見出し画像

きょうの聡太くん 2023/1/16

 聡太くんは今朝、鳥さん見たさにケージに引きこもってしまった。ケージの中の台が、外を見るのにちょうどいい高さなのだ。人間の食事が終わったからとケージを開けてやっても知らんぷりで鳥をずっと見ている。
 庭にはいろいろな鳥がくる。シジュウカラやヤマガラ、ヒヨドリ、カワラヒワ、キジ、たまにエナガ、そういう鳥が絶えず行ったり来たりしている。スズメは最近あんまり見ない。
 以前、小鳥の餌を撒いていたころは、小鳥の餌に群がってくる小鳥を狙って猛禽類がよく現れた。小鳥をふん捕まえて羽をむしって食べているのも見た。これが大自然……! と思った。
 そりゃ人間が観ていて楽しいのだもの、猫にはネズミーランド並みの楽しさであろう。ドラえもんでもしずかちゃんのカナリアはしょっちゅう野良猫に狙われていた。猫は小鳥が好きである。
 どうせならスネ夫の飼っているシャム猫のようになくしたダイヤの指輪を拾ってきて欲しいと思うのだが、我が家にはそもそもなくすような高価なアクセサリーがあまりないのであった。
 スネ夫はなんというか「教養ある金持ち」という印象で、ただの成金ビカビカ人間でなく、美しいものおいしいもの楽しいものをよく知っていて、F先生の「金持ち」像がいかに解像度の高いものかを見せつけてくる。そういうところがドラえもんの好きなところだ。
 ……なんでスネ夫の話をしているのだろう。

「にんげんもとりさんをみなさい」


 聡太くんは人間の食事どきにはケージに入れられるのだが(入れないと人間が食事できない)、最近なぜかケージに入れられたついでにUNKOを出す。自分からケージのなかのトイレに用を足しにいくことはあまりない。
 つまり人間の食事どきを狙ってUNKOをするのだ。猫のUNKOは人間のそれとどっこいどっこいで臭い。
 母氏の友達でわたしも知っているひとが文鳥を飼っていて、フンを落とされて大丈夫な格好でぜひ遊びに来て、と言っておられるのだが、文鳥のフンなんてかわいいもんである。
 そのひとによると文鳥も家族だとお父さんが好きらしい。鳥は小さいわりに賢い生き物という印象である。なんせ恐竜の子孫だ、賢いに決まっている。
 それにひきかえ……と聡太くんを見てため息をつく。聡太くんはまた夜のうちに人間のトイレに忍び込みトイレットペーパーの袋を噛んでまた吐いた。吐いて出せたからとりあえずはいいのだが、なんでいっぺん吐いたものを何度も噛んで何度も吐くのか。あぶないからやめなさいと言っても無視されるので、トイレ文庫の移動を真面目に考えなければならない。飲み込みすぎて手術、みたいなことになったら大変だ。1時間で終わるチョッキンとはわけが違う。
 なんで危ないことを無自覚にするのだろうか。「あれ? ぼくなんかまたやっちゃいました?」という感じである。
 まあもうちょっと大きくなったら毛玉を定期的に吐くのだろうし、キャットフードが足りないから変なものをかじって飲み込むのかもしれない。ちょっとずつキャットフードを増やしてみようと思う。

電熱ストーブは静かだからすき。


 おそらく、聡太くんはもっと食べたいのだと思う。
 しかしお腹がゆるくなるのを心配して、あまり食べさせ過ぎないようにしてきたのだが、最近はわりと調子良くUNKOを出しているし、少しずつなら増やしていいのかもしれない。
 聡太くんはもう赤ちゃんじゃないし、なによりチョッキンしたので食い気は増しているはずだ。いっぱい食べさせてあげるのが筋というものだろう。ひょろっとしているのも気になる。
 いつも夜8時くらいにおやつを与えているのだが、きのうは人間が大河を観るという気配を察したのか7時台におやつくれタイムを始めた。おやつにはちゅーるかおやつ用カリカリを与えている。どっちも喜んで食べる。ただちゅーるはよその猫ちゃんのように可愛くは食べてくれない。食い気余って噛みついて引っ張るのでお皿に出して食べさせている。
 猫が食事をする姿からしか得られない栄養があるとわたしはよく思う。うまうまと食事する後ろ姿を見るのは楽しい。手からぱくぱく食べてくれるのもうれしい。
 元気な猫っていいなあ、と思う。この調子で元気に暮らしてほしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?