通販とかの家電の下取りの意味

思ったより色々理由があった。

1.買い替えの促し

日本人は特にそうなのだが、壊れないと基本的に買い換えることをしない。いくら理屈で明らかに得ということを強調しても壊れてないし・・・で買い替えをためらうことが多い。

そうした時に下取りすると言われてようやく買い換えるとお得!というのを自覚する。

あとは家電の処分って結構たいへんだったりする(特に大型)。

自治体によって処分方法が変わってくるので、家電量販店や通販がこの手のことを全部やってくれるのは心情的にもだいぶプラスになる。

ちなみに筆者は未だにガラケー(2011年夏購入)を使っているが、使っている理由が壊れないことと愛着が湧いてしまったせいだったりする。
そのせいで二台持ちを検討している。


2.お得感と安心感の向上

ただ値引きするよりも段階的にセール理由つけることで、安くなった不信感を軽減し、後ろ暗い感覚を減らして購買意欲を増やす。

たとえば定価5万円の商品を3万円安くします!って言われると色々疑いたくなるのが人間心理。しかし

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って細かい理由つけてセールすると、安くなった商品であっても安心して購入出来る。
ちなみに某大手テレビ通販が低価格を実現してる理由は在庫を抱えない事が唯一にして最大の方法らしい。売れ残ったら公式HPでオークションまでしてる。


3.下取り家電は金属の宝庫

実は家電というのは様々な金属が使われている。半導体の製造が追いついていないとかそういう話題とかもあるが、半導体製造しているところに家電から取り出した金属を売ったりもするらしい。

下取り家電がどの程度利益を生み出しているかは諸説あるが、下取り家電をメンテナンスして売る業者もあれば 解体して金属ほか使える材料・部品をメーカーや製造に売り渡したり

あるいはオリンピックのメダルを作るのに使ったりとかもある。

この辺は企業によって色々違うが、いろんな面での利用方法がある。

企業によっては本業よりもこの下取りを活用したビジネスで利益を出してるところもあるとか。


4.転売対策

方法はいくつかあるが、それは様々なコネがあったり、リサイクルするためのノウハウや人員や体制があってこそ。

もちろんこれらがなくてある程度損してでも下取りを行う業者もいる。

それがこの転売対策。

さきほど5万円の商品を3万円割引する例を出したが、これが下取りなしでの割引なら大口購入し、購入に使ったよりも多い金額で売れば元がとれてしまう。

しかし、下取りを使うなら多くの場合で買い替えになり転売目的でのハードルがあがる。
それでもリサイクルショップなどで購入したり、古い家電を持ってる人から人海戦術でかき集めてきたりするとかもあるだろうが、下取りという1手順を増やす事で悪質な業者への負担を強いる事ができる。

しかも真っ当な客なら負担どころか不要な家電を買い取ってくれるので嬉しさしかないわけだ。


面接時に「遊ぶ金欲しさに」と言いたい人生だった。