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3日目 竹田→湯郷→松江

前回の記事 2日目 宇奈月→越前→竹田 の続き。

立雲峡

雲海に浮かぶ竹田城跡を見るためには、その向かい側に位置する立雲峡にいかなければいけないらしい🗻🌥。立雲峡は竹田城下町から来るまで15分くらい行ったところで、小高い丘という感じ。中腹に駐車場🅿️があり、そこからの登山道らしい。
宿の人に「登山ですか?ハイキングですか?」と聞いたら、ハイキングというほど優しくはないが登山というほど険しくもない、という答えが帰ってきて、なるほど感があった。
雲海が出るかどうか、というのもそもそも一定の確率の問題らしいので、出ることを祈って行ってみることにする。ちなみに雲海のシーズンは秋だそうだ。前日よく晴れた日だと、出やすいらしい。

5am過ぎに起きて霧の出る中クルマを走らせ駐車場へ到着。駐車場は半分くらい埋まった程度。やはりシーズンはずしているので空いているのかも。

途中の道が ... 険しい ...。ちゃんと木の階段は整備されているが、それなりに斜度もあって乳酸のたまる音がした。
まあでも、距離は長くはなく、確かに登山やってる人には余裕な気がするので、ハイキング以上登山未満というのは正しい形容だ。

汗をかきながら展望台につくと(途中でヒートテックを脱ぎ捨てた)、すでに10人以上、日の出を待つ人達がいた。
雲海、出てる! 日の出はまだだけど城跡も見えるッ

しかし、すぐに雲が深くなり、肝心の竹田城跡がほぼ見えない状態が30分以上続く。

(タイムラプスで見るとまるでドライアイスのよう)

となりの大学生らしき集団が騒ぎながら写真を撮っていた。居合わせたおばさんおじさんとなかなか出ないですねぇ、などと話しながらしんぼうしていたら、1時間くらいで雲が少し落ちて、きれいな雲海と竹田城跡を拝むことができた。

ジャーン。すげー。

早起きして見に来たかいがあった。

竹田城跡

宿に戻って、風呂に入り、朝食を食べて一休み。この朝食が非常に美味しい。山登って降りてきたから特別に美味しい、というのもあるとは思うが。しかしこれだけうまいご飯の出るお宿 ... つくづく前日のコンビニ飯を後悔するのだった。

チェックアウトしたあとは、出発する前にせっかくなので竹田城跡に登ってみようと思った。バスも出ているが、1時間もかからず登れるくらいの登山道があるらしく、せっかくなのでそっちを登ってみることにした。

これも結構険しい。朝から続く山攻めにめちゃくちゃ息切れした。立雲峡よりもさらに厳しかった。

で。無事到着。植えはこんな感じで開けている。見張り台がいくつか。

上には、案内の人がいて、色々話を聞くことができた。

もともとこの竹田城跡は、最初から天守閣の無いお城だったんだって。てっきり、城跡というので、もともとは天守閣のある居城で、それがなくなって城跡になったのかと思っていた。が、違ったらしい。
城主はもちろん住んでいなくて、周囲の山々の見張り台としてのお城で、曰く「毎日部下が来て交代で見張りをしていた」とのこと。たしかに、ここからの見晴らし、360度開けていて、遠くの山の間に軍が来たとしたらすぐに気付けるだろう。丹波国と播磨国のちょうど間に位置しているのでその役割も果たせたのだろう。

この立派な石垣の石は、外から運んできたのではなく、城を建てるときに山を削った石を積み上げているそうだ。数万の石でできていると。美しい。

さくらは残念ながらまだ全く咲いていなかった。

(めちゃくちゃ景色が良い)

一通り満喫したので下山はバス。疲れた。でも朝早くに起きて良い気候の中での登山もどきは、心地よくて心洗われる感じがして非常に良かった。

湯郷 (美作)

さて結構昼くらいまで時間を使ってしまったので、少し移動したところでお昼ご飯を探すことにする。島根に抜ける中間地点あたりに位置する美作(みまさか)市に立ち寄ってみることにする。かつての令制国だったということで、越前に続いてそういうところに引き寄せられるらしい。ちなみにこの美作、岡山国際サーキットの所在地はこの市なのね。寄るにはちょっと遠いけれど。せっかくだからA110で走りたい。
ただ、思いの外竹田で時間を使ってしまったため、寺巡り等はできずお昼ご飯をたべるだけで去ることにした。ついたのは美作のなかの湯郷(ゆのごう)という温泉地。

で湯郷到着。超寂れている。平日とはいえ。

事前に探した店も全然やっていないので (時間もちょっと遅かった)、空いているお好み焼き居酒屋っぽいところに立ち寄ってみた。

中はまたオニーサン1人でやっているお店に、飲んだくれの常連さん1人🍺、という感じ。地方の飲食店、これがテンプレートっぽい。悪くないけど。

お好み焼き美味しかった。

店主さんと常連さんと、と東京から来たんですなんですと話していたら、ふたりとも「若い人が旅行でくるようなトコじゃねえよ、なーんもねえよ」という論調だった。たしかにかつては温泉街として栄えたのかもしれないな〜的な雰囲気だったが...
ごちそうさまでした。サクッと脱出して松江へ。

松江

ついた頃には夕方なのでRubyを感じることはなくとりあえず宿へ。周辺走った感じだと、ここまで走った街の中では特段にデカい。デッカイ地方都市というかんじ。そして道も混んでいる。松江すごいな。

宿は古き良き伝統的な"旅館" すいてんかく、というところ。宿では「なんちゃら会御一行様」のような宴会がいくつも準備されていて大忙しっぽかった。オジサマたちがたくさんいた。そういう会食や旅行に使われる場所なのだろう。年度末ということもあるのかな。

ちなみに、このあたりでヒトリメシを探すのにヒトサラが便利ということがわかったので今後もよく利用させてもらった。

うまい。

ようやくご当地日本酒に巡り会えた。どちらもうまかった! 蒼斗七星は名前がかっこいい。

というわけで。

3日目も無事に終了。

4日目は松江の北側をぐるりとまわりつつ、予定を変更して西に向かわず、一旦尾道に向かうことにした。まっすぐ南に進むよ。→ 続き

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