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結婚に夢見すぎじゃない?

僕と嫁は来月で結婚7年になる。喧嘩もするけど、わりとうまくいっている。子供もできたし、家も買った。共働きで家計もわりと安定している。それぞれ自分のビジネスを持っていて、不動産投資もやっている。結婚によって人生のアウトプットが増えたのは間違いない。

独身の時の僕は、結婚とか子供を持つことについて、けっこう否定的な考えを持っていた。自分の親が離婚しているということもあるかもしれないけど、周りの既婚者を見ていても配偶者の愚痴を言っている人が多かった。結婚したら、嫁と子供に搾取されて骨までしゃぶられるくらいに思っていた。

でも今は、結婚してよかったなと心から思っている。今日は結婚について考えを書いてみようと思う。

知り合って3ヶ月で結婚した

僕と嫁は知り合って3ヶ月で結婚した。僕の滞在ビザの事情とかもあって急いでいたというのはあるけど、かなり駆け足の結婚だった。相手の両親とは顔を合わせていたけど、嫁と僕のお母さんが顔お合わせたのは、結婚してから半年後だ。

「3ヶ月で相手のことなんかわからないでしょ?」という人は多いけど、笑いのツボとか興味の方向なんかは、数回デートしてみれば大体わかる。3ヶ月も付き合えば、相手の本質的なところは大体わかる。あとの細かいことは、結婚してからじっくり知って行けばいいと思う。

お互いのことを結婚前に全部知ろうなんて、現実的に無理だと思う。しょせん他人なんだから、本当の意味で分かりあうことなんて一生ありえない。僕は、結婚6年目にして未だに嫁を観察していて新しい発見がある。そんなもんだと思う。

知らない相手と結婚する人

ニューヨークにいた時の上司のタッカーさんはインド人で、当時結婚して10年だった。「奥さんとどうやって知り合ったの?」と聞いてみたら、お見合い結婚だった。でも、そのプロセスがちょっと仰天の内容だ。

お姉さんとお母さんからお見合いの話が出て、花嫁候補の写真が見せられた。写真はお祭りか何かの時の集合写真だから、本人の顔は小さくて確認できない。本人と顔を合わすこともなく結婚式当日を迎えた。

結婚式の当日、インターホンが鳴ってドアを開けると女性が立っている。お母さんの客人らしいので中に案内した。「あの人誰?」とお姉さんに聞いたら、「あれがあなたの結婚相手よ」と言われてビックリ。そのままその日会ったばかりの他人と結婚することになったそうだ。

彼は結婚して10年。奥さんと2人の子供がいる。結婚してよかったと言っていた。

「運命の相手」という幻想

「Whole Wide World」という曲がある。古い曲だけど、最近Cage the Elephantがカバーして再ヒットした。運命の女性を探して世界中を旅する、みたいな意味の歌詞だ。

僕はこの曲が好きだ。でも運命の相手を探しに放浪するなんて現実的じゃないよね、という冷静なつっこみをいれたくなる。

世界の人口は、70億人だ。男女が半々とすれば異性は35億人。未婚で20歳から50歳くらいの異性の数を1/5とすると、あなたの花嫁・花婿候補者は7億人だ。運命の相手に巡り合う前に、人生が終わってしまう。

ちょっと考えてみれば、当たり前のことだ。運命の相手は世界に1人しかいないなんて、幻想だ。結婚してハッピーになれる相手が、一人とは限らない。たとえ運命の相手に巡り合ったとしても、その人が運命の人かなんて確信は持てない。結婚してみなきゃわからないんだから、難しく考えずに結婚してみればいいと思う。結婚してからうまくいくよう努力する方が、正しい。

「結婚がゴール」という幻想

この頃は変わってきてるみたいだけど、昔のディズニーのお話って、何のスキルも無いけど可愛いお姫様が、ハンサムでお金持ちの王子様と結婚したところで、めでたしめでたしと終るパターンが多かったよね。今の社会人の多くは、こんなお話ばかりを見て育った人たちだ。そりゃあ、男なら「嫁と子供を養う経済力をつけてから結婚しよう」と思うし、女なら「自分と子供を養ってくれる男を見つける」が目標になるよね。

でもおとぎ話は、結婚の後のお話がやけにサラッとしてると思わない? 出会ってから結婚するまでのドラマは詳しく書いてあるの、結婚してからのお話は「いつまでも幸せに暮らしましたとさ」でお終い? 結婚した後に、王子様が家事を手伝わなくてお姫様がブチ切れましたとか、メタボのお姫様が一日中パジャマでテレビを見て働きませんとか、王子様が国をリストラされて路頭に迷いました、みたいな話は描かれない。当然と言えば当然だけど、これ全部結婚のあるある。

結婚は関係のスタートであってゴールじゃない。結婚を機に人生は変わるけど、良くなるか悪くなるかは本人しだいだ。いくら相手が優れていても、自分が貰うだけなら絶対にうまくいかない。逆も同じだと思う。 

結婚は契約

結婚するという概念はけっこう昔からあるけど、今の個人が結婚届を提出するスタイルは、戸籍法が施行された昭和25年以降の話。現在の結婚は、民法に基づく契約だ。そして離婚は、契約破棄だ。

ビジネスの世界でもそうだけど、契約というのは合意のもとお互いに価値を提供しあう約束だ。契約は、個人では得られないメリットを享受するために行われる。片方が一方的に搾取されるような関係では、契約は上手くいかない。結婚も同じだ。 

契約関係である以上、お互いにとってメリットを提供し続けられるかがポイント。それはお金を稼ぐ、家事をする、子供を産んで育てる、親の面倒をみる、精神的な支えになる、など価値の提供方法は色々ある。結婚でメリットだけを享受しようとしている人は相手として魅力ないし、運よく結婚しても長続きしない。この本質は、ビジネスと同じだ。

結婚の経済学

僕と嫁は共働きだ。僕は結婚相手を探している時に、自分で稼ぐ力があるかどうかを重視していた。実際、結婚当初は嫁の方が稼いでいた。これは今でも重要なポイントだと思っている。

収入源が一つしかないカップルの場合、結婚すると働いている側には経済的な負担になる。家も広い所に引越す必要があるし、生活費も増加する。逆にお互いに収入のある人同士が結婚した場合、一緒に住むことで家賃は半分になる。家賃は個人の出費の中で一番大きいので、これだけで貯蓄できる資金に大きな差が出る。

家を買う時にも、共働きは大きな意味を持つ。家のローンを申請する時に、収入源は必ず聞かれる。この時に収入源が二つあるのと、一つしかないのとでは、与信枠が全然違う。個人で家を買うよりも、大きなレバレッジを得ることができる。その後の資産形成のスピードも、当然変わってくる。

共働きはリスクヘッジにもなる。僕は結婚1年目に失業した。普通に考えれば危機的状況だけど、僕と嫁はこの時憧れのハワイに移住するという選択をした。ある意味賭けだったけど、こんな賭けに出れたのも共働きのおかげだ。僕が単身ハワイで仕事を探している間、嫁はニューヨークで働き続けてくれた。一方、嫁がハワイで仕事を探している間、僕は本業と副業のアルバイトで支えた。共働きの結婚は、失業のリスクをカバーするだけではなく、共通の目的を達成するためのレバレッジにもなる。

「結婚=子供を作る」ではない

僕は昔から結婚したら子供を作るだろうし、子供を作るために結婚するんだと思っていた。でも色々な結婚の形を見てきて、今は必ずしもそうではないなと思う。

単に僕が年をとっただけかもしれないけど、僕の周りでは熟年カップルが結婚することが多くなってきた。僕のお父さんも、数年前に再婚した。年齢的に子供を作ることはできないわけですが、ペットを飼ったりして幸せそうだ。ペットって、大人にならない子供だよね。みんな幸せそう。

若いカップルの中にも、子供を作るつもりのないカップルもいます。子供を持つことは、経済的な負担になるし、二人の時間も奪われる。デメリットを考えて、子供を作らない選択をするのも個人の自由だ。全然ありだと思う。

結婚とコミュニケーション能力

結婚式ではケーキ入刀というイベントがあって、司会者が「夫婦になって初めての共同作業です」というのが決まり文句になっている。テンプレートにそった結婚式の良し悪しはさておき、これって本質だなあと思う。結婚は、そのあと50年以上続く共同作業だ。

共同作業を成功させる秘訣は、コミュ力にあると思う。僕は昔からコミュ障で友達も少ないタイプの人間だ。自分では努力してるつもりだけど、無意識に余計な一言を言って相手を怒らせたりは、日常茶飯事だ。

でも嫁とのやり取りでだいぶコミュ力が鍛えられたと思う。嫁が論理より感情を大切にするタイプの人間だからかもしてない。自分と違うタイプの人間から学ぶことは多い。

離婚大国アメリカの離婚率は減少傾向している

アメリカは離婚大国で、一時期は結婚したカップルの半分は離婚すると言われていた。実はアメリカの離婚率は低下している。ミレニアルと呼ばれる若い世代の離婚率が、それ以前の世代と比較して低いからだ。

若い世代の離婚率が低いのは何でだろう? これは僕の憶測だけど、アメリカでも若者の貧困は問題になっていて、個人が生きていくのは難しくなってきているのかもしれない。一緒に住んで家賃を減らしたり、税金が安くなったり、結婚することによるメリットは結構ある。

ミレニアル世代のコミュ力が高いというのもあるかもしれない。ミレニアル世代は、共感や感情表現などが他の世代より優れているという説がある。結婚を長く維持するのに必要なスキルを、持ちわせているということなのかもしれない。

とりあえず結婚してみたら?

もし今結婚するかどうか迷っているなら、とりあえず結婚してみたらいいと思う。運命の相手なんて幻想なんだから、今目の前にいる相手と上手くいくかどうか試してみたらいいと思う。豪華な結婚式なんて必要ない。結婚なんて所詮は契約なんだから、条件が合った相手とサクッと結婚届を提出すればいい。

ただし、結婚が上手くいくかは自分たちの努力しだいだ。何でもそうだけど、ただ乗りは許されない。お互いにメリットを享受できるWin-Winの関係を、作っていく必要がある。それにお互い年をとるんだから、ずっと変わらない関係なんてありえない。お互いに成長し続けることが大切だ。

色々試してダメだったら、離婚すればいい。結婚は所詮契約なんだから、うまくいかないなら契約破棄すればいい。別にそれでいいと思う。世界には結婚相手なんて、いくらでもいるんだから。


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マハロ~ (^_-)-☆
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ハワイのキャプティブ設立・マネジメント アラカイ グローバル 取締役社長 ビジネス、海外キャリア、ライフスタイル、子育て、ハワイでの生活などについて投稿します。