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ママとの時間

週末に仕事が入ることが多く、子供たちときちんと遊ぶ時間が少ない。

本当は平日の休みは静かに過ごしたい。といっても、家の片付けでいつも時間は過ぎてしまうけれど。それでも、心落ち着く時間を求めてしまう。

平日休みにわざわざ2人の男の子を面倒見ることは、しんどさが先にたち、なかなかできなかった。

しかし、ここ1ヶ月、たまにはいいかと、二人とも保育園を休ませて、ママと3人でいつも行かない大きな公園に。

お弁当におやつ、お茶、着替え、おむつ・・・と用意するとかなりの荷物。そのうえ、2歳児はすぐに抱っこが予想される。
出発前から気が重くなるけれど、晴天と二人の元気な姿に、よーしっと、気合を入れる。

季節の移り変わりを感じる季節。4歳児は、黄色や赤のきれいな葉っぱを見つけて楽しそうに歩く。そして、どんぐり集めはマスト。

2歳児は、どんぐりをぽけっとに入れては、しばらくしてぽーいっと捨てている。よくわからない。

遊具でも一通り遊ぶ。2歳児は、同じくらいの女の子が来ると、ニヤニヤし始めそろり、そろりと近づく。それに気づいた女の子は逃げていった。よかった、女の子の危機管理能力があって。とママは正直に思った。

4歳児は、もう一人で遊びまわるという時期を過ぎたのだろう。どこか手持無沙汰。ママは一緒に遊びたいけれど、ちょろちょろと危なっかしい2歳児から目が離せない。ごめん、と思いつつも本人の遊びを見守った。

お友達と遊びたい、なんていうのが年中さんになってから急速に発達してきた。
男女の区別がついたり、お友達のグループなんかもできてくる。成長目まぐるしい。

そうなると、ママとのこの時間も少し物足りない。少し年上の子が友達数人で遊んでいるのをじっと見ていたりする。
でも、面白くない、帰りたいとは言わない。

遊んで、探検もしておやつも食べて、帰宅。家に着くと4歳児はそっとママに呟く

「今日は、楽しかったね」って。

ほんとに?そうじゃなくても、この時間を楽しいと伝えてくれたことに、ありがとうだった。

「ほんとに?よかった」と伝えた。

「うん!」と満足そう。

成長を寂しく感じるってこういうことかって、初めて実感した。
もう少し、ママとの時間に「楽しい」と言って付き合ってくれるだろうか。

寒くなるこの季節に、北風がぐっと心の中に吹き抜けた感じだった。

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