人に甘えること
人に甘える
私には難しい場合がある。
特に、母親には”素直に甘える”なんてことはできない。
声をかけた瞬間に現れる、不機嫌そうな表情。拒否しようとしている言葉。これを想像して、いろんなことを頼むこともできなかった。だから、いつも物事の直前になって、依頼をし、余計母親をイライラさせ、私はまた母親とのやり取りに自信をなくす。
これは、今でも感じているため、母親が嫌がらないだろう内容で、話しを進め、話しの途中でダメそうな雰囲気を感じれば、軌道修正をしてと、気軽さはない。
母親とのこんな関係には、我が子となりたくないと、思っている。
それでも、「ママ」と声を掛けられるだけで、自分で動いていた時間が止められてしまうことになり、イライラを感じてしまう。
あー、私の母親も仕事に家事に、何も手伝わない父親との生活に、自分の時間がイチ㎜もない生活で、さらに声をかけてくる子供たちにイライラしたのだろうと、ようやく想像ができる。
私の夫は、そんな母親関係とは逆の関係を持っている。今でも彼は、母親に甘えている。だから、なんでも言えるし、依頼することに躊躇もない。
子供が好きであることもあり、上手に遊び、相手をしている。おかげで、子供たちはパパよりだ。でも、甘えが過ぎて、コントロールが効かない状態にもなっている。
ある日、長男がテレビを見ているけど、どこか不満げで過ごしている。声をかけても反応がない。
目を合わせれば、ニコっと笑う彼が、すねている。隣で次男は無邪気にママにまとわりつく。
「次男君がいるから嫌なの?」
「うん」
ようやく答えが返ってくる。
甘えたいのだ。
両手を広げて、「おいで」と言うと
照れながらも、うん、と頷き抱き着いてくる。
この積み重ねを、ママに甘えていい、なんでも言ってみていい、そんな環境をなくさないようにしないといけない。
それでも、子供たちの泣き声に、ケンカの声、忙しさにイライラが付きまとい、逆に私は子供たちに甘えてそれを出してしまう。
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