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【美容業界のからくり①】≪天然・植物由来成分〇〇%≫の現実 【自分軸で賢い消費者になる】


美容業界のからくり

元化粧品メーカーの商品開発者が「肌のこと」を考えると、
「DIYコスメ(手作りコスメ)」に、最終的に辿り着いた

その理由の一つを書かせてください。


私は、化粧品メーカーでの商品開発をしてきたのですが、
美容業界の隅に席を置く者として、様々な事例を見てきました。
(ちなみに創世期から担当していたブランドは
年商100億円の売上をあげています。)
またこの辺は後日。。




美容業界の現実 


いきなりですが、化粧品の広告で

①「天然・植物由来成分〇〇%以上!」

②「オーガニックコスメ!!」

③「美容液成分〇〇%配合!」

て広告に書かれると、「わ~~天然ぽくてお肌に優しそう💛」
「美容液成分たくさんで肌に良いんだろうな~~👍」
て思いませんか??
もちろん、私も自分の手作りコスメレシピで
よくこういう書き方をします😃



でもでも、ちょーーーーっと待って
その市販品、あなたがイメージしているのと
違う成分でできてる可能性がありますよ~~😫
という話。


化粧品の法律

実は、化粧品には「 薬機法(旧薬事法)」や「景品表示法」
という法律で化粧品に広告として表示できる内容や、
化粧品を構成する成分等を規制する法律があります。


が!!メーカーはもちろん、
自社の商品をたくさんお客様に買ってほしい訳で
色んな販売戦略を考えてます。。。


①「天然・植物由来成分〇〇%以上!」

天然・植物由来成分と、石油由来の成分を科学的に半合成させた成分
→「天然・植物由来成分」ってことにできる。


「えっ?!私のイメージしてたの、

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こういうやつのエキスなんですが・・」
普通は、そう想像しますよね。
でも、半合成であっても、その成分に植物のエキスが少しでも入ってたら「天然・植物由来成分」にできるのです。

(メーカーからすると、あくまでも「由来」なので、
虚偽ではありません、ってことです。)
「思ってたのと違う!😨」と思われる方もいるかもしませんが、
法律ではこれを規制していません。


「そんなの不真面目な一部のメーカーだけでしょ???🤔」
という方。化粧品業界では、これはあるあるです。
原料メーカーさんに「植物由来成分のご紹介お願いできますか?」
と問い合わせると、「それって半合成も含めてでOKですか?」
と聞かれます。
(もちろん誠実なモノ作りをしている会社様もいらっしゃいます)


②「オーガニックコスメ」

これは知っていらっしゃる方も昨今では多いかと思いますが
オーガニックエキスは0.0000001%でも入っていたら
「オーガニックコスメ」と訴求して良いことになっています。


これも、日本の法律では
「オーガニックコスメを名乗る基準」が規制されていないからです。
(諸外国では、認証マーク(エコサート(フランス)や
デメター(ドイツ)など、一定の基準がないと、
「オーガニックコスメ」と名乗れない、等の基準が存在します。)



③「美容液成分〇〇%配合!」

この表現、最近ファンデーションとかでよく見ますよね?
「美容液成分!」て聞いたらこんなプルンっとした何かを想像しませんか?

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でもね、実は
「美容液成分」=「美容液という商品に配合して良い成分」なのです。
美容液は「水や油分と活性剤等、少しの有効成分、防腐剤等」でできています。

なので、「精製水、活性剤、油=美容液成分」なんて事に
しちゃっても違法ではないわけです。
(何度も言いますが、
これにあてはまらない誠実な企業様もいらっしゃいます。)


もちろん企業に問いあわせたら
上記のこと正直に説明してくれるところもあるし、
「企業秘密です」と返す会社さんもあります。
でも、そんなのイチイチ問いあわせるの、
時間かかって仕方ないーーーー面倒くさいーーー😂笑



「えーーーもうどうやって選べばよいかわからない!」
てなりませんか??
私はなりました。。



次回へ続く・・・

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