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ある晴れた日のこと。
と言っても今日のこと。
雲量2未満の天候を快晴という。
すごい。見渡す限り、雲がまったく見当たらない。
こんなことはそうそうあるもんじゃないと思う。
蒼の眩しい夏空を見送った9月の空。
どこまでも薄青く延び広がって、陽気は穏やかで 風は爽やかな秋の始まりの匂い。
これでもかってくらいに清々しくて、思わず散歩がしたくなる。
ピクニックもいい。
少し疲れるくらいに歩いたら、野原に大の字に寝そべってすっかり体を預けよう。
そうやってこの何一つ遮るもののない大空を、心行くまでたっぷり堪能してみたくなる。
そんな空。
それはそれは気持ちがよくて、……ちょっと吐き気がするくらい。
「無理するんじゃないよ、 ヴァンパイア!」
「日陰くらいまでなら何とか行けると思ったんだよぉ……」
「こんなに灰を被り散らして、お前はシンデレラかっつうの!」
いい暇つぶしになれていたなら光栄です☆