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カレーが生んだ奇跡

「なぁ、腹すかん?」

将大(マサヒロ)がそう尋ねると、健太(ケンタ)は

「たしかに空きましたね。なんか食べます?」

と質問返しをする。

「何食べるか〜。ラーメンとか?」

「アリですね。ラーメンにします?」

と、またもや質問返し。

そんなたわいもない会話をしている2人の鼻に香ばしい匂いが流れこむ。

そう。カレーだ。

スパイシーなカレーの匂いは彼らの食欲を掻き立てる。

今まで何を食べようか話していた2人だが、頭の中はカレー1択だ。

2人はカレーの匂いの行方を追った。

キョロキョロ見渡すと、そこには本場のカレー屋さんがある。

よし行こう。

そう決めた2人。

カランコロンカラン

店内へ入ると、香ばしいカレーの匂いが充満し、店の奥にはガラス張りになった厨房がある。

ナンを作っている店員さん、タンドリーチキンを切っている店員さんなど、調理の様子を見ることができた。

2人はそんな様子を見ながら席に着く。

さて何を食べよう。メニューをひらく。

優柔不断な2人だが、お腹が空いてるからかいつもより早くメニューを決めた。

しばらくすると、頼んだカレーセットが運ばれてくる。

もちろん、運んできてくれたのは外国人の店員さんだ。

スパイシーな香りがさらに食欲を掻き立てる。

2人はすぐさまスプーンへと手を伸ばす。

その時だった。

スプーンがテーブルの上になかったのだ。

カレーなのにスプーンがない。

そのかわりにおしぼりが人数分以上に置いてある。

なぜ??

そう思う2人。

店員さんが忘れてるのだろう。

店員さんが運んでくるのを待っていると、なかなか店員さんは来ない。

しばらくして、健太が口を開く。

「本場のカレーなんで、手で食うんちゃいます?」

将大は驚いた顔で健太を見つめる。

スプーンがない。おしぼりはたくさん置いてある。店員さんはこない。

この3つの要因で2人は決心した。

手で食べよう!

と。

2人は熱いカレーを冷ましながら、手で口へとカレーを運んでいく。

食べてはおしぼりで拭く。この繰り返しだ。

あまりの美味しさに手が止まらない2人。

無我夢中になって食べていると

店員さんが慌ててこちらへ向かってくる。


「スミマセンッ!スプーンワスレテマシタ!」


手でカレーを食べる2人。それを見つめる店員さん。

一瞬、時が止まった。

気まずそうにスプーンを置く店員さん。

気を遣って、健太が場を和ませようとこう言った。

「このカレーめちゃくちゃ美味しいです!
インドからいつ日本に来たんですか?」

カレーといえばインド。

健太はインド人の店員さんにそう尋ねた。

すると、店員さんはこう言った。


「ワタシ、タイ人デス」



カレーの熱さとは裏腹に冷めきった空間と化した本場のカレー屋さん。

健太、将大。おつカレー。




以上です😊

どうでしたか。笑笑

すべらない話を小説チックにしてみました。笑

初めての試みですので、ひどい出来かと😂😂

文章を書くのが好きなので、ぜひ皆さんこういったすべらないエピソードありましたら、SNSのDMで教えてください!

待ってます🤣

最後まで読んでいただきありがとうございました😊!!


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