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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/11/18

 猫の朝は早い……。
 聡太くんは母氏が起きると同時に、5時半くらいに起きてくる。そして茶の間のストーブをつけると、テーブルの上でデロリンと溶ける。ちょうど弊noteを書くにあたってキーボードを置くあたりだ。デロリン……と液状化する気持ちはわからないではないが、正直ちょっと邪魔だったりする。かわいいので許されるのだが。
 聡太くんは子猫のころは暑い日に落ちていることもストーブ前で溶けていることもなかったが、去年あたりから夏は落ち冬はストーブの前で溶けているようになった。猫は不思議だ。

 きのうわたしの住んでいるところはけっこう激しめに雨が降った。
 どうも雨降りだと猫という生き物は眠たいらしく、聡太くんはずっとスヤンコと寝ていた。平和でいいのだが運動不足だったのだと思う、昼も夜もカリカリを見事に残した。
 おいしくないであろうことは想像できる、しかし獣医さんに「なるべくカリカリで栄養をとるようにしてください」と言われたのだ、「ぼくこれいらない」とやられても食べていただかねばならない。
 昼、追いかけ回して食べさせていると「やめろー」と拒否してきたので、諦めて手から食べさせたらポリポリ食べた。それで「もしかして人間の手から食べたいと甘えているのでは……?」と推理したが、どうやらそういうことではないらしい。

 晩もカリカリを残したので、ほんのちょっと通った高校の演劇部を思い出しながらカリカリを食べるふりをしつつ「わあーおいしい! 聡太くんはなんでこれを残すのかな?」と棒みたいな芝居をしたが、「ぼくこれいらない」の態度は変わらなかった。猫はこれでは食べてくれないらしい。
 どうしても食べてくれなくて困っていると、母氏がカリカリを違うお皿にざららーっと入れた。すると聡太くんは見事に騙されてカリカリを食べた。さすが人間を1匹育てただけあるな……と母氏の食べさせ能力にちょっと感動した。
 なおこれを書きながらやっぱりカリカリを食べない聡太くんと格闘しているのだが、お皿を変えたらやっぱり騙されて食べている。どこでそんな面倒なことを覚えたんだ。食べてくれないと心配じゃないか。
 たまちゃんは食事を絶対に残さない子だったのに、弱り始めたころから食事を残すようになって、弱りながら「いらない……」と拒否していたので、ちゃんと食べてくれないと人間としては不安なのだ。聡太くんは弱っているわけでなく単に余裕をかましているだけだと思うのだが……。

しっぽ長いね。


 母氏は音楽が好きなので、たまにわたしが小中学生だったころのリコーダーを鳴らしたりするのだが、きのう聡太くんの前でソプラノリコーダーをパプーピポーしたところ、聡太くんは「やめろ! そのうるさいやつをやめろ!」とリコーダーに猫パンチを繰り出していた。
 たまちゃんもリコーダは好きでなくて、「にんげん、やめなさい」とやんわりたしなめていた。やっぱり猫はでっかい音のするものが嫌いだ。
 で、人間が毎週日曜のお楽しみである大河ドラマを視聴する体勢に入ったところ、聡太くんは運動不足なのを思い出したのか廊下をドタバタ走り回って運動会を始めた。うるさい。きのうは藤原道長が「俺の人生マジ満月」の歌を詠む回だったのでとても楽しみにしていたのだ。なぜそのように荒ぶられる。
 藤原道長はともかく、運動するなら昼間にやってほしい。猫だから夜目がきくので夜に真っ暗な廊下で運動会ができるのかもしれないが、どうして暗くなってから運動会をするのか。鬼太郎か。

 母氏が図書館から「エンバリーおじさんの絵かきえほん かおかけちゃうよ」という古い本を借りてきて、今現在お絵かきをしようとしているのだが、なんとかカリカリを食べ終わった聡太くんはマジックペンを「なんだ!? なんだそれは!?」と追いかけ回してお絵描きを邪魔している。たぶんマジックペンを見るのが猫生初だからだろう。やめなさい。

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