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パイロットに向いている性格はあるのか

「いやー俺ってばなんてパイロットに向いてないんだろう」

誰もが一度はそう考えたことがあるでしょう。(え?ない?そりゃ羨ましい)

パイロットに向いている性格とは

個人的には、「そんなもんはない」で決着がついています。

仮にそういう性格を特定して、そういう性格のパイロットだけを雇った会社を想定してみてください。そんな会社、危なくて飛べません。一般的に言って、単一性の強い組織は、外乱に対して脆弱です。ブレーキのない車みたいなものです。

大事なのは、いろいろな性格の人間が、お互いの長所でもってお互いの短所を補い合い、組織が全体として強靭になることでしょう。そう考えれば、パイロットに向いた性格をひとつに特定することの無意味さがわかるはずです。

同じように、性格診断テストを採用試験に使っている企業も、ことの本質を理解してないと言えるでしょう。なぜなら、その事実によって、その企業は無邪気にも、ある職種に対する性格的適正が「存在する」と考えているからです。

自分の性格を知ることが無意味だと言っているわけではありません。性格は変えられません(でしょ?)から、自分の特性を知った上で、それをどうやってパイロットとしてうまく使うのか、つまり、あくまでパーソナルな生存戦略の指標として性格診断テストを捉えるのなら、これは有益です。

性格診断テスト

マイヤーズ・ブリッグス タイプ指標(MBTI)

人の性格を診断できると豪語する「診断テスト」には、いくつかの種類がありますが、中でも、マイヤーズ・ブリッグス タイプ指標(MBTI)が有名です。

MBTIは、一人ひとりの性格を心の機能と態度の側面からみたものです。それらは、「ものの見方(感覚・直観)」と「判断のしかた(思考・感情)」及び「興味関心の方向(外向・内向)」と「外界への接し方(判断的態度・知覚的態度)」の4 指標であらわされ、16 タイプに分類してとらえようとします。

日本MBIT協会HPより引用
CC BY-SA 3.0
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:MyersBriggsTypes.png

日本MBTI協会のホームページによると、MBTIによる性格診断テストを受けるには、有料のセッションを受ける必要があるようです。これは、回答やその結果の誤用を避けるためで、一定のクオリティを保つにはどうしても必要とのこと。実際にセッションを受けた人の体験記もインターネットに落ちていました。

NERIS Type Explorer®

NERIS Type Explorer®は、Webベースの性格診断テストです。MBITと同じ指標を使っていて、MBITとよく似ています。

2択の質問に答えていくうちに自分の思考の傾向が見えてきて、それらを分類していくことで性格を可視化したものが抽出されるのですが、曖昧な質問や、どちらにも決めがたいような質問、その時の気分で答えが変わってしまうような質問などもあります。ですから、そこで出てきた結果がすなわち自分の性格であると決めつけることには、注意が必要でしょう。

しかし、ここはひとつ、手軽さをとって見ましょう。ここで出た結果が必ずしも自分の性格であると言い切れるわけではないことを理解し、そこに十分注意した上で、あえて「NERIS Type Explorer®」で性格診断をしてみたいと思います。

10分で出た私の「性格」は、以下の有料版に示しました。

次回、各指標の見方をさらっと解説した上で、私の、私による、私自身のためのパイロット生存戦略を開陳していきます。

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