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sosoの素(72)

海外旅行回想記5

マレーシアに無事到着し、ドキドキの入国審査。聞かれることは入国の目的だから観光と言えばいいのだけれど「サイトシーニング」となんとも発音しにくい英語を言わなければならないプレッシャーと場合によっては捕まるのか?というドキドキで大変だった。
それでも特に怪しまれるわけでもなく(何も悪いことはしてないんだけど)マレーシアに入国ができ、テレビで見ていたスーツケースが回るターンテーブルを一人興奮しながら自分のスーツケースが来てもわざと取らずに回ってるところを眺めていた。
初めて降り立った異国の地。真冬の日本を出て来て7時間後には真夏の東南アジア。もうそれだけですごいことをやってのけた自分に興奮をして目に映るもの全てが素晴らしい世界に感じている。

ひとまず初めての両替をして食いしん坊の僕は空港内のフードコートに。一番安いところを探してるとマクドナルドに行き着き、マレーシアオリジナルのものを食べた。
パテに黒コショウがたくさんかかっていて、これが異国の味か!口が痺れる。やっぱり違うな!とマクドナルドなのに高級レストランで食事をしてるような気分だった。

乗り換えの飛行機がくるまで10時間以上。せっかくなので街中に行って、東南アジアっぽい屋台とかで食べたいなーと思い(食欲が行動力に直結)事前に日本でマレーシアの空港から街中に行く手段を調べてはいた。それでも現地に着くとどうしたいいかわからなかったのと、少しだけ勉強した英語を使ってみようとチェックインカウンターにいる人に話しかけてみた。すると思いの外自分の言いたいことも相手の話してることも理解ができる。なんで飛行機の中ではわからなくてパニックになったのに少しの勉強でこんなにわかるようになるの?と不思議な気持ちにもなったけど、ナチュラルハイの状態で嬉しさでいっぱいだった。
そのままの気分で空港から異国のど真ん中にバスで移動をしていった。

これといって目的地があったわけじゃないので街中にいくと言われたバスに乗って終点まで行くことにした。どのくらい時間が掛かったかは忘れてしまったけど、終点はバスターミナルのようなところで何件か売店のようなスペースがあって、僕が着いた時には何も販売してなく、その奥には大きな競技場のような公園のような場所があったので少し散歩をしてみようと5分くらい歩いているとなんの前触れもなく土砂降りの雨が降って来た。なんだなんだと思いながら走ってさっき到着したバスターミナルに戻って雨宿りをしていた。これが東南アジアのスコールか!と驚きながらも防寒具はあっても雨具なんて持っていなかった。
いつ止むかわからないスコール。一人旅はまだまだこれから。ここで無理していろんなことをしてオランダへのフライトに間に合わなくなってもいけないという言い訳もしながらさっき乗って来たバスにそのまま乗っていつかまたここに
きて楽しむぞと思いながら空港に引き返したのです。
そのまま空港内でゆっくり次のフライトまで時間を潰し、いざオランダへと向かった。

追記
オーストラリアに行った時も同じようなことがあって、ベトナムで乗り換えの時に入国し、バスで街中までいって屋台で買い食いして満喫した。その時にちらりと見たレストランが美味しそうだなーと思ったけど、あまり時間がなかったので急いで空港に戻った。
5年後くらいに子供ができてから初めて海外旅行に行った時に、ベトナムに行き、街中をふらふらしていたらたまたま通った場所がそのレストランで、旧友に離れた町で偶然であったような驚きと喜びで嬉しかった。


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