当使いづらいです、正直。
 カクヨム版の告知がたまにされないのはそのせい。かなりの年数経っているサイトでこれは怠慢だと思うなぁやっぱり。

 リワードに関してはまあ、期待してなかったですけど、焼け石に水って感じ。
 それこそこれで手に入る分を期待して、このサイトを選ぶくらいなら、多分note格安販売した方がいいと思います。正直それくらいのシステム。
 一体これで何をしたかったのかもうちょっと考えて欲しいところですね。

 最後のも地味に面倒で、連載している作品の、最新話(ケツの部分)以外に話を差し込みで更新すると、更新された、という設定にならないんですよ。
 これもちょっとなぁ……って感じ。例えば小説ならそうでもないのですが、感想などをまとめていくにあたって、どうしてもジャンルごとの区別をするわけで、それらを行っちゃうと更新しましたっていう通知すらいかないんですよ。
 小説以外も書けるようなジャンル分けをしている以上それくらいのことは考えておいて欲しいですね。

4.小説家になろう

 次はこれ。多分一番知名度の高いサイトでしょう。小説家になろう。

【メリット】

ユーザー数段違い。
・各話のURL設定されるので、リンクを作りやすい(デメリットもあり)
シンプルで扱いやすい

 悪名高き「小説家になろう」ですが、メリットもきちんと存在します。
 まず一番……というか、ほぼこれが全てでしょうか。ユーザー数。やっぱりパイオニアは強いです。
 ユーザー数が多ければ読み手も多い。それがこのサイト一番の強みだと個人的には思っております。

 後2つはまあ、些細な点ですけど、シンプルで扱いやすいのは良いところかなと思っております。
 もっとも、シンプルがゆえにカクヨムみたいな「視覚的楽しさ」あまりありませんが、必要なものは揃っているという意味では「これでいい」という考え方もあると思います。
 ただ、シンプルな割には時々使いにくいのだけは何とかしてほしいところですが……

【デメリット】

流行りものかそうでないか全てが決まりがち。
URLは途中に話を差し込むと全てずれるため扱いにくさがある。
序盤に差し込み投稿をする場合、予約投稿システムがバグを起こすため、ほぼ使えない。

 デメリットはまあ分かりやすいですね。要は「なろうの流行り」以外は別にそのユーザー数の恩恵を受けるわけではないってことです。
 自分がなろうを評価しないのはこのあたりが理由。パイオニアであれど、既に進化を必要とするサイトというのが個人的な感想です。

 それから下2つも結構大きくって、話を差し込むURLがずれるうえに、予約投稿が機能しないんですよね。

 URLは単純で、作品のいくつめの部分かで設定されているんですよね。
 ただ、そのせいで、序盤に設定資料でも差し込もうものなら、片っ端からURLがずれてしまいます。
 従って、noteのような告知や設定には全く向いていないと言っても過言ではありません。
 まあ他のサイトだと投稿しないと設定されないんですけどね、URL。

 後は差し込み投稿をする場合、それよりも後の話に設定された投稿日時より前には予約投稿が出来ないようになっていてとても不便です。
 例えば1話5月5日の24時投稿していたとして、その上にプロローグ差し込みたいと思っても、こいつを5月5日24時以降に予約投稿が出来ない、というわけです。
 一応自分がやって出来なかっただけなので、何かやりかたがあるのかもしれないですが、まあ直感的に分からないだけで大分マイナスかなぁと。

5.ノベルアップ+

 具体的なメリット/デメリットを提示するのはこれが最後。ノベルアップ+。

【メリット】

Twitterなどでアカウント作成可能。
応援をコメントではなくスタンプで行うことが可能。
アバターなどを成長させる楽しみもあり。

 まずはメリット。個人的に一番大きいなと思うのは2つ目の応援について。
 他のサイトだと基本的に応援にはハートマークを送る(これはカクヨムのみです)か、レビューのポイント送ったり書いたりするか、コメントをするくらいなのですが、ノベルアップ+スタンプを送ることが出来ます。これが地味に直感的でいいところじゃないかなと思っています。
 ほら、なんか取り合えず応援はしてるんだけど、コメントはちょっと……みたいなのあるじゃないですか。ああいう気持ち表現出来ていいのかなと。

 後はそれに伴って応援などを行うとアバター成長していったりします。これは他のサイトだと(多分)無い機能。
 これをいい機能と捉えるかは人によるとは思いますが、オリジナリティがあるので一応扱っておきます。

 それからアカウント作成Twitterのアカウント使うことが出来ます。
 多分これもここだけじゃないかなぁ……地味にわざわざアカウントを作ったりするのが面倒なので、利点と言えば利点。
 欠点はアカウントが死ぬと大変なことになるところでしょうか。お気を付けください。

【欠点】

作品概要欄URLが仕込めない。
新興のサイトなのでユーザー数がどうか。

 欠点は正直そこまで多くは無いです。ただまあ、ここまで書いてきてなんですけど、正直カクヨムとなろう以外のサイトはどれもじゃっかんUIが使いにくかったりします。

 で、このノベルアップ+のそれ以外の弱点といえば、やっぱり1つ目の「URLが仕込めない」でしょうか。これがかなりネック。
 他サイトならともかく、ノベルアップ+内他作品にアクセスするURLすら貼れないのはかなりのマイナス。
 一体何を考えてるんだろうって感じですよね。それなら一発で分かるUIと、導線作成機能は必須でしょうと。うーん……

 後はまあ、これは色んなサイトに言えることですが、ぶっちゃけユーザー数がどうなんだろうなというのは常々感じてます。
 ここまで上げた中で一番少ない気がするんだよなぁ……どうなんだろう?

6.番外編

 と、まあ、ここまでは個別のサイトについて紹介をしてきましたが、ここからは(というほど長々と書くつもりもありませんが)その他のサイトについて。

 まずはエブリスタ。これは使いにくくてやめました。アカウントは持ってるんですけど、なんであんな使いにくいんだろう。わざとやってるのか。

 それからマグネット
 こちらは別に使いにくいわけでもないんですけど、なぜかPCで開いてもスマフォ版表示になるんですよね。
 多分PCで読んだり書いたりすることを想定していない感じ。スマフォで書くの苦手なんですよね。

 後はツギクル。これは……特にイメージは無いです。
 最大の強み他サイトから作品を引っ越しする機能。これ自体は便利なので、どこかでこれを使って転載はするかもしれません。覚えてたら、ですが。

 と、こんな感じでしょうか。全て今はほとんど使っていない時点でお察し、という感じ。この中だと比較的使いやすかったのはマグネットかなぁ……

7.おわりに

 と、いう訳で「ゴールデンウィーク特別企画・小説投稿サイトを比較してみよう」でした。まあ、比較出来ているか、というと怪しいですけどね、春。

 感想としては「なんでこんなにどこも他サイトが出来ているような部分が出来てないんだろう」って感じ。
 この手のサイトって基本的に「小説家になろう」以外は全部後発で、それだけ「前からあるサイト」を研究する時間はあったはずなんですよ。
 それなのに、蓋を開けてみれば、どのサイトも他とは違う欠陥を抱えている。これはなんなんだろうなって思いますね。
 本気でやってんのかなって割と思います。ちょっと触れた程度の人間でこれなわけですから。

 ちょっと話はそれますが、アイリスオーヤマというメーカーがあります。あのメーカー。実はトレンドの分析とかってしないそうです。

 じゃあ何をするのかっていうと、他社製品の研究。
 例えば椅子なら「A社はこういう機能があるけど、ここが駄目。B社は逆にこんな機能があるけど、A社の持ってるこういう機能はない。じゃあ俺らはそれらのいいとこどりしようぜ!」って発想。
 これ、聞いたとき感心しました。正しい発想だと思うんですよ。これ。今、割とトレンドだ流行だバズるだって話ばかりがされてます。
 だけど、そういうのの言ってしまえば最先端ともいうべき投稿サイトこの体たらくでは「分析ってなんだったの?」と個人的には思ってしまいます。
 データの分析もいいですけど、もっと地に足をつけて、「何があるといいのか」を真剣に考えて欲しいところですね。

 ちなみに余談ですが、私的に使うなら「カクヨム」「小説家になろう」「note」のどれかがいいと思っております。他のサイトは正直メリットがメリットになり切れてない場合も多いので……


8.関連記事

 カクヨムやアルファポリスに導入されている、広告収入に関連する記事です。

 上記で紹介したカクヨムの新機能・コレクションについて解説したものです。


9.関連サイト

小説家になろう


10.関連マガジン

その他の創作小ネタはこちら

過去に執筆した創作論になります。


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