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【双極性障害】死にたいと思ってしまうとき

消えてしまいたい。死ねたらいいのに。朝目が覚めなかったらいいのに。

うつの時期は特にそうですが、躁や混合状態でイライラが止まらない時などにもそう考える時があります。

それは脳の誤作動であって、あなたの本当の考えではありません

うつが重くなってくると、多くの人が「死にたい」と考えるようになります。

死ぬことについて漠然と考えたり、「消えてしまいたい」と思う人や、具体的に何かをするわけではないけれども「死んでしまうならそれはそれで構わない」「朝になっても目が覚めなければ良いのに」と考える人もいます。

「死んでしまいたい」「死ぬしかない」「どうやって死のうか」という考えが頭をよぎったら、それは脳の誤作動だということをよく覚えておかなければなりません。死にたいという気持ちは脳の誤作動であって、あなたの本当の考えではありません。

自殺に思いを巡らせることは、うつ症状に苦しむ人にとってとても魅惑的ですし、偽りの安らぎを与えてくれます。死ぬことがあなたの問題に対する打倒的な解決策だと信じ込ませてしまうのです。「自分などいないほうが周りの人にとっても良いだろう」とさえ考えてしまいます。

死ぬことで、あなたは苦しみから逃れることができるかもしれませんし、「こんなに苦しんでいたのだ」ということを周りに知らしめることができるかもしれません。

ただ、あなたが死んだあと、本当に周りの人は楽になるでしょうか?

周りの人たちは、あなたの自殺を止められなかったことに対する罪悪感を一生引きずって、苦しみながら生きていかなければなりません。また、自殺を図った親を持つ子供は、自分自身も自殺を図る可能性が高くなるそうです。

自殺は、周りの人の行く末も 同じように運命づけてしまうことがあるのです。

自殺について具体的に考えていたり、それほどはっきりしていなくても、別に死んでもかまわないと思っていることに気づいたら、すぐ主治医や家族などに相談し、重篤な場合には入院などの措置を取ってもらいましょう。

特に、こういった症状が当てはまる場合はすぐに主治医に相談しましょう。

死ぬための具体的な方法を考えている
繰り返し死ぬことについて考える
死んだ人や死にかけている人をうらやましく思う
自分の大切なものを人に譲ったり、譲り先を考える
家族や友人などに別れを告げている自分の声が聞こえる
自分がいなくても生きていくよう周りの人に心の準備をさせ始めている
周りにある自殺の道具になりそうなものに目が留まるようになる
ひそかに薬を貯め始めている
薬の注意書きが自殺の処方箋のように見える

死にたいという気持ちがあらわれたら、通常これはどんどん大きなものになっていきます。脳の誤作動はなかなか自分で解決できるものではありません。決して自分一人でなんとかできると考えずに、周りの助けを得るようにしましょう。

この記事は、「バイポーラ―ワークブック(モニカ・ラミレツ・バスコ著)」 を参考に書いています


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