客観的な情報(考え方)に惑わされない力の必要性

客観的に考えられてる事(情報)と、主観的に見えてるものには大きな違いがあり、

この「違いがあること」の理解は重要だと思ってる。

少しまわりくどい表現をしたが、

例えば、
Aチームは強くて、Bチームは弱い。
あのチームは、めちゃくちゃ強い
あのチームは、大した事ない。

他チームから見えるものと、自チームとして感じるものには違う事があるはずだ。

しかも、かなりの頻度で。。。

客観的に語られる事というのは、正しい事も確かにあるんだが、

基本的には、噂程度の価値しかないものと捉えた方が良いと思っている。

それは、この客観的情報に踊らされて、自分達が実際見えてる・感じてる事がブレてしまう事には、大きなリスクをはらんでいると思うからだ。

これは、決して客観的な考え方(情報)を否定しなさいというわけではない。

客観的な考え方の中には、正しい情報もあるだろうし、自分(達)のためになる事もあるのも事実。

そこで、大切になるのは、

客観的な情報(考え方)を取捨選択できる事だ。

そのためには、軸がブレないような考え方(見方)を持ってる必要がある。

そうすれば、主観を大切にしながら、客観的な情報を参考にしつつ、良し悪しの判断ができるようになるだろう。



指導現場では、見ている人の予想通りにならない事がたくさんある。

失礼かもしれないが、奇跡みたいな事。

そんな経験を、自分自身も過去に何度か経験した事がある。

AチームとBチームで県大会の決勝を戦ったこと。

AチームとBチームがそろって九州大会に出場した事(県で4チーム出場)

あえて、Aチーム、Bチームという表現をしているが、
自分を含めて、子ども達も

俺はAチームだから(強い)、俺はBチームだから(弱い)というような、
固定観念(客観的に考えられてる事)に惑わされる事がないから、このような事実が生まれるはずだ。

自信というのは、大きな力だ。

客観的な考え方に振り回されて、自分達を信じれなくなったら、自信などつくはずがない。

この場合、

自分達の取り組みこそが、自分達を信じるための軸になってるはずだ。

その中で、一生懸命自分(自チーム)に向き合っていけば、

Bチームだからという考え方は消える。

そうなると、もはやAチーム、Bチームではなく、
1つのチームという事になる。



特に、自我が確立されてない発達段階の子ども達にとって、周りの考え方(情報)は、

考え方や物事の捉え方を大きく変えてしまう。

だからこそ、傾聴する姿勢も必要なんだが、

何を聞き入れ、何を聞き入れないかの判断の仕方(判断基準も含めて)は、大人が教えてあげないといけない。

また、子ども達は大人の感情を読み取る力がある。

そのチームには勝てないだろうと実は思っていて、

頑張れば絶対勝てるよ!なんて言っても、

その微妙なニュアンスは子ども達に少なからず伝わってしまうはずだ。

過去何度かの周りから見たらすごいと思われるような結果は、

子ども達にとっては、絶対無理ではなく、あり得る結果だと思っていたはず。

それは、自分もそう。

いくら自信があっても負ける事もあるし、むしろ、負ける事の方が多いのが勝負なんだが、

あり得る結果と思える事が大事だと思う。

時には、その自信が妙な方向に働いたりもするが、自信が過信にならないような裏付けがあればいいんだろう。

それは、自分達を信じて積み重ねる事なんだと思う。

その事をサッカーを通して学ぶ事ができた子ども達は、きっと社会の中でも活躍できる人材に成長できるだろう。

それを教えてあげるのも指導者の役割なんだと思う。

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