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sosoの素(41)

登校日記 その1

この春から下の子が小学生になった。
ドキドキの入学式が終わり、翌日からお姉ちゃんと一緒に集合場所に行って元気に登校したのは2日だけ。その次の日からは行く前からグズグズしていて、玄関を出るときも元気がなく、最初の角を曲がったところから動かず泣きながら引き返してきた。
性格的には繊細な部分もあるけど、活発だし、知らない子とも少し馴染めば仲良くだってなれてる。登校もお姉ちゃんもいるし、近所で仲良くしてくれてるお兄ちゃんもいるから全く一人ってわけでもないから元気に行ってくれるもんだと思っていた。
ただ保育園の年長さんの時も夏休み明けに1週間くらい行きたがらない時があって、どうやら夏休みが楽しかった反動だったみたい。それでも本人は行きたがらないから理由を聞いても保育園の嫌なところが特に思いつかないみたいで答えられなかったけど、ある日「給食が嫌」と言った時に正当な理由を見つけれたことに安堵の顔をしていたことはあったのです。

泣いて引き返してきて行きたがらない。理由も聞いてもわかりやすいはっきりしたものもない。1日休んで次の日に元気に行けそうかというと余計に行きたくなくなりそう。玄関で話してても何も変わらないので一緒に学校に行くことにした。その日は金曜日で大人の言い分としては今日行けば明日休みだから1日頑張っといでと言いながら学校に行き、下駄箱のところでしぶしぶ半泣きで別れた。
困ったなーと思いながらその日1日元気に帰ってくるか、泣いて帰ってきたらどうしようなど不安を抱えながら過ごしていたけどびっくりするくらい元気に帰ってきた。
その日の夜に話を聞くと学校自体はとても楽しいらしい。だけど朝登校する時に行きたくなくて苦しくなるらしい。それを乗り越えて教室に入ると友達と楽しく過ごせるみたい。それならやっぱり休ませるより頑張って行かせた方がいいと思ったのです。

休み明けの月曜日、その日もお姉ちゃんと一緒に出発したけどすぐにまた泣きながら引き返してきた。玄関で説得しながら遅れて二人で行く。学校についてもなかなか行けない。教室に入れば楽しくなるけど、そこまでが行けない。それでもなんとか先生の協力もあって時間が掛かるけど自分の意思で行ってくれる。その姿を見て、そこだけを大切にしたいと思った。
大人の都合で考えれば無理矢理でも連れてって泣いてても先生に預けてしまえばなんとかなることだとも思っていたし、先生たちも初めはそんな雰囲気で連れていきますよ?みたいな感じがあったけど、僕は時間に融通が効く仕事だし、思いや気持ちを大切にしてる仕事でもあるから自分の子供の気持ちを無下にしずに優しく見守る!と泣きながら自分と戦ってる息子をみて決めていた。

それからも毎日朝になると気分が沈んでいき、登校の時にはどん底。そしてなんとか時間をかけて学校に行って、下校時は元気に走って帰ってきて、楽しかった!と教えてくれる。
なんとかしてやりたいけど、どうしたらいいのかは僕らにもわからないし、本人はもっとわからないようだった。

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