sosoの（素）12

家庭料理／前編

僕は自宅もしくは工房で過ごすことが多い。
なので朝昼晩と自宅でご飯を食べる。たまに工房で一人でお昼を済ますこともあるけどほとんど自宅でゆきちゃんと食べている。
もともと一人暮らしもしていたし自分で作ることもできるけど、いつもゆきちゃんが用意してくれて本当にありがたいことです。

子供が生まれた時に里帰りはせずに自宅でゆっくりしてもらっていたので、1ヶ月ほど僕が家事全般をしていた。自営業で自宅で仕事をしていたからできたのかもしれないけどそれよりは期間限定だからこそ頑張れたと思う。

たまに、もしも今も独身だったらと想像することがある。
きっとだらだら仕事を遅くまでやって、ご飯作るのが面倒だから毎日どこかで外食ばかりしてたと思う。餃子にラーメン、とんかつに牛丼にカレー。たまにコンビニとかかな？きっとこの辺りをローテーションしながら一人でカウンターに座ってスマホを見ながら食事をしてただろうなー。並べて書くとちょっと羨ましいような気もするけど、たまに食べるからいいなと思うだけで、そんな食事だから体も壊してしまって取り返しのつかないことにもなってそう。
そんなことを思うと夕方までしっかり働いて帰ったら食事があることのすごさったらお金では買えないこと。

作ってるものが生活に関わるものがほとんどだから主婦の方と話すことが多い。みなさん僕の作ったものをどう使うかを考えながら自分のお気に入りを見つけて、お気に入りがあると家事も頑張れると言ってくださる。
何気なく自分がいいなーと思って作っていたものが、誰かの生活の活力になってるなんて聞いた時はびっくりした。それまではただただ自分のいいなを探して作って、これかわいいですよね？と共感してもらてかってもらってるのかな？くらいに思っていたけど、大変な家事を頑張れる大切な要素になるなんて全く想像をしていなかった。だけどよく考えればなんら不思議なことじゃなく、大変な家事を毎日、それも僕のように期間限定ではなく、きっと中には苦手で苦手で嫌だけど自分しかやる人がいないからって頑張ってる人もいて、それぞれ終わりなき家事に立ち向かってるんだもん。お気に入りの道具揃えたり、それで気分が上がったりするのは僕で言うと欲しかった工具や機械を買うこととなんら変わりない。そんな毎日頑張ってられる方々のちょっとした手助けをしてると思った時になんていい仕事をしているんだろうと嬉しくなった。

僕が偉そうに言えることじゃないけど、もしも食事を作ってもらう側の人（主に男性だと思うけど）は本当にしっかり感謝をすべきだと思う。女性は家事や子守だけでずっと家に居て気楽なもんだなんてことを平気で口にする政治家なんて本当に糞食らえだよ。本当に。それがどれだけ大変かを知りもしない人ほどそんなことを言う。自分以外の誰かが身の回りのことを気にしてくれてるだけでどれだけ負担が減って心地よくありうるのか。お金がそれを解決するかのようなことを言う人もいるけど、お金を崇めるよりも気にしてくれる人に感謝をすべきだから照れくさくってもちゃんと「ありがとう、感謝してます」て言っても言っても足りないくらいだから言葉にして伝えた方がいい。それはさ、何の労力もお金もかからなず子供にだってできること。ちょっとのことも言葉にして伝えられると言われた方は恥かしくてそっけないかもしれないけど嬉しいもんだよね。

毎日食事が出てくるって当たり前じゃなく、特別なこと。